パニガーレV4S/2022年モデルで
サーキット、HSR九州を走ってきました。
え~っと、先に書いておきますが
かなりマニアックな内容になっております。
パニガーレV4Sでの
サーキット走行に興味がなければ
オネムになること間違いなしです!
さて。
外気温は21℃くらいと
ベストシーズンで、
路面コンディションも35~39℃と
ほぼベストコンディション。
環境は整っているとはいえ
このパニV4Sで走るのは2回目なので
まだマシンを理解しきれていないし
慣れる事が優先でした。
驚くことにそんな中でも
タイムは早くも1分7秒台に入った。
これって実はまぁまぁのタイムです。
まだ2回目の走行でテストを含む乗り方、
マシンの性能に頼りっきりの状態で
1分7秒台に入るなんて過去に経験がありません。
7秒台といえば
HSR耐久レースの予選なんかでも
上位グループに入ってくるタイムです。
僕がストファイV4Sでレースに参加したときは
7秒台に入れていたのは1名じゃなかったかな。
まぁ参加する人にもよりますが
ストファイV4Sで9秒フラットで予選3位。
スプリントレースに出るなら
7秒台なんか入って当たり前ですけど。
まだまだパニガーレV4Sに不慣れな状態と
僕なんかの技術で7秒台に入るなんて
ちょっと衝撃です。
走行中に1台だけ抜かれましたが
その方は5秒台で走っていたようです。
別に抜かれても仕方ないし!
選手権ライダーさんですからね(笑)
せっかく抜かれたので
少しついていきましたが
やはりレベルが違いましたね~。
ブレーキングが深い深い。
短い時間だったらついていけますが
もはやこのレベルになると
少しのミスでフロントから
スッコケるような走り方です。
まだフィーリングがつかみ切れていない
今のブレーキパッドでは無理もできません。
まぁ無理したところで
すぅぐ離されちゃうけどね・・・。
しかしこのレベルのブレーキングに
多少なりともついていけたこと自体が
マシンのポテンシャルのおかげ。
凄まじいバイクです、パニV4S。
高いマシンスペックのおかげで
学ぶことができました。
頂きましたよ、そのブレーキング!
ブレーキングと倒し込みが
自分の弱点であることは分かっていたので
大きな収穫になりました。
次、条件さえ整えば
1分6秒台には入ると思う。
過去に2回しか計測したことのない
幻のタイムが見えてきました。
すんげぇバイクだなぁ・・・ホントに。
そうは言っても!
まだマシンと友達になれていません。
もっとテストを重ねる必要がある。
特にミッション。
2022モデルで大きく変更されていて、
まぁ難しい事は書きませんが
要するに1速が使いやすくなったので
この部分を何度もテストしてみた。
たしかにタイトコーナーでも
普通に使えてしまう・・・。
2速とのギア比が近いナンチャラ、
まぁまたも難しい事は書きませんが
1速と2速の繋がりが超スムーズ。
結構な速度域から
6~1速まで落として旋回してみましたが
なぁ~んにも変な事は起こらない。
ねーねーどーなってるの?と
メット内で苦笑いしちゃいましたぜ。
ただし、1速なんかで
全開にしようもんなら
どんな状況でもフロントがバカスカ浮く。
全開加速だと1~3速まで浮きっぱなし。
それでも全く怖くない。
ほんと、どうなってんのよこのバイク・・・。
フロントアップが楽しかったので遊んでいると
ビンビンにマウントしたカメラが
着地を繰り返したせいで
賢者タイムくらいうなだれてました。
1速まで落とさずとも
ストファイV4Sと同じような走り方でも
フロントが結構浮いてくる。
これは改善していかないとなぁ。
ウィリーコントロールは
レースモードだと【2】なのですが
【3】まで上げても改善しなかった。
フロントが浮くのは楽しいけど
タイムを出すならなるべく浮かせたくない。
1速が使えるようになったとはいえ
無理して使う必要はないかな。
今のペースでは、ね。
何も起こらない何も破綻しない。
これってトラコンやスラコンなどの
電子デバイスの進化も大きいと思う。
僕がバイクに乗るようになったのは
15年前くらいからで、
その後走りの常識を大きく変えたのが
トラクションコントロールの登場。
そのあたりからABS+トラコン、
そしてクイックシフターなどが
普及し装備され始めた。
いわゆる“電子デバイス世代”です。
もっとマニアックに書くなら
最近のSSにはスリッパークラッチは
ほぼ標準装備だし、シフターがあるなら
ダウン側のオートブリッピング機能もある。
僕が最初に乗ったSBKは848で
このバイクにはトラコンもABSもないし
スリッパークラッチなどもなかった。
※スリッパーは後付けしたけど
その後1198Rや1199パニガーレなどで
電子デバイスの進化を体感してきた。
そしてパニガーレV4S/2022年モデル。
凄まじく進化しています。
これからの若きライダーにとっては
今のような装備と安定した走りが
当たり前になっていくのだろう。
僕のような世代は幸いなことに
一般ライダーに夢のような走りを