女子実業団(長距離)戦力分析 2024春 | ☆TVの国からキラキラ☆

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主に最近観たTVショーの感想

(およびスポーツ界の話題、たまには映画の感想なんかも少々・・)

 

把握できている範囲で、覚え書き程度にまとめてみます。(文中敬称略)

 

4/11加筆

4/16加筆、修正

4/17加筆

4/21加筆

5/19加筆

6/3加筆

 

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積水化学

 

【 新戦力 】

道下美槻(立教大)

 

5/31 弟子丸小春 退部

 

意外にも退部者はおらず、日本一の戦力はまるっとそのまま残っている。

3年目になる田浦の成長が著しく、もはやTWOLAPSの助けを借りずとも

クイーンズ駅伝で優勝争いできそうなほど戦力は充実している。

田浦と同じく生え抜きの荒井、山賀、松本、長澤らも意欲的にレース数を重ね力をつけている。

少々のケガ人が出ても代替戦力は足りており、駅伝で死角は見当たらない。

 

 

JP日本郵政グループ

 

【 新戦力 】

カリバ・カロライン(神村学園)

 

こちらもクイーンズ駅伝を走ったメンバーはまるまる残っており、

そこに神村学園の都大路優勝の最大の立役者であるカリバ・カロラインが加わった。

今までクイーンズ駅伝で唯一の懸念材料であった4区の問題がこれで解決するわけで、

覇権奪還の準備は完全に整っている。

それでもまだ懸念材料があるとすれば、エース廣中の金属疲労と五輪疲れの可能性くらいか。

 

 

パナソニック

 

【 新戦力 】

保坂晴子(日体大)

渡邉来愛(仙台育英)

野上菜那(東大阪大敬愛)

石川桜子(豊田大谷)

 

昨年度をもって、チームの黄金期の中核を担った内藤と堀が引退。

さてどうなることかと思われたところに4名を大胆に補強。

特に保坂は間違いなく即戦力で、こと走力の部分に関しては内藤の穴は問題なく埋まる。

しかしチームの雰囲気や精神的な拠り所として内藤と堀が今まで支えていた部分はあまりに大きく、

そのあたりに不安が残るのも事実である。

昨季がらキャプテンの中村を中心に、もう年長の部類に入るようになった信櫻らも自覚を持って

チームをまとめていってほしいところだ。

 

 

資生堂

 

【 新戦力 】

風間歩佳(中央大)

石田萌笑(益田東)

 

これといって戦力にマイナス要素はないのだが、資生堂のいちばんの問題点は

一山を駅伝の戦力として考えるのは難しいのではないか?という部分ではないだろうか。

彼女はここ数年は完全にフルマラソンだけに照準を絞った調整であることは間違いなく、

一昨年のクイーンズ駅伝では優勝メンバーにこそなっているので特に目立ちはしないものの

3区の区間7位で独走状態だったチームを一度3位に落としているし、

昨年のクイーンズ駅伝にいたっては区間20位に沈んで連覇を逸する最大の要因となっている。

今年もマラソンの代表になっている東京五輪に当然のことくすべてを注ぎ込むことになるわけで、

もうチームとしては一山を抜きにした駅伝メンバーの構成を考えていた方が賢明だろう。

そう考えると、ベテラン高島の年齢も加味すると五島一人に負担がかかりすぎるように感じる。

3年目になる大谷が長い距離の区間を任されても大丈夫なくらい成長しているが、

まだまだ層の厚さという部分でもの足りなさはあるかもしれない。

 

 

ダイハツ

 

