格差社会化が進む女子長距離界隈ではございますが…
今年もつらつらと書いていこうと思います
(文中敬称略)
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エディオン
【 新戦力 】
手塚蕾(仙台育英)
昨季はクイーンズ駅伝トップ3に入り込めるか…
くらいの見立てだったがあれよあれよと優勝までこぎつけた。
その優勝の最たる原動力であった細田あいが引退してしまったが、高卒4年目を迎える水本がもう日本トップレベルに成長しているのでそこまで戦力ダウンしているようにも感じない。
ただしルーキーイヤーに大活躍した名和が昨季は2年目のジンクスのような感じになり、即戦力ルーキーだった塚本もそれなりに活躍はしたものの必ずしも持てる力を存分に発揮できた印象でもなかった。
この両名のどちらかが駅伝では1区を安心して任せられるくらいに成長してもらわないとクイーンズ駅伝連覇への道はそこまで平坦ではないだろう。
今季唯一の新入りの手塚は、高2時に都大路で区間賞を獲っているように駅伝は強い。
おそらく2区でも4区でもそつなくこなしてくれるだろう。
JP日本郵政グループ
【 新戦力 】
米澤奈々香(仙台育英→名城大)
吉田彩心(札幌創成)
長いことメンバーの入れ替わりが少ない印象だったが、今季は絶大エースの廣中が抜けるという大激震に見舞われている。
さらにベテランの太田琴菜、大西ひかりという須磨学園産の安定優良勢力2名までもが引退してチームを去った。
それでもまだ部員数も十分に足りている(14名)のでそこまで慌てることもないのだろうが、今までのように3区で優勝争いの圏内にいるのが当たり前という状況ではなくなる。
もう大ベテランの鈴木亜由子の神通力にもそうそう頼ってはいられない。
おそらく高卒ルーキーの吉田にも、いきなりフル回転での活躍が期待されてくる。
だが彼女がハマりさえすれば、まだまだクイーンズ駅伝の優勝争いの中心にはいられるだろう。
積水化学
【 新戦力 】
篠塚美来(東洋大牛久→東洋大)
大川菜々美(和歌山北)
久保凛(東大阪大敬愛)
昨季もクイーンズ駅伝の優勝争いの中心だと思われていたが、ふたを開ければこれといった見せ場もないまま優勝したエディオンから約1分差をつけられての3位に終わった。
しかしルーキーの山﨑が5区で区間2位に奮闘して追い上げたりと収穫はあった。
主軸の年齢層が少し上がってきたことが多少心配ではあるが、戦力はまだあり余っている。
ただし、一昨年のクイーンズ駅伝1区で区間賞の田浦が抜けたのは間違いなく痛い。
今季の1区の選択は非常に興味深い。
三井住友海上
【 新戦力 】
大河原萌花(学法石川→名城大)
山下彩菜(千原台→大阪学院大)
和久利千愛(西京)
昨季は大卒ルーキーの永長、不破が期待どおりの活躍。
プリンセス駅伝優勝の勢いのまま、クイーンズ駅伝でも4位という好成績をおさめた。
もともとの主力である樺沢、西山の両輪も、キャリア最盛期の印象で非常に勢いがある。
兼友、松田の安定感も素晴らしく、穴のないチームに仕上がっている。
今季のルーキーもバランスよい補強に感じられ、駅伝メンバー争いも熾烈になるだろう。
クイーンズ駅伝優勝を狙うなら今年しかないとも思える充実期を迎えている。
資 生 堂
【 新戦力 】
正司瑠奈(就実→環太平洋大)
武藤蒼衣(和歌山北)
昨季はクイーンズ8をキープできたら御の字くらいかと思われたが、クイーンズ駅伝では3区のエース五島が意地の区間賞の走りを見せ総合5位に奮闘した。
しかし今季は一山が引退し、大ベテランの高島も退部。
そして堅実な速さでチームを支えてきた井手までもが引退してチームを去った。
さらには、どの区間に穴が開いても無難に対応してきた大谷までもが引退。
