みなさんは、臨死体験したことありますか?
って、ないですよね?
自分もやはり、ありません。
臨死体験について、立花隆『臨死体験』に詳しく、
NHKスペシャル用の取材をもとに加筆しています。
そもそも臨死体験とは、何でしょうか?
ターミナルケア第一人者である、
キューブラ・ロス女史
は、こう説明します。
臨死体験とは、死後の世界そのものではなく、
生から死への移行課程であり、
死後の世界における、生まれたばかりの、
ヘソの緒をつけた状態の赤ちゃんのようなもので、
臨死体験者は、ヘソの緒つきの死者であると。
また、立花隆は、取材後の感想を
「体験者たちがすべて、この体験を語るときに、
そこに何か恐ろしいものがあったという人は
一人もなく、むしろ、それは素晴らしい体験であった、
自分たちの人生を根本から変えるような体験であった、
あるいは、この体験のあと、死を恐れることがなくなった、
とすら語っていることです」と。
フィンランドの臨死体験者キルデさんは、
生死をこう表現しています。
「この三次元の世界で着用している肉体という
衣を脱ぎ捨てて、別の次元に入っていくことであり、
実際にはとても簡単で、テレビのチャンネルを
地上波から衛生放送に切り替えるようなもの。
テレビを地上システムから宇宙システムへ、
システムの次元を切り換えても、見ているあなた
自身の存在には何も変化がないように、三次元世界から
別の次元へ存在のシステムを移しても、肉体を離れた
あなた自身の本質的存在には変化がありません。
別の次元においてあなたは存在しつづけ、考え続け、
感じつづけます。だから、死を恐れることは何もないのです。」
この世に生を受けた以上、だれもが100%体験する「死」。
おすすめの一書です。
- 臨死体験〈上〉 (文春文庫)/立花 隆
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