2021年11月20日(土)
一橋学園駅北口徒歩30秒の
喫茶『Roダん』にて、
まりりん・やぎりんアイリッシュコンサート
読み語り:河向貴子

アイルランド伝統文化と宮澤賢治
喫茶Roダんでの
アイリッシュ・コンサートのシリーズは、
アイルランド人の文筆家
小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)が遺した
怪談文学の読み語りと
アイルランド音楽の融合を
テーマにして続けてきた。
このたび、小泉八雲を一休みして、
宮澤賢治の童話とアイルランド音楽の融合を
試みようと思う。
それは、
アイルランドの伝統文化と賢治の作品には、
共通の哲学が流れていると氣づいたから。

アイルランドやスコットランドに住む
ケルト民族の文化は、
自然と人間の共生の文化だ。
自然を征服するという、
一般のヨーロッパの文化とはかなり違う。
もともとケルト人はヨーロッパ全土に
住んでいたのだが、今はヨーロッパの西端に
偏って住んでいる。
アイルランド島。
グレートブリテン島の西側のウェールズ。
同島北のスコットランド。
フランス西端のブルターニュ地方。
スペイン北西部のガリシアなど。

日本の伝統文化と良く似ている。
日本には、すべてのものに神が宿るという
「八百萬(やおよろず)の神」という
伝統的宗教観がある。
アイルランドの伝統文化にも
すべてのものに精霊が宿るという、
精霊信仰がある。

5世紀にローマ・カトリック教会の
セント・パトリック神父がアイルランド中を
旅してキリスト教を広めるまでは、
アイルランド人は、ギリシャ神話のような、
日本の伝統的宗教観のような、
多神教の民族だった。
これは同時に、
自然と人間の間に明確な境界がなく、
いわゆる共生の哲学を
持っていたということでもある。

宮澤賢治の文学の中には、
自然界と人間界の境界があいまいな、
というか境界を越えて交流するものが多い。

アイルランドの最近の名作アニメ映画
『ウルフ・ウォーカー』を見た。
女の子が狼の子になったり、
狼の子が人間の女の子になったり、
境界を越えて姿も心も行き来する。
輪廻転生にも通じている。

そもそもアイルランドでは、
ヨーロッパの大陸やイングランドのような、
狼を家畜の敵として撲滅すべしという
考えはなかった。
古くから羊を放牧してきたキリスト教徒には
狼は悪魔のつかいだった。

狼を森の守り神として崇めるのが
アイルランド人の伝統だった。
日本でもオオカミという名のとおり、
狼は山の「大神」だった。


狼が狛犬の代わりに座っている神社。
熱海の来宮神社の一角にあります。


宮澤賢治が生前唯一出版した童話集
『注文の多い料理店』は、
序文と9篇の短い童話から成る。
その中の第1作は『どんぐりと山猫』。
これは、一郎少年が森の奥の山猫裁判長から
陪審員として智恵を貸すようにと
招待される話。

第2作は『狼森と笊森、盗森』
(おいのもりとざるもり、ぬすともり)。
「狼」を「おいの」と読むのは、
岩手の方言だろうか。この話は、
森のはずれを開拓して家を建て、
畑をつくって暮らし始めた人々と森との
そして森の生き物との交流の物語。
4人の子どもが突然いなくなって、
狼森に探しに行ったら、
9匹の狼と焚き火を囲んで、
栗やキノコなどの「ごちそう」を
いただきながら、歌ったり踊ったり
楽しくやっていた話。
大人たちは、その後狼たちに、
お礼に粟餅のごちそうを差し入れする。
正に、自然界と人間界の境界がない。

第3作が『注文の多い料理店』。
これは、都会から来た二人のハンターが
深い山の中で、いつのまにか
山猫の支配する魔界に踏み込んでしまう話。
こちらは、
自然と人間の対立がテーマになっている。
自然と人間の共生を理想にしながらも、
それは難しいことであることを
賢治は良く知っていて、敢えて、
両者の対立をテーマにして
書いたものではないか。
自然を征服しようとして人間が受ける
しっぺ返しが描かれる。

◉1回に10万円〜20万円くらいの
赤字の出るコンサートが
1年半も続いています。
赤字穴埋めのため(公演継続のため)、
2022年3月6日の
自由の風コンサート千葉公演を記録した
DVDまたはCDを、
ご寄付下さった方々への御礼にいたします。
ご支援金1口¥3000 で
ディスクを1枚お送りします。
自由の風コンサートのチケットをお求めの方は
1口¥2000です。

★ご支援金お振り込み先
◎郵便振替口座
00180-2-612135 八木倫明
通信欄に『公演継続支援』とお書き下さい。
よろしくお願いします。

銀行口座にお振り込みの場合は明細不明と
なりますのでお振り込みの後に
メールでご連絡ください。
yagirin88@gmail.com
◎三菱UFJ銀行高田馬場支店
普通0051411八木倫明(ヤギリンメイ)

◎三井住友銀行光が丘支店
普通0724543 地球音楽工房 代表
八木倫明(ヤギリンメイ)