大黒柱の五島への負担は増すばかりで、なかなか明るい展望は見えてこないのが現実だろうか。
移籍初年度から期待どおりの活躍を見せた立迫と、実力者の風間までは計算できる。
残りのメンバーが競り合って力をつけてくれるのを待つしかない。
ユニクロ
【 新戦力 】
浜野光(本庄一→中央大)
廣中璃梨佳(長崎商→JP日本郵政G)
もはや自前で新卒採用した選手の育成を完全にあきらめたかのような印象で、なりふり構わぬ移籍での乱獲を続けて久しいこのチーム。
昨季はプリンセス駅伝、クイーンズ駅伝を通してもユニクロの生え抜き選手で駅伝を走ったのはクイーンズ駅伝6区の高卒ルーキー・神田だけだった。
それでもクイーンズ8入りを果たしたので大成功なのだろうが、今季はさらに超大物の廣中を移籍加入させてきた。
これでクイーンズ駅伝では優勝争いの一角に名乗りをあげるわけだが、仮に優勝したとしても何か引っかかるものは拭えないだろう。
天満屋グループ
【 新戦力 】
尾中花和(伊川谷北→兵庫大)
原田紗希(小林→名城大)
大エースの前田穂南を中心に回っていくチームには変わりないが、昨季は高卒3年目の西村が完全に準エースといえるだけの力をつけた。
プリンセス駅伝、クイーンズ駅伝ともに5区を担い、それぞれ区間4位、区間3位に力走。
チームのクイーンズ8復帰を一人で成し遂げたといってもいい活躍だった。
今季もチームとしては部員の少なさが課題となるところだが、ケガ人さえ出なければ大丈夫そう。
しまむら
【 新戦力 】
棚池穂乃香(草津東→京産大→大塚製薬)
新井沙希(秦野→拓殖大)
髙橋葵(日体大柏→城西大)
中才茉子(筑紫女学園→東洋大)
移籍市場にも積極的ながら自前の選手も成長させてきたここ数年のしまむらだが、今季は新たに大塚製薬から棚池を迎え入れた。
これで唯一の弱点ともいえた駅伝の長い距離の区間の一翼(安藤ともう一枚)に関する不安が完全に解消したともいえる。
安藤、棚池ともメインはフルマラソンになると思うのでまだ何とも言えない部分はあるが、髙橋優菜、鈴木、山田を主要区間の軸に考えても普通に強い。
ルーキーも大卒の実力者を3人揃えた。
誰が駅伝メンバーに食い込んできてもおかしくない層の厚さ。楽しみしかない。
ダイハツ
【 新戦力 】
土屋舞琴(興譲館→立命館大)
もうすっかり、西出と加世田で回していくチームになった印象。
しかしその片翼である加世田が欠場したプリンセス駅伝では14位という危険水域まで沈んだ。
加世田が5区を任されたクイーンズ駅伝こそ9位にまで盛り返したが、
部員が10人を超える大所帯でありながら代替要員が育っていない現状は厳しい。
今季は新戦力として立命館の支柱であった土屋が加入ということで、期待は大きい。
しかし高卒からの入社でくすぶっている選手たちの中から誰かがブレイクしてくれないと、現状維持の水準が低くなっていく一方だろう。
岩谷産業
【 新戦力 】
長谷川麻央(京都文教→京都教育大)
児玉彩花(光ヶ丘女子)
田畑陽菜(長野東)
昨季は惜しくもクイーンズ8を逃したものの、敗因も課題も明白。
(簡単にいうと川村への依存度があまりに高くなりかけていた)
その課題の部分も、現有戦力でほぼ問題なくクリアできているように感じる。
大卒から6年目を迎える西尾がここにきて覚醒してきた感があるし、大卒3年目の佐藤千紘もメキメキ成長している。
やはりこのチームは、関西の大学でくすぶっていた選手の潜在能力を引き出すのが上手いのだ。
そしてともに高卒5年目になる八木、小山もすっかり安定勢力として活躍を続ける。
さらに今季は大物高卒ルーキーの田畑も加わった。
都道府県駅伝の1区で区間賞のポテンシャルを存分に発揮してもらいたい。
豊田自動織機
【 新戦力 】
小原怜(興譲館→天満屋)※3月に加入
田中希実(西脇工)
