『未来を写した子どもたち』を見ました。
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インド・カルカッタを舞台にしたドキュメンタリーで、
売春窟に生まれ、生活している子供たちに、
アメリカの女性写真家ザナが、現地に住み込んで、
カメラの魅力を伝え、教育していきます。
子供たちは、とりわけ女性は、
そのまま育てば、売春婦になるように、
運命付けられています。
こどもたちは、学校にもいけず、
朝から晩まで、家の手伝い。
そんな子供たちが、写真家ザナの指導により、
カメラについて、何の知識がないながらも、
日常生活をフィルムに納めていくのです。
その写真が、プロのものと違い、
子供独特の視点で、興味深いのです。
それまで、卑屈になっていたこどもたちも、
カメラを手にして、写真を撮っているときは、
絶えず笑顔なのです。
写真家ザナの協力により、
子供たちの作品によって、
展覧会が開催されるようにまでなります。
それらのお金で、ザナは、
子供たちにきちんとした教育を受けさせようと、
彼らを受け入れてくれる学校におもむき、
受け入れを手配をします。
しかしながら、一旦は、入学するものの、
その大半が、様々な事情により、退学してしまいます。
ブログも一種そうですが、
子供たちが、カメラを通じて、
自ら情報を発信するということが、
どれほど、社会に影響力を与えることか。
ノーベル経済学賞を受賞した
あまるティア・センのテーマである
「エンパワーメント(ENPOWERMENT)」ではないですが、
写真家ザナは、カメラを通じて、
こどもたちに、各人の力を引き出させたように、
思えます。
自らの運命、社会における運命に、
どう立ち向かっていくか。
それを写真を通じて、映し出している作品でした。