ことしは、
金子みすゞ生誕120年。
誕生日は4月11日です。


生誕100年の年に、九州一の大劇場
福岡市の『博多座』のオリジナル新作演劇
『金子みすゞ物語』の主役を
オーディションで射止めてつとめた俳優
中村祐子さんを九州から招いて、
”こころの鈴の音コンサート”を開きます。
このコンサートは
2016年から2019年まで4年間で5回、
当時福岡市在住のコンサートプロデューサー
延原幹英さんが企画制作されて、
たかこ・やぎりんバンド♪が福岡に招かれて
中村祐子さんと共演して公演をつづけていました。

幹英さんには、アルパ奏者のたかこさんの
娘の旅費までも負担いただき、そのおかげで
この福岡公演を、4年間
つづけることができました。ボクは
そのご厚意に限りなく感謝しています。

2020年には初の東京公演を、
コロナ騒動の中で、日程や会場を
二度変更しながら敢行しました。
延原幹英さんとやぎりんとの共催でした。
2021年に幹英さんはタイに移住されたので、
ボクは幹英さんの想いを引き継ぎ
これを開催しています。
幹英さんの想いを引き継ぐことは、ボクの
恩返しでもあります

みすゞの誕生日に近い日曜日の
立川公演は、最高のハレの舞台です♪

お申込み
yagirin88@gmail.com(やぎりん)

100年前の言葉
みすゞの詩は100年前の言葉です。
でも今も色あせることなく輝いています。
みすゞは昭和5年に
26歳で自死してしまいます。
女遊びの激しかった夫に淋病をうつされ
離婚を決意します。
みすゞは一人娘を自分で育てようとしますが、
夫は親権を譲りません。
みすゞは、自分の母に娘を育てさせることを
懇願した遺書をのこして、
服毒死します。26歳11か月でした。

時代の先を行く詩
自分の詩集を出版したいという夢は
叶いませんでした。

雑誌に投稿した自分の詩を高く評価して

いつも選んでくれていた、心の師が
詩人の西条八十でした。
西条八十にしか評価されなかった....
とも言えます。
彼が渡仏してからは、みすゞの詩を
選んでくれる選者がいなくなりました。
みすゞの詩は時代の先を行く言葉だったのです。

もし昭和を生きたら

もし自死の事件がなくて、みすゞが

昭和を生きたらどうなっていたでしょう。

みすゞの死の昭和5年の翌(昭和6)年に

満州事変が起こり、日本は

満州を占領して国際社会の猛烈な批判を

受けて、国際連盟を脱退します。

昭和12年に日中戦争が始まり、日本は
戦争の時代に突き進んでいきます。
大正デモクラシーと言われた
自由な氣風はすでにありません。
そんなときに
「みんなちがって みんないい」という
言葉が載った本は
発禁になったのではないでしょうか。

多様性による支え合い
それほど、みすゞの詩は時代のはるか先を
走っていたのです。
多様性による支え合いの社会...とは
21世紀になってからさかんに言われている
哲学ですが、これは100年前に
みすゞの詩の中にあった思想です。

ボクはこれを「森の思想」または音楽的に
「オーケストラの思想」と呼びます。
さまざまな動植物によって成り立つ森。
さまざま楽器によって成り立つオーケストラ。

違った性格と役割を持ちながら、

それぞれが全体を支え合っているのです。

杉の木だけの国有林でなく、
同じ楽器だけの合奏でなく、
違うもの同士が支え合うほうが強いのです。
広葉樹、針葉樹の混じった森のほうが
生命力が豊かで、つまりたくさんの種類の
〈いのち〉を育みます。そして
土砂崩れも起きません。

ピアノ2台のコンサートよりも
ピアノとヴァイオリンのコンサートが
圧倒的に多いのは、役割や発音原理の違う
楽器のデュエットのほうが面白いからです。
人間の声だけが集まった場合
斉唱よりも合唱か重唱、つまり
パート分けされて役割が違う声が集まるほうが