伸び盛りの若手が次々とチームを去った昨季はどうなることかと思っていたが、クイーンズ駅伝11位とまずまずの健闘を見せた。
逸見、磯部らの中堅どころにチームの要としての自覚が芽生え、下森、川西ら若手が追随。
昨季移籍加入した岡本も駅伝でしっかりと仕事を果たした。
今季は超ベテラン小原の加入に驚かされたが、田中希実の実業団復帰にはさらに驚いた。
両名とも駅伝に絡んでくるのかどうかは不明だが、豊富な経験と知識でチームに好影響を与えるのは間違いない。
スターツ
【 新戦力 】
康本花梨(須磨学園→日体大→ユニクロ→メモリード)
柳谷日菜(大阪桐蔭→関西大→ワコール→ユニクロ)
石松愛朱加(須磨学園→名城大)
南日向(順天→中央大)
一昨季はギリギリでプリンセス駅伝を通過していたのだが、昨季はプリンセス駅伝2位からの勢いでクイーンズ駅伝12位までジャンプアップ。
チームとしての上昇度がすさまじい。
オフには4名の退部者が相次いだが、移籍と新卒で同数を補充した。
康本、柳谷とも、複数の実業団を渡り歩いた経験をここで発揮するだろうか。
ともに大卒ルーキーの石松、南はどちらもポテンシャルが高い。
競技復帰から3年目の伊澤が中心の構成は変わらないが、高卒4年目になった對馬も充実。
そこにルーキーイヤーから活躍した三輪、幸田も控える。
いろいろハマればクイーンズ8入りも夢ではない。
パナソニック
【 新戦力 】
菅原心菜(小林)
野口紗喜音(神村学園)
小林真生(稲生)
昨季は信櫻、森田香織の抜けた大きな穴を埋めきれなかったのがすべてだが、日体大卒ルーキー齋藤みうの大活躍の度合いから考えると他メンバーのレベルが残念ながら停滞もしくは低下していたという判断を下さざるをえない。
特に近3年で獲得した高卒メンバーたちの成績が軒並み低調なのが痛い。
一昨季のクイーンズ駅伝で鮮烈な印象を残した石川桜子は少し影を潜め、昨季のルーキーの勝呂も高校時の実績から考えると少しもの足りなかった。
今季の新加入もすべて高卒選手。成長を待つ余裕はない。
シスメックス
【 新戦力 】
川瀬真由(豊川→大東大)
桑田渚(桜宮→神戸学院大)
堂園心花(神村学園)
2年連続でプリンセス駅伝上位からクイーンズ駅伝14位と安定。
さぁ今年はクイーンズ8へ・・・と意気込みたいところではあるが、長らくチームの中心でオールマイティーに活躍した田﨑が引退。
さらにはこれから長くチームを引っ張ってもらおうと期待していた穂岐山がまさかの退部。
この二枚看板が一気にいなくなるのはかなり痛い。
とはいえ、尾崎、中地で駅伝の長い距離の区間は計算が立つのは救い。
クイーンズ駅伝で上位に食い込むにはルーキーのうちの誰かと高卒2年目の大西のブレイクが必要不可欠かと思われる。
Daiichi Life グループ
【 新戦力 】
柳井桜子(大阪薫英女学院→日体大)
河村璃央(大阪薫英女学院)
福山若奈(埼玉栄)
昨季はエース小海のクイーンズ駅伝欠場が響き、クイーンズ8からは陥落した。
しかし今季に関しては、明るい展望が描けそうである。
まず高卒3年目を迎える中後が天井知らずの目覚ましい成長を続けている。
同じく高卒の若手である樋口、深澤、宮内らも経験を積んで伸びているのは確かだ。
そして何より、今年は新メンバーたちがなんとも豪華。
特に高卒の河村、福山はどちらも即戦力間違いなし。
ベテランの出水田の駅伝メンバー入りが危ぶまれるほどの層の厚さになったのは喜ばしく、社名変更初年度にふさわしい好成績が期待できそうだ。
ユニバーサルエンターテインメント
【 新戦力 】
並木美乃(常磐→中央大)
谷口月奈(小林)
昨季は筒井、北川のツートップに鷲見、橋本がうまく絡み駅伝はそつなく乗り切った。
しかし相変わらず若手の台頭には乏しく、気づけば主力が軒並み30代という状況に迫りつつある。