どうやら昨季から選手の増減はまったくないみたい。

会社として大きな問題があったから、新卒採用は見送ったのだろうか。

だからといって、2年連続クイーンズ駅伝5位の戦力がまるまる残っているのだから何の問題もない。

パリ五輪への出場が叶わず引退するかと思われた松田瑞生が現役続行を表明しただけでも

大きなプラス材料と言えるだろう。

しかしここ3年くらいは明らかに、駅伝走る選手たちとそうでない選手たちとで

チームが二分されているような印象がある。

もっと言うとチーム内格差のようなものが年々広がっているようにも感じられ、

その上位グループ(?)にケガ人でも出れば一気に危うい状況が訪れる気もする。

特に心配なのは、昨季もフルマラソンを走りまくった加世田の疲労。

ポスト加世田のような存在が早く現れて彼女の負担を軽減してあげないと、

いつ心身ともに悲鳴を上げてもおかしくない状況にはあるのではないだろうか。

高卒2年目の西澤、細谷の両名には特に期待している。

 

 

第一生命グループ

 

【 新戦力 】

増渕祐香(名城大)

中後心晴(市立船橋)

深澤零月(宇都宮文星女子)

宮内結愛(鳳凰)

 

鈴木優花のMGC優勝でチームとしても大いに盛り上がった昨季だが、

今年高卒4年目を迎える小海遥の充実度は鈴木をも凌駕するかのごとく感じる。

この鈴木、小海の強力2トップの次には昨季ルーキーイヤーから活躍した飛田が控え、

ベテランの出水田や原田紋里らもしっかりと脇を固める。

そこに即戦力ルーキーの増渕も加わり、チームの完成度はここ十年でいちばんと言っていい。

関谷の引退は残念だが、入れ替わりで入った市船の後輩・中後の活躍にも期待したい。

 

 

天満屋

 

【 新戦力 】

新井えりか(東大阪大敬愛)

山口綾(白石)

 

前田穂南がフルマラソンの日本新記録を樹立したことで

あらためてマラソンの天満屋を印象付けたわけだが、

実力者の谷本、大東が抜けたことで戦力はいささかダウンしたかもしれない。

それでもまだフルマラソンの実績を持つ松下や渡邉桃子らが控えており、

高卒ルーキーながらプリンセス駅伝で区間賞を獲り実業団ハーフで2位に入った

西村のような伸び盛りの若手までいる。

高卒3年目を迎える立迫も長い距離への適正をしっかりと示しており、結局のところ層は厚い。

 

 

岩谷産業

 

【 新戦力 】

佐藤千紘(大阪学院大)

 

昨季はプリンセス駅伝で優勝し、勢いでクイーンズ駅伝でも8位入賞と充実のシーズンだった。

「関西の大学に潜んでいた逸材を伸ばす」というのがコンセプトなのかどうかはわからないが、

昨季は佛教大卒の川村がブレイクし、同じく佛大卒の久木、京産大卒の若井らが中核を担った。

今年のルーキーも大阪学院大出身。どう伸びてくるか楽しみだ。

 

 

三井住友海上

 

【 新戦力 】

兼友良夏(京セラ)

 

縁の下の力持ち的な活躍を続けたベテランの片貝がついに引退。

しかし京セラから実力者の兼友を移籍獲得し、戦力的には問題なし。

昨季も樺沢、清水、松田杏奈といった移籍組が中心になって活躍しており、

その潮流に兼友も乗ってくれることだろう。

しかしチームとしてもう一歩上に行くためには、2年目を迎える小林、小松の

どちらかだけでも大ブレイクしてもらわないと困る。

 

 

エディオン

 

【 新戦力 】

名和夏乃子(長野東)

片山乙葉(小林)

 

昨季は惜しくもクイーンズ8を逃してしまったが、エースの細田あいや

キャプテンの矢田みくにを中心に戦力は相変わらず充実。

名バイプレーヤーだった江口の引退は痛いが、高卒4年目を迎える安なつ美が

このところ長い距離で実績を残し始めており穴を埋めてくれそうだ。

高卒2年目の水本、溝上の両名もかなり高いレベルで安定している。

ベテラン市田美咲の集大成となるシーズン、チーム一丸となっていい結果を残してほしい。

 

 

ユニクロ

 

【 新戦力 】

澤井柚葉(筑波大)

オマレ・ドルフィン・ニャボケ(日立→ユー・エス・イー)

柳谷日菜(ワコール)

 

安定感抜群だったベテランの中村(荘司)麻衣が引退したのはちょっと痛いが、

大黒柱の吉川を中心に川口、平井、そして後藤夢と、ビッグネームがまだまだ健在。

長い距離で堅実な加藤、平島らも控えて水準は高い。

マルチプレーヤーとして活躍してくれそうな阿部にも注目したいところ。

唯一の新卒採用である澤井はもともと中距離メインだが、長い距離もこなす。

そして4月になってドルフィンが電撃加入!

