マイ・フュ~ネラル | 道玄坂で働くベンチャー課長だったひと

道玄坂で働くベンチャー課長だったひと

Il n'est qu'un luxe veritable, et c'est celui des relations humaines.
Saint-Exupery(真の贅沢というものは、ただ一つしかない。それは人間関係の贅沢だ。
サン=テグジュペリ)
 

大津秀一『死ぬときに後悔すること25』を
最近、読みました。 
 
それぞれカテゴリーごとに、
合計25の後悔することが
末期患者の体験をもとに上げられています。
 
だが、この25は、
かならずしも普遍的とはいえないですし、 
ある意味、目次を見るだけでも、
十分かもしれません。
 
項目の中で、とりわけ気になったのが、
「自分の葬儀を考えなかったこと」。
 
変に思われるかも知れませんが、
自分は日常的に、自分の葬儀をどうしようかと
超真剣に考えていて、
ちゃんと思いどおりにやってくれるか、
心配しています。
  
人生のイベントはいろいろありますが、
自分に関することがらで、おそらく
自身の葬儀ほど、自分の意思に反するものはないと
思うのです。
 
それは、自分で直接干渉できないからです。
 
なので、内々で3回ぐらいは、リハーサルを
やった方がいいのではないかと思ったり。
 
自分は仮に、不慮の事故で亡くなったとしても、
皆が悲しんでいるからこそ、余計に、
自分は葬儀を、明るく楽しいものにしたいのです。
 
そして、BGMはモーツァルトのレクイエムで、
きちんと音響技師に設定してもらい、
棺は、古代エジプトで使用していた
棺の内外が、絵柄で埋めつくされている特注品。
 
それも、もちろんプロの絵付けしに依頼。



シチョウアタリな日々

 
葬儀の来場者は、喪服禁止で、仮装大歓迎。
 
香典は基本不要ですが、
それでも持って来た人の分は、
すべてアムネスティに募金すると明記。
  
喪主も、家族ではなく、
自分の親友にして、すべてを
自分の指示通りに取り仕切ってもらう。 
 
ブログも未来設定になっているので、
死後2週間ぐらいは、そのまま
アップされ続けますが、コメントされても返信なし。
 
その気になれば、アメーバ自体がなくならない限り、
数年にわたって、アップし続けることも可能でしょう。
 
つまり、外注して、システム(ブログ)管理者を
雇えばいいのです。
 
そして、書きためたブログを
随時、アップしてもらう。
 
現に、死後になって、有名になる日記は多く、
『アンネの日記』しかり、
『「アミエルの日記』(トルストイ推薦)しかり。
  
そもそも死にしたって、
特に天寿を全うしたのであれば、
忌むべきものでは全然ないでしょう。
 
仕事にもON,OFFがあり、
1週間にも平日と休日があり、
1日にも、覚醒している時間と
睡眠の時間があるように、
死も人間のごく自然な営みです。 
 
その点、古代エジプトは、
文明、生活自体に死を意識して、
構成されていたため、
芸術作品にしても、技術的には、
ギリシャより劣るかもしれませんが、
それ以上の無垢な生命に魅了されます。
 
とにかく、墓石は高いのでいらないし、
骨は灰にして粉砕し、海に帰せばいいです。
 
現実問題、どの葬儀会社にするかは、
あらかじめ、担当者とも会い、
決め手おいた方が、遺族の負担にもなりません。
 
葬儀屋というのは、かなりグレーな世界です。
 
いまは、「生前予約」というのがあり、
海外では一般的みたいですが、
きちんと予算内であらかじめ、プランニングができるため、
法外な額を請求されたり、
必要以上に、華美になることもないようです。
 
つまり、結婚式みたく、お葬式も、
自分で予算を立て、プランを計画し、
招待する人も考え、きちんと
式次第も用意すればいいのです。
 
もし、一生で夢が1つ叶うなら、
自分をパリのパンテオンに
ユゴーと一緒に祭ってほしい。
 
結局そんな、名誉心だらだらな
シチョウアタリなのでした。。


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