飛行機とサン・テグジュペリ | 道玄坂で働くベンチャー課長だったひと

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Il n'est qu'un luxe veritable, et c'est celui des relations humaines.
Saint-Exupery(真の贅沢というものは、ただ一つしかない。それは人間関係の贅沢だ。
サン=テグジュペリ)
 

「星の王子さま」の著者で有名なサン・テグジュペリ。
 
みなさんは、彼の本業をご存知ですか?
 
そうです。彼は、「パイロット」なのです。 
  
「星の王子さま」の物語に出てくる話も、
ある程度、彼の経験をもとに描かれています。 
 
彼は、飛行機とともに生まれ、
飛行機とともに死んでいったといっても過言ではありません。
 
彼の生まれは、1900年。
 
ライト兄弟初飛行が1903年ですから、
ほぼ同時期といっていいでしょう。 
 
最終的に、彼は、第2次世界大戦中、
ドイツ軍機に撃ち落され、地中海に眠ります。 
 
そんな彼は、一パイロットとして、
数々の飛行機ものの小説を残しています。
 
「夜間飛行」「人間の大地」「南方郵便機」等々。
 
自分は、フランスに留学していたこともあり、
「星の王子さま」はもとより、上記の作品も、
原書で繰り返し、読みました。
 
飛行機ものの小説で、後にも先にも、
これらを越える作品は、出現しないと思います。
 
それは、現代とは違い、
ろくな機能も備わっていないアナログ飛行機を、
文字通り、生死のふちをさまよいながら、
操縦していたのです。
 
その生身の人間からつむぎだされる一言ひとことには、
千鈞の重みがあるのです。
  
そんな思いとともに、10月、
グアムでのセスナの体験操縦は、
自分の人生にとってかけがえのない出来事となりました。
 
そして、将来、必ずや、
セスナのライセンスを取得し、
サン・テグジュペリと同じ世界を共有するのだと、
その時、固く心に誓ったのでした。。