★九条が平和を守ってきた証拠


クローバーこのブログを訪ねて下さった方々が
幸運に恵まれますように、祈っています虹ドキドキ



大好評♪絶賛出版♪
やぎりん(文)+小澤一雄(絵)
絵本『わくわくオーケストラ楽器物語』
(ポトス出版)¥1800(+税)


★Roダんライブ
まりりん・やぎりん アイリッシュコンサート
宮澤賢治『注文の多い料理店』
読み語りとアイルランド音楽

11月20日(土)午後1:30/3:30二回公演

麹町/半蔵門 ふらんす割烹トライアングル 
閉店ランチライブ

★12月4日(土)12:00(満席)
やぎりんトリオ・ケルティカ
★12月18日(土)12:00
笑福亭里光 落語会 
演目『芝浜』ほか
★12月25日(土)12:00(満席)
やぎりんトリオ・リベルタ
お申込み
yagirin88@gmail.com

◎ケルティックXmasコンサート♪
★2021年12月10日(金)
午後2:00開演(4:00終演)
千葉市美浜文化ホール
音楽ホール【定員150/臨時定員75 】
音響抜群のコンサート専用ホール
京葉線検見川浜駅徒歩7分

★2021年12月23日(木)
午前11:00開演(1:00終演)
午後2:00開演(4:00終演)
東京オペラシティ3階
近江楽堂(おうみがくどう)
【定員120/臨時定員60】


★Roダん落語会 
笑福亭里光師匠の『芝浜』

12月26日(日)午後1:30/3:30二回公演


お申込み yagirin88@gmail.com
(年中夢求♪)
★2021年12月27日(月)
昼の部 午後2:00開演(4時終演)
夜の部 午後6:30開演(8時半終演)
横浜市鶴見区民文化センター
サルビアホール3F音楽ホール(定員100)
JR/京急 鶴見駅前ビル「シークレーン」
●公演開催協力券(全指定席)
一般¥4000 学生¥500
会員¥3000(手紙届く方)

★2022年1月18日(火)
昼の部 午後2:00開演(4時終演)
夜の部 午後6:30開演(8時半終演)
日暮里サニーホール
コンサートサロン(定員100)
臨時定員50人
JR日暮里駅南改札徒歩2分。
京成日暮里駅からもすぐ。
ホテル・ラングウッド4階
●公演開催協力券(全自由席)
一般¥4000 /学生¥500
会員¥3000(手紙届く方)

★2022年1月23日(日)
午後2:00開演(4時終演)
ウェスタ川越小ホール(定員200)
臨時定員100人/川越駅西口、徒歩5分
●公演開催協力券 (全自由席)
一般¥4000 /学生¥500
会員¥3000(手紙届く方)

★2022年3月6日(日)
午後2:00開演(4時終演)
千葉市美浜文化ホール
音楽ホール(定員150)臨時定員75人
京葉線検見川浜駅徒歩7分。
●公演開催協力券(全指定席)
一般¥4000 学生¥500
会員¥3000(手紙届く方)


大前恵子×木星音楽団 セカンド・アルバム
鳥たちの詩、海の詩

1.くじらの子守歌
小笠原育美・作曲/相馬邦子・編曲
2.海はふるさと【大海啊故郷】
王立平・作詞作曲/やぎりん訳詞
3.浜辺の歌
林古渓・作詞/成田為三・作曲
4.アメイジング・グレイス
英国賛美歌
5.ロッホ・ローモンド
スコットランド民謡/相馬邦子・編曲/やぎりん訳詞
6.ふるさとのナナカマド
スコットランド民謡/相馬邦子・編曲/やぎりん訳詞
7.聖母の御子
カタルーニャ民謡
8.鳥の歌
カタルーニャ民謡/やぎりん訳詞
9.つばめよ
ナルシソ・セラデル・セビージャ作詞作曲/やぎりん訳詞
10.海はふるさと【大海啊故郷】
王立平・作曲(インストゥルメンタル)
2017年8月25日
東京文化会館小ホールでのライヴ録音
11. 童神(わらびがみ)
古謝美佐子・作詞/佐原一哉・作曲
12. コンドルは飛んで行く
ダニエル・アロミーア・ロブレス作曲/やぎりん作詞

歌:大前恵子
演奏:木星音楽団
小野美穂子【箏:十七絃/十八絃】
藤枝貴子【アルパ】
三塚幸彦【尺八】
八木倫明【ケーナとナイ】
ゲスト
金亜軍【揚琴】
古谷真未【チェロ】
★定価¥2600(+税)
★通販価格¥3000(送料¥180込み)
*******************

◎エッセイ『広い河の岸辺』
大変好評で、販売中ですドキドキ


クローバー必然と偶然が時を得て生み出した、
大いなる奇跡!
この歌は今後50年、
100年と歌い継がれて
日本の歴史に残るでしょう。
湯川れい子

本の表紙
ドキドキ やぎりんBOOK『広い河の岸辺』
(主婦と生活社)発売しました!!¥1000+消費税

コンドル合唱譜混声
やぎりん作詞《コンドルは飛んで行く》
やぎりん訳詞《つばめよ》
吉田桂子編曲
合唱譜が出版されました。
女声三部/混声三部の2種類。
それぞれに、易しい二部合唱の楽譜も
収録されています。
¥1300(+税)全音楽譜出版社


