ガーネット(以下ガー)「ごめんなさい。本当に本当にごめんなさい」
仁虎(以下ニコ)「あ、頭を上げてください、ガーネットさん。僕もギアボルトさんも別に怒ってはいませんから」
ギアボルト(以下ギア)「ええ、怒ってなんていません。呆れているだけです。「コミケが終わったら一緒にヴェルディの試合を見ましょう!」って言ってた人が、家に本を置きに戻ったらそのまま寝てしまい、結局行けなかったというマヌケな事態に対して。だから少し休んだ方がいいと言ったのに」
ガー「ごめんなさい、自分の体力を過信していたわ。まだ少し時間があったし、買った本をちょっと読んでみようとペラペラ捲っていたら、いつの間にか寝ちゃってたのよ」
ニコ「自覚が無かったけど相当疲れていたんですね。体力に自信がある人程、疲れには気付かないそうですから。僕から見ても元気一杯でしたし」
ギア「コミケに浮かれてテンションアップして、疲れを感じなかったのでしょう。これだから体育会系は……」
ニコ「そういう訳で僕達は西が丘には行けず、スカパー!でTV観戦しました」
ギア「今回の試合はアニメでコラボしているチームの対戦という事で、ヴェルディは「とある科学の超電磁砲」を、水戸は「ガールズ&パンツァー」を全面的に出して試合を盛り上げました。両作品のコラボグッズが売られたり、選手紹介や試合終了後のBGMにそれぞれの作品の曲が使われるなど、アニメファンを大いに楽しませたそうです。私も行きたかったですねえ(チラッ)」
ガー「うう、本当にごめんなさい。コミケで水戸やヴェルディのレプユニを着た人を結構見かけたし、私も行きたかったんだけど……」
ニコ「ギアボルトさん、もうそれくらいにしましょう。コラボは大好評だったそうだし、ヴェルディも勝ったんですから」
ギア「だからこそ残念なんですけどね。ヴェルディの勝ち試合を見られる確率は、今年は低いから」
ガー「否定出来ないのが辛いわね。それに今回はアウェイで岡山と大分に負けた後のホーム戦、空中戦に強い水戸に対して、こっちは守備の要の井林章が大分戦で顔を骨折して試合に出れるかどうか分からなかった。正直、負けるかなあと思っていたわ」
ニコ「ですが井林選手は顔にプロテクターを付けて、途中出場してくれました。空中戦はそれまで水戸に好き放題されていましたが、彼が出た途端にそれを抑え込みましたからね。井林選手の力は大きいですよ」
ギア「水戸の選手のシュート精度の低さにも助けられましたけどね。どうしてあんな簡単なシュートを外すのか、敵ながら分かりませんでした」
ガー「サッカーではそういう事ってよくあるわよ。私達だってヴェルディの選手が外すのを何度も見たじゃない」
ニコ「全体的に水戸に押されていたヴェルディでしたが、後半開始早々に決めてくれました。杉本竜士選手がドリブルで切り込み、水戸の選手達を引き付けた所でゴール前にパスを出し、それを澤井直人選手がシュート! 一度は水戸のGKに止められましたが、弾いてこぼれたボールをもう一度シュートして決めてくれました。今年プロデビューした澤井選手は、プロ初ゴールが決勝点になりました」
ギア「杉本選手も澤井選手もヴェルディユース出身。緑の血が呼び合ったゴールと言えます。冬コミは杉本×澤井の本を出すサークルが現れるかも。いや、ここは澤井×杉本か。ブツブツ」
ガー「貴重な1点を守り抜いたヴェルディがホーム3勝目、試合に行けなかった私達の分まで現地のサポは大喜びしていたわ」
ギア「ですがいつまでも浮かれてはいられません。次の相手は絶好調の横浜FC、井林と並ぶヴェルディの守備の要であるキム・ジョンピルが累積警告で次節は出場停止。公平に見てもかなり苦しいです」
ニコ「でも、今のヴェルディには勢いが感じられます。僕達も選手を信じて応援しましょう」
ガー「久しぶりの味スタだし、今度は絶対に見に行くわよ! せーの、」
三人「「「頑張れ、東京ヴェルディ!」」」