そうだ、幕見に行こう
なんと團十郎、13役をこなします。
ふたつみっつはよくあるが、13て・・・・
同時に舞台に立つ流れもしばしば。
歌舞伎の早替りではそういう時は違う役者が同じ衣装を着て出ます。
後ろ姿だったり、何気に手や小道具で顔を隠したり
仮面をかぶっていたり。
体格や所作、そして交代が実に自然なので結構びっくりよー!
もちろんあれだけ早く衣装を変えて演技も変えてしまう團十郎もすごいが
その間、同じ所作で團十郎の吹き替え?をつとめる方もすごい。
この方って、言い方は悪いが
筋書にも名前が載らない下っ端の、背格好が似ている方が起用されると聞く。
やはり歌舞伎役者、只者ではないぞ。
物語は『義経千本桜』をベースに
いわゆるハイライト集?
歌舞伎版「ガラ公演」とでも申しましょうか?
ただ、13ってやっぱり多すぎじゃないでしょうかねぇ?
確かに舞台は華やかではあるけれど
ただでさえ同じ顔
誰と誰が敵同士か、味方なのか脳内大混乱。
ま、大衆演劇で言う第二部の歌謡ショー感覚で観れば良いのかもだが。
ひとつひとつ、もちぃとばかし、じっくり見たかったぞ。
実は私、團十郎はそれほど好きなタイプではないのだけれど
でも、所作や、あもやはり「にらみ」はおおーっ!で。
今回宙のり2回やったのだけれど、
1回目の方、ネタバレになるので詳細は省くが
素晴らしかった。
もう、うっとりざます。魅入られました。
ここは幕見席で良かったとしみじみ。
この日のおとも