刑法学者の中山研一先生のブログ がおもしろい。すでに大学を退官され、研究教育の現場から離れたとはいえ、団藤先生と同様に学究の意欲、政治社会、裁判に対する鋭い考察、批判をブログで更新している。
私としては、昔、司法試験の答案練習会の講義をうけたことや「口述 刑法総論」、さらに実行の着手をめぐる中義勝先生との「中・中山論争」、「刑法の基本思想」、若手、第一線の研究者との対論、共同研究の「レヴィジオン刑法」シリーズ(最近完結!)など著作物を読みふけった思い出が懐かしい。
中山先生は佐伯千仞先生ら「関西刑法学」の潮流を受け継ぐ理論刑法学者という面のみ成らず、臓器移植法問題等立法論でも自説の主張を一貫する。また、最近での時効期間廃止、延長改正問題にも痛烈な批判主張をくりひろげているのもさすが。(日弁連も、もう少し強い批判をしてもよかったのではないか。最近の厳罰化のマスコミ、世論形成にひよったということでしょうか。最近の被害者保護・厳罰化の刑事政策論については、別途に論じたいが…)。
ともかく、最近の刑法教科書(予備本含む!)しかしらない若い弁護士、大学生、ロースクール生らは、団藤先生の著作や中山先生のブログをみてほしい。「法律は考える人の仕事である(ホームズ)」(牧野英一著「人たちの言葉その折々」 91頁)の言葉を実感すると思う。