実業団ハーフでもクロカンでも彼女の実績は申し分なく、

クイーンズ8への道筋が俄然明るくなったと言える。

 

4月いっぱいでワコールを退部していた柳谷が5/17付で加入!

これ冗談抜きにクイーンズ駅伝優勝候補になったかもしれない。

仮に4区ドルフィン→5区柳谷→6区吉川みたいな配置をしたとしたら、

3区までに1分差つけられてても逆転可能でしょう。

 

 

ルートインホテルズ

 

【 新戦力 】

田中愛友里(八戸学院光星)

 

まだまだ中心になって活躍してくれると思っていたベテランの日髙が移籍したのは寂しいところだが、

昨季から移籍加入してきた三原梓や堀尾らがこのところ遺憾なく実力を発揮しており

チーム全体の戦力としては問題なさそう。

何より、入れ替わりの激しかったチームなのに部員数が安定してきたのがいい。

 

 

スターツ

 

【 新戦力 】

伊澤菜々花(元ユニバーサルエンターテインメント)

大沼亜衣(城西国際大)

中山優奈(大阪学院大)

横山美月(東大阪大敬愛)

 

長年チームの両翼を担った佐藤、上杉を含む4名が、監督とともに東京メトロに移籍。

どうなることかと思われたが、4名が新加入で部員数はキープできた。

まず驚いたのは、伊澤の競技復帰(というか実業団復帰)。

持ち時計だけで見るといきなりバリバリのエースになるが、33歳の現在どういう状態なのかは気になる。

中山は大学1年時にフル回転で活躍していたが、その後あまり見かけることがなかっただけに

実業団入りしていたことにこちらもビックリ。

ハードワークで自分を追い込むタイプだけに、コンディションがいつも心配。

唯一の高卒ルーキーとなる横山の潜在能力はかなり高いと思うので、1年目から期待。

 

 

大塚製薬

 

【 新戦力 】

小林香菜(早稲田大)

 

大阪国際女子マラソンにネクストヒロイン枠で出場してまさかの2時間30分切りという快挙を果たした

小林が隠し玉的に電撃加入。

主力の固定化がここ数年続いているチームにとっていい起爆剤になってくれるのではないだろうか。

 

 

ユニバーサルエンターテインメント

 

【 新戦力 】

北川星瑠(大阪芸術大)

橘山莉乃(仙台育英)

 

長らくチームの中心にいたベテランの青山瑠衣がとうとうチームを離れた。

ずっと若手の印象だった和久が今年で11年目、鷲見も10年目を迎える。

「若手の台頭」を思わせる存在がなかなか出てきていないのがチームの現状かもしれない。

そして昨季途中でダイソーに移籍した猿見田と、引退した白石の穴をどう埋めていくかが今季の課題。

走力だけで見るとルーキーの北川、橘山はどちらも即戦力と考えていいのだろうが、

北川に関しては芸能活動との両立が果たして可能なのかという疑問が残るし、

橘山に関しては高卒の同期どころか年齢の近い選手もいない環境になじめるかが不安ではある。

 

 

九電工

 

【 新戦力 】

朝吹花菜(九国大付)

遠藤凛々羽(中村学園女子)

ドリーン・チェロップ

 

正直、林田美咲の引退が痛すぎる。林田だけでも3人分くらいの戦力ダウン。

これからが期待できた野﨑の退部も厳しい。

唐沢、逸木のうちどちらかがケガでもしようものなら、

一気にクイーンズ駅伝の出場さえも危うい状況になりそう。かなり心配。

 

 

京セラ

 