合唱譜女声
ドキドキやぎりん監修の合唱譜が発売(全音楽譜出版社)。
小川類・編曲
☆女声三部/二部
★☆混声三部/二部

《広い河の岸辺》(スコットランド民謡)
《思い出のサリーガーデン》(アイルランド民謡)

2曲セット。
定価¥1200(+消費税)


ジャケ写
いちよ・たかこ・やぎりんトリオ♪
+ゲスト・チェロ古谷真未
アルバム『いのちと平和の音源』
¥2800(+税)通販価格¥3000(すべて込み)

収録曲(★歌入り/☆チェロ入り)
1.愛は花、君はその種子(たね)
(A.マックブルーム)[高畑勲 訳詞]★☆
2.黄色い村の門(アイルランド民謡)☆
3.思い出のサリーガーデン
(アイルランド民謡/やぎりん 訳詞)★☆
4.白鳥の停車場(藤平慎太郎)☆
5.ラ・サンドゥンガ
(メキシコ民謡/やぎりん 日本語詞)★
6.君の影になりたい【アルパ・ソロ】
7.ラピュタ・シチリアーナ
(イタリア・ルネサンス〜久石譲) ☆
8.よろこびのうた
(メキシコ民謡/枝元一代ほか 日本語詞)★
9.童神【わらびがみ】
(佐原一哉/古謝美佐子・作詞)★
10. 蕾【つぼみ】(小渕健太郎)【アルパ・ソロ】
11. チョグイ鳥(パラグアイ民謡)
12. 広い河の岸辺
(スコットランド民謡/やぎりん 訳詞)★☆
13. コンドルは飛んで行く(D.A.ロブレス)☆
14. 人生よ、ありがとう
(ビオレータ・パラ/やぎりん 訳詞)★☆
15. 島唄(宮沢和史)★☆


木星CDジャケット
木星音楽団アルバム
Winds & Strings
湯川れい子さん推薦メッセージ
和楽器とラテン楽器による、
実にユニークで魅力的な異文化四重奏団だ。
でも異文化というより、
むしろどこか大昔に
深くつながっていた音と文化だ!
という確信に近い懐かしさであり、
新鮮なアイデンティティの再発見なのだ。
そう、ひょっとしたらこれは、蒙古斑まで遡る、
とんでもなく壮大なロマンかもしれない。

湯川れい子(音楽評論・作詞)
¥2800(+税)通販価格¥3000(すべて込み)

木星音楽団
箏:小野美穂子/アルパ:藤枝貴子
尺八:三塚幸彦/ケーナとナイ:八木倫明
1.木星【ジュピター】
2.北飛行(小野美穂子オリジナル)
3.涙そうそう
4.少年時代
5.アルパ協奏曲《鐘つき鳥》
6.オリーブの首飾り
7.コーヒー・ルンバ
8.芭蕉布
9.引き潮
10. イエスタデイ
11. 明日
12. 江差(三塚幸彦オリジナル)
13. 月の沙漠 幻想
14. 砂山
15. 雪(三塚幸彦オリジナル)


完成した絵本表紙
ドキドキ葉祥明さんの絵本(文:八木倫明)
『ひろいかわのきしべ』(国土社)
発売しました!!


絵本『ひろいかわのきしべ』推薦文の
帯付きは初版のみです。
クミコさんと湯川れい子さんの言葉が
載っています。

ドキドキクミコさん
いま世界にあってほしいと思うものが
この絵本の中にあります。それは
暗い空をてらす、希望の光です。

ドキドキ湯川れい子さん
この歌は、これからの時代に愛され、
その時代を踏み越えて、
未来に継承されていくと信じています。


クミコジャケ写
合唱のスコアもついた
《広い河の岸辺》CD
You Tubeには載っていない合唱バージョンが
このCDには収録されています。
女声合唱団「青い鳥」が素晴らしい演奏をしています。

★台湾に広がる《広い河の岸辺》
http://amba.to/1z1p6NO


★《広い河の岸辺》の本質
『小さな死』からの出発。
http://amba.to/1oBdnE3


★地球人が渡るべき河のこと
http://amba.to/1t0E3O6

***********************

「なにも知らない。なにもできない。
なにもない。
なのに、なにかを求めている。
自分の微力は、よく承知している。
とるに足りない才能についても自覚している。

でも、せっかく生まれて来たのだから
感動したい。共鳴したい。
おなじ心のひとに会いたい。

それがせめて
みじかい生命の軌跡の中で
ぼくらが望むものではないか。

ところであなたは・・・。


★『詩とメルヘン』サンリオ刊
1982年4月号編集後記やなせたかし
◎やなさたかしさんの限りない優しさ
*********************

★音楽、落語、ラジオ、読書。想像力が抗認知症?
http://amba.to/1osUvYd

★エーリッヒ・フロムの愛の論理と音楽