青パパの無限増殖ver.187 -25ページ目

テニスボーイの憂鬱

著者: 村上 龍
タイトル: テニスボーイの憂鬱〈上〉
著者: 村上 龍
タイトル: テニスボーイの憂鬱〈下〉
吉本ばななが村上龍の作品でお気に入りのものを題名に取り上げる、ということはテニスのお話です。私はインドア派なので卓球をしていましたが、さんさんと降り注ぐ陽射し、そよぐ風の中、テニスボールを追う方々もベトナムで増えていました。ほぼ毎日通っていたカフェの女主人もボーイフレンドとラケット片手に、スコート姿で若々しく。セレブのスポーツのような扱いでしたね。駐在の方々はもっぱらサイゴン郊外でゴルフに興じられているようですが。
運動不足解消にジムへ通う方もいますし、清原のように肉体改造に励む方もいます。ビリヤードはスポーツなのか微妙ですからね。
雨が降ったらテニスが出来ないな、と考える30過ぎのテニスボーイの気持ちがわかりつつある今日この頃です。奥さんも息子も、若くて可愛い愛人もいないのに。

プールバー

ハイ・バー・チュンとグェン・ティ・ミン・カイの交差点の近くにプールバーがあって友達と何度か飲みに行ったことがあります。ビリヤードをしようかと意気込んで行ってみるとビリヤード台(プール)の代わりに横10メーター、縦20メーターの「本物」のプールが現れ、水着を持たない私達は人気の全くないプールサイドでビールを飲んで酩酊の海へ足を浸したのでした。30万ドン払えば会員になれ、昼間泳ぎ放題と言われたものの、水着姿のうらわかき女性がいる訳でもない地味な空間では言葉は自然と空疎になります。
一度は行く価値があるのか判然としませんが、結婚式メニューもありましたので予定がある方はお勧めします。
著者: ポール・オースター, 柴田 元幸, Paul Auster
タイトル: リヴァイアサン

サイゴン卓球倶楽部

サイゴンには日本人有志が運営するサッカークラブ、野球クラブがあります。
「サイゴン卓球倶楽部」の代表を務めていました。高校時代は県代表として東北大会に出場したという経歴のみで。ラケット、シューズは高校時代のものを使用し、エアコンもなく気温も湿度も高い体育館での一時間あまりの練習。脱水症状を起こさないのが不思議なくらいでした。適度に手を抜く要領の良さが必要なんですけどね。
練習後のビールくらいしか楽しみがないため、長く続かなかったのでしょうか?それとも愛ちゃんみたいなアイドルが不在だったからでしょうか?愛ちゃんの卓球に対するストイックな態度にはいつも感心させられます。
飲み歩く暇があったらラケットで橙球を追うべきなのかもしれません。

著者: ティム オブライエン, Tim O`Brien, 村上 春樹
タイトル: ニュークリア・エイジ



がんばれベアーズ

プロ野球が開幕しましたね。私は大学時代仙台で過ごしました。現在も大学院で国際経済について研究している助手の友人がいます。楽天初勝利で盛り上がったようです。昨日の結果では、先行きに不安を感じたファンも少なからずいたことでしょう。
サイゴン時代、バイクで延々と30分かけて日曜の早朝野球に参加していたことがあります。軍隊のグランドを借りて練習そして真剣?勝負。寄せ集めの邦人チームの相手は、もと1Aのコーチをしていたアメリカ人が率いるベトナム人の大学生チーム。二日酔いとの闘いで体力を消耗した我が軍はキャッチボールと軽いランニングでダウン。硬球を使用したノックなんてもってのほかです。
アメリカ人のコーチはランナーがでると大声で「Zero!」「One!」と叫んでいました。ちなみに「Zero」が「待て」で「One」が「盗塁」のサイン?でした。運動神経抜群のキャッチーがいても不摂生の塊の邦人チームといい勝負だったように思います。
田尾監督山下コーチが一緒なら、きっと多少の雑音には負けないことでしょう。選手の熱い心意気がファンに伝わる闘いを見せて欲しいものです。
著者: マヌエル プイグ, 野谷 文昭, マヌエル・プイグ
タイトル: 蜘蛛女のキス