【 新戦力 】

古原夏音(大阪芸術大)

川上羽詩(九国大付)

 

5/31 足立由真 退部

 

兼友の移籍はめちゃめちゃ痛い。

また、もともとフルマラソンに特化していたとはいえ阿部有香里も抜けて、

駅伝の長い距離の区間がかなり不安な状況になってきた。

大卒2年目の黒田がメキメキとタイムを伸ばしているのと高卒3年目の池田にも

ブレイクの兆しがあるとはいえ、あとは駅伝で誰を何区に置く?となっても

アグネス以外はまったくイメージが湧かない。

 

 

しまむら

 

【 新戦力 】

山田桃愛(玉川大)

鈴木杏奈(大阪芸術大)

中島蘭奈(豊田大谷)

 

昨季は髙橋がエースとして好記録を出し続けチームとしても上り調子に見えたが、

駅伝ではうまく嚙み合わずクイーンズ駅伝は予選会ギリギリ16位で滑り込みの出場となった。(18位)

今季も髙橋と座間の順大卒コンビをチームの軸として回していくことになるだろうが、

力のある移籍組のベテラン菊地、山ノ内が通年で力を発揮してくれればもっとチームとして上にいける。

そしてルーキーの山田桃愛は、杜の都の3区で区間2位という実力者。

鈴木杏奈もかなり高いレベルで安定している選手なので、どちらも1年目から主力として頑張ってくれそう。

 

 

日立

 

【 新戦力 】

加藤礼菜(中央大)

奥本菜瑠海(大分東明)

 

昨季は花野桃子がブレイクし実り多きシーズンだった。

そして今季は、高卒選手の中では目玉となる奥本の獲得に成功!

都大路のしかも1区で区間賞を獲るような選手が加入することは

日立にとっては極めて稀なことであり、日立ファンの私も少し戸惑っている笑

彼女が順調に育って駅伝で1区を走ってくれるようにでもなれば、

チームとしてもかなり明るいビジョンが描けるようになる。

プレイングコーチの田村紀薫にいつまでも頼るわけにもいかず、

ベテランの鈴木千晴はもう高卒から13年目になる。

今季もチームにとって良い変革の1年になってくれるとよい。

 

 

センコー

 

【 新戦力 】

近澤里奈(県岐阜商)

 

創設以来、気前よく部員数は増え続けていたが、今季は少しだけ人数がスリムになった。

それでもまだチームの半数を占める移籍組が戦力の中心にはなるだろうが、

昨季は生え抜きの杉山が駅伝でも活躍した。

そして大卒3年目の朝比奈がフルマラソンで結果を残し、今季はますます活躍してくれそう。

 

 

ニトリ

 

【 新戦力 】

炭谷綺乃(玉川大)

立迫望美(東洋大)

 

昨季はプリンセス駅伝もクイーンズ駅伝もまったく同じ区間オーダーで臨んだが、

今年は多少はバリエーションも増やしておきたいところ。

そこで即戦力となりうる大卒2名が加入。

両名とも5000mで16分台前半の持ちタイムがあり、さらなる飛躍が見込まれる。

大卒2年目の藤村も今年はブレイクしてほしいところ。

 

 

ヤマダHD

 

【 新戦力 】

磯野美空(関西大)

 

長い距離で安定していた加藤の退部は痛いが、ルーキー磯野で問題なく穴は埋まりそう。

本来なら絶対エースの岡本がなかなか思うようにレース走れたり走れなかったりなのがもどかしいが、

大黒柱の筒井と岡本、磯野が主要区間にカッチリと収まれば駅伝でもかなりいい勝負はできるはず。

あとは多田、田中、吉原の高卒2年目トリオから誰かに大ブレイクしてほしい。

 

 

ワコール

 

【 新戦力 】

安田瑠捺(須磨学園)

 

昨季は選手流出が相次ぎ苦しいシーズンとなったが、

安藤と柳谷の二枚看板は強力なのでもっといい勝負できるはず。

高卒1~2年目の選手のブレイクにも期待したいが、谷口、枚田の復権にも期待したい。

 