昨秋に移籍加入した吉田(21歳)が中心になっていってくれればよいのだろうが・・・。
ケガ人が続出でもすれば、クイーンズ駅伝出場を逃した一昨季の悪夢の再現になりかねない。
京 セ ラ
【 新戦力 】
な し
昨季はともに日体大卒のルーキーである尾方、嶋田の2人がフル回転の活躍でチームを救った。
他チームならまだ若手の部類の黒田がチーム最年長でどっしりと構え、みんなをよくまとめ支えた。
今季も上記の日体大OGたちが中心で、さらに高卒5年目の池田もすっかり主力に成長した。
アグネスも健在でチーム力としてとくに問題はないが、4月末の時点で新戦力の情報がない。
それではクイーンズ駅伝で上位に食い込むほどのパンチ力に欠けるのも事実ではある。
肥後銀行
【 新戦力 】
狩野美羽音(北九州市立)
衛藤明花(大分東明)
前田彩里(熊本信愛女→佛教大→ダイハツ)
プリンセス駅伝、クイーンズ駅伝とも無難に乗り切りはしたものの、南雲(矢野)、大塚の両ベテランに駅伝の長い距離の区間は丸投げのような状態が続いておりクイーンズ駅伝の頃にはみんな疲れ果てていたように感じたのも事実。
前田彩里が電撃加入したが、矢野や大塚よりさらにベテラン。どう出るだろう。
今季は駅伝で安定して走れていた中堅の堤が退部したことが地味に影響してきそうな雰囲気もある。
大卒4年目の塚本も安定して駅伝メンバーには定着したが、
今季は大卒2年目の末永にブレイクの兆しがあるので期待したい。
大塚製薬
【 新戦力 】
中村愛莉(鯖江→帝京科学大)
古西亜海(豊岡総合→明治国際医療大)
小林香菜のマラソンでの活躍で明るい話題に沸いた大塚だが、今オフには主力中の主力であった棚池の退部という激震に見舞われた。
だいたい5区のスペシャリストの位置づけで何度もチームを窮地から救ってきた棚池の穴は、そうそう埋まるものではない。
ましてや長らく主力を務めた福良をはじめとして退部者が続出し、気づけば駅伝メンバーを組むのがギリギリの部員数になってしまっている。
小林、真也加、そしてベテランの川内で主要区間はなんとかなるものの、一人でもケガ人が出れば終わりという状況はいかにも厳しい。
東京メトロ
【 新戦力 】
渋谷菜絵(駒大高→東洋大)
昨季は本来エース格の小笠原が駅伝を走らなかった割には上杉、森田の両輪と昨年5月に移籍加入した伊東を中心にそつのない結果を残した。
今季は大卒6年目にして村上が上昇機運に乗っており、駅伝の区間バリエーションも増えそうだ。
昨季の大卒ルーキー山口も順調で、今季の大卒ルーキー渋谷も続いてくれると安泰だろう。
ノーリツ
【 新戦力 】
井本彩文(福知山成美→佛教大)
村松結(立命館宇治→立命館大)
昨季は久々にプリンセス駅伝を通過しクイーンズ駅伝に出場!
そのクイーンズ駅伝では2区まで1ケタ順位をひた走り3区終了時でも15位に健闘したのだからたいしたものだ。
関西の大学出の必ずしもトップランクではない選手を粘り強く使い続けて育成する。
この路線が着実に結果に結びついてきた印象だ。
今季のルーキー2人も、もれなくこの路線に当てはまる。
特に村松結には高校時の輝きを取り戻してほしいものである。
ルートインホテルズ
【 新戦力 】
木下紗那(昌平→中央大)
中村瑚子(京都外大西)
南條愛歩(倉敷)
昨季はプリンセス駅伝は7位に健闘しながらクイーンズ駅伝は息切れで22位に沈んだ。
しかし昨季唯一の新卒ルーキーだった藤田仁乃がしっかりと戦力として機能したのはよかった。
今季はその藤田仁乃の高校(昌平)の後輩にあたる木下が加入。こちらも期待できそう。
また、高卒ルーキーの南條は都大路1区5位で倉敷の入賞の立役者となった逸材。
即戦力として期待してよさそうだ。
愛媛銀行
【 新戦力 】
松岡美来(宇和)
昨季はプリンセス駅伝ですべてが噛み合い、嬉しいクイーンズ駅伝初出場!
