読み物で一番読んだ本は、やはり
石倉昇『ヒカルの碁勝利学
』です。
囲碁関係で、一番始めに読んだのも、
この本でしたし、現在、通っている
囲碁教室を見つけたのも、この本です。
いわば、自分にとって、バイブル的存在です。
また、石倉先生の囲碁に対する思い、
熱意にも打たれました。
この本の中でも紹介されていますが、
マンガの『ヒカルの碁』第1巻44ページに、
主人公のヒカルが、囲碁教室に通う場面がありますが、
あれは、まさしく、渋谷の石倉先生の囲碁教室そのものです。
教室の前に、黒板があり、そこで
大盤を使って講義を行い、
長机が並列してあります。
なので、教室の間取りもまったく同じで、
受講生も、主婦層の方が多いですし、
こないだ改めて、『ヒカルの碁』を読んで、
うなってしまいました。
石倉先生に関しては、以前にもブログで
掲載しましたので、この場では、割愛しますが、
囲碁の魅力が、存分に描かれているのが、
この本ではないでしょうか。
ちなみに、日本棋院の「幽玄の間」にある
掛け軸「深奥幽玄」。
だれの書か、ご存知ですか?
あれは、川端康成の書です。
ご存知かもしれませんが、
川端康成は、『名人』という、
囲碁観戦記を題材にした、小説があります。
なお、石倉先生によると、
「幽玄の間」にある書は、
実は、本物ではなく、レプリカだそうです。
本物は、どこにあるかというと、
日本棋院の資料庫に、
大切に保管されているそうです。
おそらく、囲碁に詳しい人でも、
あれが本物でないことを知っている人は、
少ないのではないでしょうか。
囲碁をやられない方でも、
この本は一般向けに書かれていて、
非常によくまとまっている本なので、
ご興味があれば、この機会に、
ぜひ、ご一読ください。