しかし4/30付で柳谷、飯塚が退部し部員は6名に…。

このままではプリンセス駅伝への出場さえ危うい。

 

 

キヤノン

 

【 新戦力 】

日髙侑紀(ルートインホテルズ)

アグネス・ジェベット・ゲティチ

 

昨季途中に市原の移籍加入がありチームとしてもクイーンズ駅伝出場を果たしたが、

昨年のプリンセス駅伝(11位)を走ったメンバーのうち半数(日隈、松浦、大塚)がチームを去った。

特に長年にわたり長い距離の区間を担ってきた大黒柱の大塚が移籍してしまったのはキツい。

移籍加入の日髙の実力は折り紙付きだが、今年32歳のベテランにいきなりすべてを背負わせるわけにもいかない。

若手では高卒3年目を迎える水谷にブレイクの兆しはあるが・・・。

厳しい現状にチーム全員が危機感を持って、少しでも前を向いて乗り切ってほしい。

6月から超強力なケニア人が加入したが、起爆剤となるのかどうか…。

 

 

豊田自動織機

 

【 新戦力 】

坂川恋露(鹿児島銀行)

壁谷衿奈(仙台育英)

松本未空(鈴鹿)

下森美咲(北九州市立)

 

昨季はクイーンズ駅伝で屈辱の最下位に終わり、ゼロからの再起を図る今季。

豊川高卒の坂川を鹿児島銀行から移籍加入させ、昨季駅伝で壊滅的だった

距離の長い区間に対策を練ってきたのは賢明だろう。

坂川以外は実力のある高卒選手3名が加わったが、皆どちらかというと中距離寄りな印象。

しかし抜群のスピードを持つ選手たちなので、うまくハマれば大化けしてくれそう。

いずれにしても、大ベテランの籔下と小ベテランのエカラレを除けば

みんな籔下からほぼひと回りかそれ以上年下の選手ばかりという陣容には変わりない。

若さの爆発待ちのような状態が漠然と続かぬよう、早い時期から結果を期待したい。

 

 

ダイソー

 

【 新戦力 】

板岡侑花(呉)

垣内瑞希(順天堂大)

 

個々のポテンシャルは高いながらもどこかに若いチームである故の脆さのようなものを感じずにいられなかったが、

昨秋に猿見田が移籍加入してきたことで何かがいい方向に変わってきているのではないだろうか。

また基本的に中国地方の高卒選手を叩き上げる強化方針は変わらないのだろうが、

今年は大卒の新人も入ってきており、この変化にもいい化学反応を期待したい。

 

 

シスメックス

 

【 新戦力 】

竜田そら(鳴門)

 

ここ2年ほどはまだどうしてもヤマダからの移植チームの印象が拭えなかったが、

生え抜きの尾崎らが着実に主力として定着してきたことで「シスメックス」としての

アイデンティティーが確立されてきたようにも感じる。

今年からは田﨑と尾崎を2トップに据え、そこからのチーム作りが機能していくのではないかと思われる。

コーチ兼任になった堀江やヤマダ組の古株である西原、石井らの復権にもまだまだ期待したい。

 

 

愛媛銀行

 

【 新戦力 】

石谷亜由(高松工芸)

窪美咲(東大阪大)

原華澄(大阪体育大)

溝内里紗(ベアーズ)

 

沖村が抜けたのはかなり痛いと思ったところに、窪、原という全国レベルの強い大卒選手が加入。

しかし両名とも800mに特化しているかと思われるため、駅伝の戦力としては厳しいか。

徳島出身で京都の大学を経由してベアーズで下積みしてきた溝内への期待は大きい。

 

 

ベアーズ

 

【 新戦力 】

坂口愛和(東京農大)

西永菜津(TOTO)

橋口凛花(玉川大)

廣田百世(富山大)

深水帆乃華(東海大熊本星翔)

 

