「どうせ私なんて」
「がんばってもうまくいかない」
「私がやっても、誰の役にも立たない」
そんなふうに、気づけば心の中で
自分を責めてしまっていませんか?
でもそれは、単なる“性格”の問題ではありません。
あなたがこれまで、
幼いことに身につけてきた
心のしくみが関係しているのです。
自分を下げるようのは理由がある
ある人は、幼いころから
「ちゃんとしていないと叱られる」
「周りに迷惑をかけてはいけない」
という空気のなかで育ちました。
笑ってもらえるとホッとする。
期待に応えられたときだけ
少し自分にOKが出せる。
そんな毎日のなかで、
「自分よりも、まわりを優先しなきゃ」
という考えが当たり前になっていったそうです。
そのうちに、何かうまくいかないと
「私のせいだ」
「もっとちゃんとしなきゃ」
と自分を責めるようになったといいます。
褒められることで安心できた。
けれど、それは“完璧にできたときだけ”。
その条件付きの愛情が、
「完璧にできない私は価値がない」
という感覚を残しました。
本音を言えないのも心は怖いるから
別の人は、
「褒められても、どう返していいかわからない」
「誰かの役に立ててないと不安になる」
と話してくれました。
話を聞くうちに見えてきたのは、
子どものころ気持ちを伝えるたびに
「それはわがまま」
「そんなこと言うんじゃない」
と否定されてきた経験でした。
本当の気持ちを話すことが、
いつの間にか“危険なこと”になっていたのです。
だから今でも、
頼まれごとは断れないし、
無理してでも笑顔で応えてしまう。
それが“自分を守る唯一の方法”だったからこそ、
心はずっと、そうやって頑張ってきたのです。
自己否定のループは心の「思い込み」から
私たちはふだん、
自分の反応や感じ方を
「生まれつきの性格だから」
「なんとなくそういうものだから」
と思っているかもしれません。
でも実はその裏には、
小さな頃からくり返し覚えてきた
無意識の前提があるのです。
たとえば──
「失敗したら、価値がなくなる」
「迷惑をかけたら、見放される」
「ちゃんとしていない私は、愛されない」
こうした前提が心にあると、
何をしても「自分はまだ足りない」と思ってしまう。
たとえまわりから認められても、
素直に受け取れない。
それは、あなたの中にある“解釈のルール”が
知らず知らずのうちに
自分を否定する方向へと導いてしまうからです。
ここから始まる、やさしい変化
「どうせ私なんて…」
その言葉の奥には、
誰にもわかってもらえなかった孤独や、
ずっと押し込めてきた想いがあるかもしれません。
でも、どんな想いも、
見てあげることができます。
少しずつ、やさしくほどいていくことができます。
もしあなたが、
“自分を変えたいけど、どうしたらいいかわからない”
そんな気持ちを抱えているのなら──
カウンセリングという方法が、
その一歩を支える力になるかもしれません。
あなたの心が、
本来のあなた自身を取り戻していく旅。
そのお手伝いができたら嬉しいです。







