セミナー4番目のミュージックエクササイズです。
これは、非常に単純で、2人1組のペアになり、
向かい合って、一定のリズムに合わせて、
お互いの手を合わせる感じで、
「アルプスいちまんじゃく」を簡易化したものです。
このエクササイズの目的は、
相手と手のひらを合わせることにより、
触覚による、非言語で、相手の状態、気持ち、
内面性を読み取るという訓練です。
それで、自分もリズムに合わせて、
手を動かしていたのですが、
ただ1つ問題があり、そのリズムを刻んでいるのが、
CDとかで流しているのではなく、
デュボワ自身が、「火の用心」のときに
使っているような2本の短い木の棒(バトン)で、
その棒同士を叩いているのですが、
その音が信じられないくらい澄んでいて、きれいなのです。
後で、デュボワに直接聞いていましたが、(一応、フランス語で)
その棒(楽器)は、バリ島で買ったもので、
世界で2つしかないとても貴重なものみたいなのです。
しかも、それをつくったのが、実は、
デュボワの友人であるとか。
その音のきれいさは、小さい音ほど、きれいで、
自分も時どき、クラシック音楽を聴いたり、
演奏会にいったりすることがありますが、
打楽器で、こんなに澄んだ音は、聴いたことがありません。
まさしく、天上の響きです。
そんなわけで、リズムにあわせて手を動かし、
相手の内面を読み取るはずが、自分の中では、
デュボワのソロコンサートにでもいるような気分になってしまい、
手は一応、動かしながらも、頭の中はうわの空で、
心底、その音に聴き入っていました。
それは、音は小さいのですが、
自分の中で眠っている感性を呼び起こさせるような、
それほど、印象深い音だったのです。
しいていえば、静寂な空間の中に、
日本の庭園にある「ししおどしのような、
クセがなく、抜けるような心地よい音なのです。
その楽器の名称は分かりませんが、
もし、今後、デュボワのセミナーに
参加する機会がありましたら、
ぜひ、その音にも注意してみてください。
この音を聴けただけでも、
自分にとっては、正直、参加した価値がありました。
デュボワ、恐るべしです。
以上が、「デュボワ・メソッド」セミナーでしたが、
これで3千円は、相当価値あると思います。
定期的に開催されているので、
ぜひぜひ、ご参加してみてください。
↓スタジオ・パークでのマリンバ演奏