社長と同行二人 令和3,6,20
こんにちは、デュオ経営総研、齊田です。
先週は「個別方針はCまで落とし込む!」でした。
今回はクライアント様より返信ありました。
「いつも言われているのですが、なかなか実行できません。
何か簡単にできる秘訣は在りませんか?」でした。
さて読者の皆様はどのように、お考えですか?
そうなんです。慣れてくるとP(プラン)予定は作れます。
先ずそこからD(ドゥ)実行に至るときに「壁」ができます。
やり方がわからない! どうすれば、達成できるか方法かわからない!等
これを乗り切るには、社長一人の力+社員の智恵も必要かと考えております。
所謂周知を集める作戦です。
これをすることで、沢山のやり方、方法が出てきます。
また、社員も自分から言ったので、やらざるを得ない状況になってくるのも収穫です。
これも私がクライアント様に伝える「仕事の自分事化」です。
話すこと、書くことで会社での仕事が、自分の関心になってくる!
これが社員教育、社長の思いが社員に伝わる!と言うことになってきます。
次にC(チェック)点検も幹部を中心に社員を巻き込んで行うと非常に効果が出てきます。
何度も書きますが、私の知る限りにおいて多くの会社が、Cを実行されていないのです。
そのためにP計画が宙ぶらりんになり、期末になって未達成と言う結果になる。
そして「計画書はあっても無くても一緒、だから今後は作成しない」という結論になり、成長を阻んでいきます。
簡単にCができる方法はありませんが、幹部を中心に社員を巻き込む!これを私はクライアント様に連絡しました。
また来月お会いするので、結果はその時に伺います。
再度申し上げますが、Cをする際には社員も一緒に参加させてくださいね!
さて今週は「原因追及は必ず!」です。
先週、弊社の事務所に愛知県の金属メーカーの会長様、社長様がいらっしゃいました。
社長様は複数回お会いしておりますが、私のたっての要望で会長様も、ご同行頂きました。
その会社は今期で52期、半世紀続いている老舗の会社です。
但し創業はもっと前、約70年たっています。
現社長は5代目、48歳、誠実な方です。
私が会長にお会いしたかったのは、4代目社長ですが、先代のご子息ではない、親族ですが人柄を見抜かれて社長就任された方だからです。
やはりお会いして確認できたのは「真摯に経営された」会長だということです。
また非常に謙虚な方です。社員数が50名以上の中堅会社の会長ともなると居丈高な方が多く見られますが全く違っておりました。
会長様、社長様とも謙虚で仕事熱心ではありますが、残念ながら以前は業績が低迷しておりました。
しかし、前期は数千万円の黒字化に成功、V字回復を成し遂げられました。今期はその倍増を計画されています。
その黒字化の秘訣は「原価低減」でした。
そこで私がお訊ねしたのは「どこの部署で、いくらの低減、目標に対して何パーセント?」でした。
それに対しての答えは、「仕入れだけの原価低減」でした。
しかし、決算書を分析してみると、会長様、社長様の報酬も多きく減額されておりました。
これからも分かる通り、社員だけに痛みを強いるのではなく自らの身を削って、経営されております。
また仕入れだけに止まらず、製造経費、修繕費、消耗費も低減されておりました。
そこから推測するには真摯に経営されている社長から「原価低減」の指示で各部門が必死に取り組んだ結果だと思います。
さてここで気になったのが社長の指示で各部門が動いたのは良しとして、どの部署で「いくらの低減目標」が設定されていなかったことです。
私は多くのクライアント様にお伝えしておりますが「結果オーライ経営」は避けてもらいたいということです。
良い結果、悪い結果、それぞれに「原因」があるということを再認識して頂きたいのです。
結果の裏には「原因」がある。
その原因を追究することで、今後の業績向上の手立てが掴めることを知って頂きたいと」思います。
そこで社長様には「まず目標を立ててください。それが全社目標です。それから部門目標、個人目標へ落とし込んで、担当者自身、だれが何をどれだけ、いつまでに実行するか?。これを設定してください」とお伝えしました。
早速社長様はメモを取って記入されておりましたので、これからの会議では幹部社員に話されると思います。
これが真摯に会社運絵にされる社長の姿と感銘を受けました。
後継者社長の皆様「結果オーライ経営」には今後の成長はないと考えます。必ず「その原因を追究」してください
今週もお読み頂きありがとうございました。
また来週もよろしくお願い致します。