前回も書いたが、「苦手なこと」というのは誰にでもあるものだ。
念のためにことわっておくが、ここでいう「苦手なこと」は「苦手なもの」とは違う。「毛虫が苦手」とか、「○○さんのような人が苦手」とか、そういうことではない。
あくまでも、苦手な「こと」であって、例えば、「話すことが苦手」とか「計算することが苦手」というように、「自分が行うこと」についての話だ。
さて、たとえ苦手なことであっても、苦手なままでも自分の人生に支障がないようなことは放っておけば良い。
山に住んでいる人が泳ぐのが苦手でも困ることは少ないだろう。
問題なのは、苦手なまま放っておいたら自分の人生に支障があるようなことだ。
例えば、交通手段が車しかないような所に住みながら、車の運転が苦手だったり、
はたまた、国際会議の仕事をしているのに英語が苦手だったりするような場合だ。
前回も書いたが、周りの人やら環境やらが手助けしてくれているうちは良い。
しかし、いざ自分だけでこなさなくてはならないような「必要性」が出て来たら、「さあ大変!」ってなことになる。
そういう苦手なことを克服するにはどうすれば良いだろうか?
思うに、「苦手なこと」を克服できない原因は、「忍耐力の弱さ」にあるのではなかろうか。
得意なことや好きなことならば、多少辛い目にあっても「辛抱」することができるものだ。
ところが、これが苦手なことになったとたん、その忍耐力が急激に落ちる。
得意なことをしている時の忍耐力を「100」としたら、苦手なことをしている時の忍耐力は、きっと「2」とか「3」とかではないだろうか。
それくらい、一般的に誰でも、苦手なことに対しては、忍耐力は弱くなってしまうものだと思う。
忍耐力が弱いから、辛抱して最後まで続ける前に、「あ~、もういいやっ!」とか「う~、ダメだ~!」とか言って放り投げてしまうのだ。
せめて、得意なことに対する忍耐力の「半分」でも発揮できれば最後まで続けることができるかもしれないのに、ほとんどゼロに近い忍耐力では、とても最後まで続かない。
苦手なことを克服するには、辛抱強く「繰り返し継続すること」が絶対に必要だ。
「忍耐力」は「精神年齢」に比例する。
「実年齢」にも比例するかもしれないが、小さな子どもでも忍耐力があったり、高齢になるほど忍耐力が弱まるケースが多く見られることからも、やはり一般的には「忍耐力」は「精神年齢」に比例すると言えるだろう。
とすると、苦手なことを克服するには次の3つを意識すると良い。
1. 周りの人間に頼りすぎず、できることは自分でやり、精神的に「大人」であり続けるよう、日頃から意識する。
2. 苦手なことをしている時に、自分の忍耐力が著しく低下していることを意識する。
3. 2を意識しつつ、得意なことをしている時のような忍耐力を発揮できるよう、自分を励ます。「頑張れ、自分!」
この3つを意識しながら、地道に繰り返し継続していけば、たいてい、どんなことだろうと「苦手」ではなくなる。
あまりに辛い時は多少休んだって構わない。
大事なのは、辛抱強く継続することなんだから。
そして、苦手を1つでも克服できたら、また多いに自分を誉めてやれば良い。