6月23日は、沖縄戦終戦の日。
戦後78年の沖縄慰霊の日です。
犠牲になった24万人もの人々の
ご冥福をお祈りします。

政府は「中国の脅威」を合言葉のように、
沖縄の石垣島に自衛隊のミサイル基地を
地元の猛反対を押し切って
建設を強行しています。
基地は最初に攻撃を受けます。
当たり前のことです。

沖縄の人は、日本が戦争を始めると
自分たちがどうなるか? 
空襲を受けた本土の人たちよりも
強く記憶しています。
沖縄戦では、
犠牲者の半分は一般市民。その中には
日本軍に集団自決を強要された
人々も少なくありませんでした。
なんという悲惨な歴史でしょうか。
沖縄の人たちは
「軍隊では国民を守れない」
「軍隊は国民を守るものではない」
ということをよく知っています。
ミサイル基地に反対するのは
当たり前のことです。

実を言うと、在日米軍の兵士たちも
「日本を守るために駐留している」という
教育は受けておらず、
誰もそのようには思っていません。
アメリカに守ってもらっている、とか
抑止力なんていう幻想から
早く卒業しなくてはなりません。
戦争に巻き込まれない外交が必要なのです。
そのための平和憲法です。
外交によって戦争を回避する努力をするのが
政治の役割。
どこかの国が
ミサイル攻撃してくるかもしれない
という危険性煽っている政府。
北朝鮮や中国を「脅威」に仕立て上げ
軍備拡大の大義名分にしています。
もし攻撃を受けるようなら、
そのような状況を作った政府の失策です。

ウクライナ戦争に便乗して、わが国の政府は
軍事費を2倍にしようなどと言い出す始末。
大量の税金を軍備に投入するのをやめて
福祉・医療、教育、被災地復興、文化に
使いましょう。

日本政府が辺野古に無理やり
作ろうとしている米軍基地は
何兆円のお金がかかるかわかっていません。
マヨネーズのような土壌に、
70mもの長さの杭(くい)を
77000本も打ち込むのだそうです。
でもマヨネーズ土壌は90mの深さがあり、
杭は役に立たないだろうと。
そんな役に立たない基礎工事にも
莫大な時間と何兆円もの大金が
ボクらの税金から浪費されます。
米軍は1セントも出しません。
すべてはボクらの税金で、
沖縄県民の民意を無視して着工しています。
だから、辺野古の問題は
沖縄県民のみならず、
ボクらの問題でもあります。

《島唄》の作者の宮沢和史さんは
山梨県出身です。

沖縄戦のことを学校でほとんど習わなかった
本土の人間が、沖縄の歴史の真実を学ぶと
衝撃を受けます。
自分が何も知らなかったことを
深く反省します。
宮沢さんは
「無知な自分に怒りさえ覚えた」と。

しかし、反省して真摯に
沖縄の歴史に向き合っても、
本土の人間が
沖縄戦の体験者の心にも届く
歌を作ることは難しいものです。
きれいごとでなく、
悲惨な、つらい歴史を生き抜いてきた人々の
心に届く歌詞を書くことは至難です。

そもそも
沖縄の基地問題について、
沖縄県民と本土の人間では、意識の
開きはかなりあります。
沖縄で米軍人が引き起こす事件において
本土の人たちも第二の加害者である、という
沖縄県民の言葉には、
胸を突き刺されます。

「本土の人たちも第二の加害者」
http://ameblo.jp/duo-quenarpa/entry-12285884309.html

戦争と戦後の犠牲のかなりの部分を
沖縄に押し付けてきた事実を、
本土のボクらはどのように理解して、
沖縄に向き合っていったらよいのか?

宮沢和史さんもそのことに大いに悩んで
この歌を書いたのです。
その悩み方と謙虚な姿勢に
ボクは共感します。

「ウージの森」と呼ばれるサトウキビ畑の
土の下には、
今も数千人の戦死者の遺体が
埋まっているそうです。

「ウージの下で千代にさよなら」は
サトウキビ畑の下にある、
ガマとよばれる洞窟で起こった
集団自決のことを書いたのです。

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2005年8月22日 朝日新聞より
[宮沢和史の旅する音楽:その1]

たった一人のために

《島唄(しまうた)》は、本当は
たった一人のおばあさんに
聴いてもらいたくて作った歌だ。

91年冬、沖縄音楽にのめり込んでいたぼくは、
沖縄の「ひめゆり平和祈念資料館」を
初めて訪れた。
そこで「ひめゆり学徒隊」の生き残りの
おばあさんに出会い、
本土決戦を引き延ばすための「捨て石」とされた
激しい沖縄地上戦で大勢の住民が
犠牲になったことを知った。