豊かな音楽になります。


自由のあとにも戦争がやってくる
戦争が始まると、国民が一丸となって
「敵と戦う」ことが強要されます。
「みんなちがって」いてはダメなのです。
違った考えの人は排除され、時には殺されます。
それが戦争だし、
「大正デモクラシー」と呼ばれた
自由の氣風のあとにも
おぞましい戦争の時代が来たことをボクらは
忘れてはいけません。
みすゞが自由な感性で詩を書いた時代の後に
戦争の時代がやってきたことは
大切な歴史認識です。
今が「戦前」にならないために。
100年後に必要とされた
みすゞの詩は、
当時は不要不急だったでしょう。
評価するのは西条八十だけだったし、
彼女の作品を詩集にして世に出そうという
出版社もありませんでした。しかし
みすゞの詩は、
100年後のボクらが必要としました。


彼女が、100年後の未来人に読まれることを
意識して創作したかどうか? わかりません。
でも、
100年後に伝わる言葉を生み出すという
アーティストとしての生き方をした
と言えるでしょう。
詩集を出版したいという願いは、
自分の死後にもそれが読まれるもので
あってほしい!という切なる思いが

あったからです。


みすゞは自死の日の前日、近所の写真館で

自分の写真を撮影しています。それは

自分の死後に『金子みすゞ詩集』が

出版されたときに使うものとして

撮影に行ったと言われています▼


当時、時代の先を行き過ぎて
なかなか理解されなかった言葉を
綴りつづけたみすゞは
未来人に伝わる詩によって
アーティストとしての使命を生きたのです。

▼2019年のアクロス福岡で撮影したものです。
撮影は写真家の中拂歩未(なかはらいあゆみ)さん。










《ラピュタ・シチリアーナ》動画リンク先

https://youtu.be/Odu3pM_cUfo

コロナ騒動も3年。
赤字のコンサートが続いています。
御支援金一口¥3000ご寄付の方に
2月の千葉公演の模様を録画したCDを1枚
御礼といたします。
「自由の風支援」通信欄に書いて
お振り込みお願いいたします。
★郵便振替口座
00180-2-612135 八木倫明

★銀行口座にお振り込みの場合は明細不明と
なりますのでお振り込みの後に
メールでご連絡ください。
yagirin88@gmail.com
◎三菱UFJ銀行高田馬場支店
普通0051411八木倫明(ヤギリンメイ)

◎三井住友銀行光が丘支店
普通0724543 地球音楽工房 代表
八木倫明(ヤギリンメイ)

◆ご訪問ありがとうございます。このブログを
訪ねて下さった方々の幸運を祈ります。




大好評♪絶賛出版♪
やぎりん(文)+小澤一雄(絵)
絵本『わくわくオーケストラ楽器物語』
(ポトス出版)¥1800(+税)



2023年4月16日(日)2:00
立川市女性総合センター アイムホール
金子みすゞ生誕120年
こころの鈴の音コンサート♪
全席指定¥2500 学生¥1000


やぎりん作詞家デビュー9周年♪コンサート
歌:渡辺麻衣
ギターと歌:清永アツヨシ
ケーナ、ナイ、アイリッシュフルート:八木倫明
銀座のシャンソニエ『月夜の仔猫』
¥5500(1ドリンク付き)



天使と悪魔の絶望名歌集
「世界が終わっても音楽と愛が残る」
歌:大前恵子(★印)
演奏:やぎりんカルテート・リベルタ(1〜16)
 高橋泉(チェロ)
 藤枝貴子(アルパ)
 清永アツヨシ(ギター)
 八木倫明(ケーナとナイ)

演奏:やぎりんトリオ・ケルティカ(17〜18)
 田中麻里(アイリッシュハープ)
 清永アツヨシ(ギター)
 高橋泉(チェロ)【ゲスト】
 八木倫明(ケーナとアイリッシュフルート)

読み語り:河向貴子(5と7)