今季は大量5名の新加入で、知らないうちに13人の大所帯になっている。

既存の戦力も概ね皆5000mで16分台前半以内くらいのタイムは出せており、

ただ人数が多いだけでなく層の厚い戦力が構成されているように感じる。

昨季競技復帰した向井優香(世羅→第一生命)のパフォーマンスもどんどん上がってきているし、

TOTOから移籍加入の西永も何かきっかけさえ掴めば爆発する能力は秘めていると思う。

 

 

十八親和銀行

 

【 新戦力 】

大村英美(長崎女子)

大脇美空(国分中央)

 

5/31 北原芽依 退部

 

三宅、藤村、安部の3名が抜けて戦力的にはちょっと厳しくなった気もするが、

それよりも新戦力への期待を膨らませていきたい。(5月いっぱいでさらに北原も退部)

特に大村は、レベルの高い長崎の県駅伝で1区区間賞の実力者。

ロードの長い距離の方が持ち味を出せる選手であり、駅伝では即戦力と言える。

そして高卒2年目の藤丸の成長がすごく、彼女に3区でも5区でも任せられそう。

大村、藤丸、明石に主要区間を担ってもらい、光恒をアンカーに回せるくらいになれば

悲願のクイーンズ駅伝出場への青写真は見えてくる。

 

 

鹿児島銀行

 

【 新戦力 】

なし

 

レース数をたくさんこなしあらゆる距離で自己ベストを更新し続けていた坂川が移籍でチームを去り、

トラックでも駅伝でも堅実だったスピードランナーの久保も引退した。

新加入選手もなく戦力は依然として厳しいままだが、上原美幸がフルマラソンで久々に結果を出して

再起に手ごたえを掴んできたのはいい傾向だ。

倉岡も意欲的にレース数をこなしており、いつ復調してもおかしくない。

ベテランの池満もまだこのままで終わるわけにはいかない。

高卒3年目の野村眞央にもブレイクの兆しが出てきた。

あと期待したいのは、昨季移籍加入してきた宇都ひなた。結果を出して前所属を見返してほしい。

 

 

埼玉医科大学グループ

 

【 新戦力 】

宮内志佳(日体大)

杉本桃香(三浦学苑)

 

飯島が昨季から好調で、今年はエースとしてフル回転してくれそうな雰囲気がある。

彼女が駅伝で3区をしっかりと走ってくれるくらいになれば、何かと計算が立つ。

保坂も安定してきており、どんな区間でも順応できるだろう。

今泉、伊東、古賀らも、もともと大学での実績から考えるともっと輝けるはず。

そして新加入の宮内。大学の後半2年間はすっかり影を潜めてしまったが、

どこかで復活してくれればこれ以上ない戦力になってくれるはずで、

彼女が活躍してくれれば悲願のクイーンズ駅伝出場に近づく。とにかく期待している。

 

 

東京メトロ

 

【 新戦力 】

佐藤奈々(スターツ)

上杉真穂(スターツ)

北村遥(スターツ)

上荒磯利音(スターツ)

金井美凪海(亜細亜大)

 

今季の移籍市場の目玉となったのが、この東京メトロ。

昨季からすでに小笠原、加賀屋(永井)らの実力者を移籍獲得していたが、

年明けにはスターツから監督もろとも主力をゴッソリと移籍加入させた。

もう戦力的に見ると、クイーンズ駅伝出場は至上命令と言ってよい。

また、唯一の新卒加入となった金井も侮れない存在だろう。

なにしろ、彼女の出身である錦城学園高校の同期生はそれぞれ別の大学を経由して

保坂(パナソニック)、増渕(第一生命)、坂口(ベアーズ)が実業団入りしている。

いわゆる「当たりの世代」が連鎖反応で全員活躍するような気がしてならない。

(かつての市船の池亀、菊地、関谷、藤本、小川らの世代のように)

 

 

ノーリツ

 

【 新戦力 】

小林朝(立命館大)

新楓菜(仙台育英)

 

4/22 澤田月乃 退部

4/22 白木万葉 退部

 