捕虜になることを恐れた肉親同士が
互いに殺し合う。
極限状況の話を聞くうちにぼくは、
そんな事実も知らずに生きてきた
無知な自分に怒りさえ覚えた。

資料館は自分があたかも
ガマ(自然洞窟)の中にいるような
造りになっている。このような場所で
集団自決した人々のことを思うと
涙が止まらなかった。

だが、その資料館から一歩外に出ると、
ウージ(さとうきび)が静かに風に揺れている。
この対比を曲にして
おばあさんに聴いてもらいたいと思った。

歌詞の中に、
ガマの中で自決した2人を歌った部分がある。
「ウージの森で あなたと出会い 
 ウージの下で 千代にさよなら」というくだりだ。
《島唄》はレとラがない沖縄音階で作ったが、
この部分は本土で使われている
音階に戻した。
2人は本土の犠牲になったのだから。
(みやざわかずふみ1966年生まれ、歌手)


*********************

「捕虜になることを恐れた肉親同士が・・・」
という宮沢和史さんの言葉が出てきます。
これをより正確に言うと、
「米軍の捕虜になるよりも自決せよ」と
日本軍が命令したのです。
だから、集団自決は沖縄諸島の中でも
日本軍が上陸した島でのみ起きました。
日本軍が来なかった小さな島では、
集団自決は起こりませんでした。
軍隊(日本軍)というものが、
日本国民を守るのもではないのだ、という
沖縄県民の体験的知恵は、
このような現実に端を発しています。

戦争という狂気はどういうものか。
この歴史からボクらは学ばなくてはなりません。

スコットランド民謡《ナナカマドの木》
やぎりん訳詞《ふるさとのナナカマド》
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演奏:やぎりんカルテート・リベルタ(1〜16)
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 清永アツヨシ(ギター)
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 清永アツヨシ(ギター)
 高橋泉(チェロ)【ゲスト】
 八木倫明(ケーナとアイリッシュフルート)

読み語り:河向貴子(5と7)

1. ガブリエルのオーボエ
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2. 『銀河鉄道の夜』〜白鳥の停車場
  (藤平慎太郎・作曲)
3. ふるさと銀河に還る★
  (E.モリコーネ作曲/やぎりん作詞)
4. あなたの肩を借りたら
 【You Raise Me Up】★
 (B.グラハム作詞/R.ロヴランド作曲/やぎりん訳詞)
5. [読み語り]
  パラグアイの先住民族グアラニーの伝説
6. チョグイ鳥 (パラグアイ民謡)
7. [読み語り]
 ニュージーランドの先住民族マオリの伝説
8. ポカレカレ・アーナ★
 (NZマオリ民謡/やぎりん日本語詞)
9. 鳥の歌 (カタルーニャ民謡)
10. 聖母の御子★ (カタルーニャ民謡)
11. 愛は花、君はその種子★
  (A.マックブルーム作詞作曲/高畑勲・訳詞)
12. アマポーラ (J.M.ラカーリェ作曲)
13. もう一度愛の言葉を[切れた絃]★
  (ロシア民謡/やぎりん訳詞)
14. 鶴★【ウクライナ名歌】
  (R.ガムザートフ作詞/Y.フレンケリ作曲/やぎりん訳詞)
15. ワルツ 切れた絃 (ロシア民謡)
16. 小さなオルゴール (ウニャ・ラモス作曲)
17. 思い出のサリーガーデン★
  (アイルランド民謡/やぎりん訳詞)
18. 広い河の岸辺★
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この歌は、これからの時代に愛され、
その時代を踏み越えて、
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《広い河の岸辺》CD
You Tubeには載っていない合唱バージョンが
このCDには収録されています。
女声合唱団「青い鳥」が素晴らしい演奏をしています。

★《広い河の岸辺》の本質
『小さな死』からの出発。
http://amba.to/1oBdnE3


★地球人が渡るべき河のこと
http://amba.to/1t0E3O6

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「なにも知らない。なにもできない。
なにもない。
なのに、なにかを求めている。
自分の微力は、よく承知している。
とるに足りない才能についても自覚している。

でも、せっかく生まれて来たのだから
感動したい。共鳴したい。
おなじ心のひとに会いたい。

それがせめて
みじかい生命の軌跡の中で
ぼくらが望むものではないか。

ところであなたは・・・。


★『詩とメルヘン』サンリオ刊
1982年4月号編集後記やなせたかし
◎やなさたかしさんの限りない優しさ
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★エーリッヒ・フロムの愛の論理と音楽