２０年前の同僚で、大学の教授をやっている友人がいる。
名前で検索してみたら、大学の教授をやっている事を知り、連絡を取りたいと思っていたら、ちょっとした事件が起きて彼女が有名になってしまった。
しばらくの間、ほとぼりが冷めるまで連絡をするのを控えようと思い、先日漸く連絡をした。
不思議と一瞬で、２０年前に戻る。
「立派になっちゃって・・・」と私。彼女は大学の主任教授。
「はい、はい、と言う事聞いていたら、面倒な仕事を押し付けられただけよ」と彼女。
数分の会話の後、電話を切った。
恐らく、もう連絡を取ることはないかもしれない。
同じく、同僚で所在の掴めない友人もいる。放浪癖があり、日本が嫌いで、イギリス辺りで大学の講師か教授か、日本人学校の教員をやっているに違いないと思っている。
最近、ふと思うことがある。「わたしは、何をしたかったんだっけ？」
答えを見ないようにしてきたけど、どうしても湧き上がってくる衝動に、実は抵抗できずにいる。
唯一、自信を持てたこと、みんなが認めてくれていたこと、今では失われてしまっているのかもしれないけど、どうしようもない衝動が、奇怪な行動へと駆り立てる。
試験に合格して、衝動を行動へと移せる日が来るといい。