新札と言えば、偽札。

戸塚でも旧一万円札の偽札が見つかったくらいですから、悪貨は良貨を駆逐するという言葉通り、偽札が流通?する速度も軽んじることは出来ないのでしょう。サイゴン時代、偽札を幾度か手にしたことがあります。カンボジア経由の一ドル、十ドル札でした。横幅が数ミリ短いのでまじまじと見るとわかってしまいます。普通の買い物では使えなかったので、タン・ソン・ニャット空港で空港使用料の支払い、バンコクで出会ったバングラディッシュへ行く日本人旅行者と両替で処分しました。
冷静に考えると日本だったら犯罪ですね。確信犯!半分に折って素早く渡す、なんて手口も同じですし。
有り難いホーチミンのお札に関しては、顔に落書きがしてあるお札や、番号が異なる二枚のお札の融合体、半分は焼け落ちメモ用紙を貼付けたものを、処分したことがあります。ババ抜きと同じで引いた人は運が悪いと諦めるしかないのです。
かなり昔の話なので時効ですよね。日本では遭遇しえない貴重な体験ということで。
著者: 阿部 和重
タイトル: インディヴィジュアル・プロジェクション

両替

顔ぶれが一新した新札に触れる違和感も軽減されてきました。ベトナムでは二百、五百、千、二千、五千、一万、二万、五万、十万ドンの紙幣プラス新硬貨という通貨の流通構造です。紙幣の顔は画一的にホーチミン。
五万、十万ドンは屋台や市場では釣りがないと言われることが多く、小回りが利かない高額紙幣です。バンコクからサイゴンへ戻ってきた際に空港から家までのタクシー料金を払う段になって小銭がないため、いつも通っていたカフェで両替したこともありました。コーヒー一杯飲まず、昼寝の妨害までして。
最近は良心と善意の塊のカフェもなくなったので空港のタクシーに若干余計に料金を支払い、両替のために金屋や銀行を経由してホテルへ向かうことにしています。意外と効率のいいやり方です。
著者: 中上 健次
タイトル: 熊野集

仕入れ

今は、オーナーが仕入れに行けないため、湘南台やいちょう団地まで足を運ぶことが多いです。湘南台は地下鉄一本、いちょう団地は戸塚バスセンターでバス一本と行きたい所ですが、怠慢で甘えん坊な性格が災いして友人の車で行くパターンが多いです。強烈に値切ることもなく万遍なく均等に、数軒の仕入先から買う、のが私のモットーです。ちなみに今日の仕入れのメインはコーヒーでした。
 たまにはベトナムに行って安い仕入先のルートを開拓しないといけませんね。
著者: 猪瀬 直樹
タイトル: ピカレスク―太宰治伝

盛岡のベトナム料理

サイゴン時代、一時帰国している間に地元、盛岡のベトナム料理店「トランTRAN」へ行ったことがあります。地元の放送局の番組で紹介されて初めて知ったのですが、今ではオープンして十年を越えているはずです。オーナーのベトナム人の方は、聞くところによると私の高校時代の恩師と大学が一緒だったようです。母親と生春巻やお好み焼、カレービーフンを食べました。日本で飲むサイゴンビールの甘みに戸惑いつつ。まさかその時は自分がドゥドゥサンの店長をやるなんて想像もつきませんでした。盛岡はタイ料理店もあるし、人口30万都市としてはエスニックが充実しています。人口は戸塚と同じくらいなんですよね。
著者: 村上 春樹
タイトル: 1973年のピンボール


象の箸、魚の箸置き。

KVBsh0015.jpgうちのお客さんに好評で販売もしています。頭に象が付いた箸と箸置きのセットで500円。熱心には売り込みはしませんが、普段何気なく扱っているものに見えない価値があるのです。

 

 

 

 

 

 

著者: カフカ, Franz Kafka, 池内 紀
タイトル: 城

 

ビリヤード

サイゴン時代はよく、いやのめり込むようにビリヤードをしていました。適当な相手がいれば冷房が効いていて可愛い球並べの女の子がいるビリヤード場へ行き、飲みに行くまでの数時間を過ごしたものです。
ビリヤード場の壁には「賭博禁止」「麻薬の持ち込み禁止」など貼紙がしてあり、それを横目にキューを操っていました。特に雨期には長居する時が多かったです。お気に入りは火災のあったサイゴンデパートの対面、入口が洞窟の形状を模した「CAVE」でした。そこでは仲の良かった女の子の妹が二人も働いていました。
書いていると当然プレーしたくなりますが、先週久々にキューを握ってみたら勘を取り戻すのに時間がかかりました。やはりサイゴンへ行くまでに練習が必要です。

著者: 三島 由紀夫
タイトル: 午後の曳航