1. ガブリエルのオーボエ
  (E.モリコーネ作曲)
2. 『銀河鉄道の夜』〜白鳥の停車場
  (藤平慎太郎・作曲)
3. ふるさと銀河に還る★
  (E.モリコーネ作曲/やぎりん作詞)
4. あなたの肩を借りたら
 【You Raise Me Up】★
 (B.グラハム作詞/R.ロヴランド作曲/やぎりん訳詞)
5. [読み語り]
  パラグアイの先住民族グアラニーの伝説
6. チョグイ鳥 (パラグアイ民謡)
7. [読み語り]
 ニュージーランドの先住民族マオリの伝説
8. ポカレカレ・アーナ★
 (NZマオリ民謡/やぎりん日本語詞)
9. 鳥の歌 (カタルーニャ民謡)
10. 聖母の御子★ (カタルーニャ民謡)
11. 愛は花、君はその種子★
  (A.マックブルーム作詞作曲/高畑勲・訳詞)
12. アマポーラ (J.M.ラカーリェ作曲)
13. もう一度愛の言葉を[切れた絃]★
  (ロシア民謡/やぎりん訳詞)
14. 鶴★【ウクライナ名歌】
  (R.ガムザートフ作詞/Y.フレンケリ作曲/やぎりん訳詞)
15. ワルツ 切れた絃 (ロシア民謡)
16. 小さなオルゴール (ウニャ・ラモス作曲)
17. 思い出のサリーガーデン★
  (アイルランド民謡/やぎりん訳詞)
18. 広い河の岸辺★
 (スコットランド、イングランド民謡/やぎりん訳詞)
19. ムーン・ダンス (清永アツヨシ作曲)[ギター+ケーナ]

CD番号
LIBERTAD-CD8686 【¥2800+税】
◎お申し込みは、やぎりんへ
yagirin88@gmail.com
税送料込みで¥3000にいたします。
*******************

◎エッセイ『広い河の岸辺』
大変好評で、販売中ですドキドキ


クローバー必然と偶然が時を得て生み出した、
大いなる奇跡!
この歌は今後50年、
100年と歌い継がれて
日本の歴史に残るでしょう。
湯川れい子

本の表紙
ドキドキ やぎりんBOOK『広い河の岸辺』
(主婦と生活社)!!¥1000+消費税

コンドル合唱譜混声
やぎりん作詞《コンドルは飛んで行く》
やぎりん訳詞《つばめよ》
吉田桂子編曲
合唱譜が出版されました。
女声三部/混声三部の2種類。
それぞれに、易しい二部合唱の楽譜も
収録されています。
¥1300(+税)全音楽譜出版社


合唱譜女声
ドキドキやぎりん監修の合唱譜が発売(全音楽譜出版社)。
小川類・編曲
☆女声三部/二部
★☆混声三部/二部

《広い河の岸辺》(スコットランド民謡)
《思い出のサリーガーデン》(アイルランド民謡)

2曲セット。
定価¥1200(+消費税)


完成した絵本表紙
ドキドキ葉祥明さんの絵本(文:八木倫明)
『ひろいかわのきしべ』(国土社)
発売しました!!


絵本『ひろいかわのきしべ』推薦文の
帯付きは初版のみです。
クミコさんと湯川れい子さんの言葉が
載っています。

ドキドキクミコさん
いま世界にあってほしいと思うものが
この絵本の中にあります。それは
暗い空をてらす、希望の光です。

ドキドキ湯川れい子さん
この歌は、これからの時代に愛され、
その時代を踏み越えて、
未来に継承されていくと信じています。


クミコジャケ写
合唱のスコアもついた
《広い河の岸辺》CD
You Tubeには載っていない合唱バージョンが
このCDには収録されています。
女声合唱団「青い鳥」が素晴らしい演奏をしています。

★《広い河の岸辺》の本質
『小さな死』からの出発。
http://amba.to/1oBdnE3


★地球人が渡るべき河のこと
http://amba.to/1t0E3O6

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「なにも知らない。なにもできない。
なにもない。
なのに、なにかを求めている。
自分の微力は、よく承知している。
とるに足りない才能についても自覚している。

でも、せっかく生まれて来たのだから
感動したい。共鳴したい。
おなじ心のひとに会いたい。

それがせめて
みじかい生命の軌跡の中で
ぼくらが望むものではないか。

ところであなたは・・・。


★『詩とメルヘン』サンリオ刊
1982年4月号編集後記やなせたかし
◎やなさたかしさんの限りない優しさ
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★エーリッヒ・フロムの愛の論理と音楽