【三角点とは何?】
三角測量により地図を作成する為に測量を行う際、その位置の基準となる点
他の点との位置関係(距離、方位など)及び絶対的な位置(経緯度など)がきわめて正確に測定されています。
【三角測量って何?】
皆様は誰でも高校生の時、三角関数というのを勉強なさって居る事かと思います。
三角の一辺と角度がわかっていると、他の辺の長さを計算で出す事が出来ますよね?
三角測量とは、この考え方を使うんです。
【例えば】
これは既にその位置関係が分かっている二つの点(これを既知点と言います)から新たに測定する新しい点(新点と言います)までの距離を知る事が出来るのです。
角A、角Bの角度が分かれば
辺ABの長さは分かっているので三角関数により辺AC、辺BCの長さがわかる。
この様に三角測量とは、新点との位置関係が三角関数によって定まることを利用した測量方法なのです。
【三角点の級とは?】 三角点には原則として一等から四等まで等級があります。この等級を山のランク付けと思われている方がいらっしゃいますが決して山のランクなどではなく設定された順番によるものです。
明治4年11月8日(1871年12月19日)
明治時代、正確な地図を作成する必要があった政府は日本全国で三角測量を実施しました。
この計画は当初内務省の仕事として始まりましたが、始まってまもなく陸軍の手に移る事になります。
この作業は明治15年、現在の神奈川県相模原市にある一等三角点「下溝村」と座間市の一等三角点「座間村」との距離を正確に測定することに始まり(これを基線測量といいます)
全国を一辺約45㎞の三角の網で覆うことから始まりました。
この時設定された三角点が一等三角点の本点です。
さらに一辺約25㎞ごとに設定された一等三角点補点を加えて作られた三角点の網が一等三角網で、全国972点より構成されています。
実際には平行して行われましたが、一等三角網が完成するとより高い精度を求めるため、一等三角網を利用して、新たに一辺約8㎞の三角点の網が作られます。これが二等三角網です。
さらに二等三角網を利用して、一辺約4㎞の三等三角網が完成します。この成果を利用して基本的な地図である五万分一地図が完成しました。
また、極めて少数ではありますが、四等三角網を補完する五等三角点や精度が四等三角点より若干劣りますが製図上のポイントになる図等三角点(図根点)も存在します。
※つまり、分かりやすく言うと、測量する三角形の一辺を45km→25km→8km→4kmと三角形の網をどんどん小さくしていったという事です。
三角点は四等までありますが、これは戦前、戦後で大きく異なります。
戦前にも四等三角点は存在しましたが、これは三等三角網を補完するためのもので、測量が行われた際に一時的に利用するのみで標石も埋められませんでした。
戦後になり、GHQの指示より日本全国の再測量が行われましたが、この際、土地の所有を明確にするための地籍測量を目的として一辺約2㎞の三角網が作られますこれが四等三角点です。
*2 三等三角網作成の時代、最後まで測量が難しかった地域に富山県の剱岳一帯があります。この地域を測量した測量官柴崎芳太郎を主人公にした小説が新田次郎の「剱岳・点の記」です三角点とは、三角測量を行う時に地表に埋定された基準点のことを三角点といいます。
経度・緯度の基準になるのが「三角点標石」で、高さの基準になるのが「水準点標石」だということをまず覚えておきましょう!
緯度経度は「三角点標石」
高さは「水準点標石」
次は再び七面山の頂上の様子についてお知らせしますm(_)m
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