ここ数年は移籍供給元のような存在となり駅伝メンバー数ギリギリのような状態が続いていた印象だが、

今季2名加入で知らないうちに11人の大所帯になっていた。(→4/22に2名減った)

新戦力では、小林朝の加入は大きい。

須磨学園→立命大と関西の名門エリートコースを歩んできた彼女に染み付いた

勝者のメンタリティーのようなものがチームの活性化につながるのではないかと思わずにいられない。

チームの苦しい時期を背負ってきた平野や藤村twinsらが報われるような好成績を期待したい。

 

 

メモリード

 

【 新戦力 】

康本花梨(ユニクロ)

 

昨季はスーパーママさんランナー永友の大活躍で急に戦力が上がった。

そして今季は全国レベルの実力スピードランナーである康本が加入。

康本がどこまで距離をこなしてくれるのかはわからないが、

仮に駅伝で1区から康本→陣内→永友でつないだとしたら

まさかの予選通過ラインをキープしたまま後半ということも可能だろう。

 

 

TOTO

 

【 新戦力 】

須田花音(神戸学院大)

工藤日女花(ニトリ)

宮坂愛栞(三浦学苑)

山下紗瑛(熊本信愛女)

 

昨季はとうとうプリンセス駅伝でも28位にまで沈み、さらには今年になってエースの西永もチームを去った。

もはや廃部の危機を案じられても仕方ない状況ではないかと思われるのだが、

それでも今季4名が加入してきている。

ニトリから移籍加入の工藤は、間違いなく大きな戦力となるだろう。

高卒ルーキーの山下は、レベルの高い熊本県駅伝の1区(6km)を20分切り区間2位だから力はある。

 

愛知電機

 

【 新戦力 】

吉村唯(京都光華女子大)

 

チームの絶対的エースだった藤田愛子が2月で引退したようで、これはかなり痛い。

しかし新戦力の吉村は駅伝の大舞台の経験も豊富で、今年の全国女子駅伝でもいい走りをしている。

彼女が1年目からエースとしてフル回転で活躍してくれれば、

2区まで7位でつないだ昨年のプリンセス駅伝を超えるインパクトを残せるかもしれない。

 

 

コモディイイダ

 

【 新戦力 】

高橋舞衣(松山大)

松村実里(産休、育休から復帰)

 

チームのエース兼看板娘のような存在だった西澤(木田)果穂の引退は寂しいが、

新たにチームのインフルエンサー(?)とも言えそうな高橋が加入してきた。

松山大最後の駅伝ガールズでもあり、すでにフルマラソンの実績もあり力はある。

彼女が走りでもバズってくれたらチームの活性化も進むだろう。

 

 

肥後銀行

 

【 新戦力 】

大塚英梨子(キヤノン)

ダイアナ・チェロティッチ

 

酒井、南雲(矢野)の加入以降は別チームになったかのような勢いをつけ

昨季すでにクイーンズ駅伝出場は濃厚かと思えるほどの雰囲気もあったのだが、

プリンセス駅伝はまさかの1区途中棄権に泣いた。

そして今季は長い距離の区間を確実に計算できる大塚をキヤノンから移籍獲得し、

さらには外国人選手まで加入するというサプライズ補強。

酒井の天井知らずの上昇度も加味すれば、もうこれでクイーンズ駅伝出場は至上命令と言える。

堤、高江らの生え抜き高卒叩き上げ組も着々とタイムを上げてきており、

うまくいけば一気にクイーンズ8争いの一角に顔を出してもおかしくはない。

 

 

デンソー

 

【 新戦力 】

中澤咲絵子(駿河台大)

堀綾花(神戸学院大)

平泉心穂(中部第一)

松谷里緒(鳴門)

松平風花(和歌山北)

 

昨季はプリンセス駅伝に出場すらできない苦境にたたされたが、

今季は5名加入でとりあえず頭数だけは揃えてきた。

新戦力の中では、堀にはいきなり駅伝で主要区間を走ってもらいたいところか。

やや異色な経歴っぽい(埼玉栄→大学中退??)中澤も潜在能力は高そう。