ニュートン編集長・竹内均 | 道玄坂で働くベンチャー課長だったひと

道玄坂で働くベンチャー課長だったひと

Il n'est qu'un luxe veritable, et c'est celui des relations humaines.
Saint-Exupery(真の贅沢というものは、ただ一つしかない。それは人間関係の贅沢だ。
サン=テグジュペリ)
 

「勤勉・正直・感謝」
 
科学雑誌「ニュートン」の編集長であった
竹内均のモットーです。
 
彼自身の著作は、なんと約450冊!
 
一冊だけでも大変なのに、一体どうやって、
やり遂げたのでしょうか?
 
彼の仕事術には、
いくつかのポイントがあります。
 
1つ目は、「早寝早起き」
典型的な朝型人間で、大学教授であるにもかかわらず、
朝7時半には、すでに研究室に。
 
2つ目は、「健康」
ライナス・ポーリング式ビタミンCの摂取と、
1日1回、縄跳び500回。これを20年継続。
「頭脳より才能より健康が最も大切だ」という。


3つ目は、「時間」
「お昼はざるそば」と決めたら、1年間ずっとざるそば。
それも、ものの3分ほどで食べ、また、仕事へ。
日常的なことには、関心がなかったようである。
 
4つ目は、「道具」
主にテープレコーダーで執筆活動し、
彼の才能か吹き込んだ言葉が、
そのまま完全な原稿となり、コンマやピリオドまで、
入れてしゃべれるといいます。
  
 
彼が創刊した、科学雑誌「ニュートン」も、
モデルは、アメリカで目にした、
「National Geographic」(ナショナル・ジオグラフィック)誌で、
構想は10年がかり。
  
こだわったのは、次の3点。
 
1 活字よりも視覚(写真・イラスト)
2 とにかく分かりやすく
3 評論ではなく、情報を中心にした内容
 
彼の専門は、地球物理学で、
当時の東大生に、こうからかわれた。
「大陸が 動くといって 飯が食え」と。
 
彼自身、特別なことは、何一つしていないのですが、
「勤勉・正直・感謝」を積み重ねていくと、
誰にもマネできないような、業績となりうるのです。
 
詳しくは、竹内均『継続の天才』にて。


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