しかし喜びも束の間、プリンセス駅伝1区7位で大きく貢献した松井が退部してセンコーに移籍。
5区を走って粘りに粘った福田もチームを去った。
戦力ダウンは免れない状況ではあるが、高卒ルーキーの松岡のポテンシャルがそれを杞憂に終わらせるかもしれない。
なにしろ都道府県駅伝には5年連続出場中で、中2時には8区で区間9位に健闘。
高2時にはなんと1区を任され、並み居る強豪を相手に区間13位という圧巻の走りを見せている。
そしてもう1つの明るい話題があり、チームの元祖エースで五輪戦士でもある山中が現役復帰を果たした。
山中が駅伝を走れるくらいにまで状態を戻せば、2年連続のクイーンズ駅伝出場に近づけるだろう。
クラフティア
【 新戦力 】
朝日春瑠(富士市立→日体大→ユニクロ)
小松夕夏(唐津東→筑波大)
中島菜月(西京)
山口花菜(伊万里実)
チェプコリル・ファンシー
一昨季のプリンセス駅伝出場辞退の最悪を乗り越え、昨季はギリギリながらクイーンズ駅伝出場。
社名変更初年度に最低限の格好はつけた。
しかしそれも逸木、唐沢のベテランツートップの奮起あってこその話で、相変わらず若手の成長がほぼ見られないのは残念でならない。
プリンセス駅伝6区で粘りに粘ってクイーンズ駅伝出場の立役者となった森田が退部したことでベテランツートップと下の世代との年齢差がますます広がったのだが、今季は久々の大卒新人採用となる小松が加入した。
彼女は間違いなく即戦力として機能するだろうが、残りの若手がかなり頑張ってくれないと困る。
ニ ト リ
【 新戦力 】
ジャネット・ジェプコエチ・キプケモイ(倉敷)
昨季は生え抜きエースの古川と移籍加入の飯島がツートップとして機能しプリンセス駅伝も途中までは通過圏内を悠々と進んでいたのだが、終盤みるみる失速し17位でクイーンズ駅伝出場を逃すという憂き目に遭った。
結局のところ層が厚くなりきれていなかったということであり、そこにきて今季は中堅どころの立迫、藤村が退部した。
日本人の新卒採用はなく、既存のメンバーで底上げしていくしかない。
プリンセス駅伝で悔しい思いをした髙橋、炭谷らの奮起に期待したい。
デンソー
【 新戦力 】
堀純花(湘南台→松蔭大)
中村愛琉(北九州市立)
一昨季はギリギリでクイーンズ駅伝出場を勝ち取り、昨季はギリギリで逃した。
予選通過当落線上の戦力はキープできていたと見るべきか、ニョカビが入ったことから考えると戦力はダウンしていたと見るべきか・・・。
判断は微妙なところだが、若手に多少の伸び悩み感があったことは確かかと思われる。
昨季終盤に爆発的に自己ベストを乱発していた中澤を今季はエース格に据えれば、その少し下の世代の若手たちも連動して伸びてくれるのではないだろうか。
高卒新人の中村は、派手さはないが大崩れもない堅実タイプ。即戦力で安心して使える。
日 立
【 新戦力 】
渡辺愛来(仙台育英)
昨季は絶好調で臨んだはずのプリンセス駅伝でまさかの19位敗退。
しかも1区でルーキーの中川が区間賞という絶好の滑り出しからの失速とあり、なんとも狐につままれたような駅伝の恐ろしさを思い知るレースとなった。
原因はピーキングの問題とかいろいろあるのだろうが、明確に一つ言えるのは一昨季まで長く主力として活躍した小井戸の穴が完全には埋まってなかったということ。
今季は、昨季加入から故障明けの潜伏期間1年を経た上田に本格復活の期待がかかる。
同じく昨季移籍加入の光恒はレース数をこなしてチームにたくさん貢献してくれたが、こと駅伝に関してはただただ悔しさの残るシーズンを過ごした。今季は期するものがある。
上記の2人が今季こそは小井戸がいたポジションの役割を果たしてくれるだろう。
大卒2年目の矢内もレース数をこなしながら着実に成長している。
今季の(身体のサイズが)大型ルーキー渡辺も伸びしろのかたまりのような選手で、秋には大化けする可能性が十分にある。
高卒からもう15年目を迎えた鈴木千晴もまだまだ元気。日立の未来は明るい。
キヤノン
【 新戦力 】
池主茉弥(自由ケ丘→拓殖大)
青栁朋花(市立船橋→大阪芸術大)
瀧川ゆめ(大分東明)
朝野流南(東大阪大敬愛)
吉田葵唯(九国大付)
昨季は先行き不透明なままのスタートだったものの、ベテランの𠮷川の加入によりプリンセス駅伝は一時通過圏内にも入っての20位とそこそこ健闘できた。
とはいえ、𠮷川が3区2位と激走してくれながらの20位はなんともお粗末でもある。
強化ポイントは一にも二にも長い距離の区間を任せられる人材なのは明白だが、今季の新人たちもどちらかというと中距離シフト。意味がわからない。
しかし大卒ルーキーの青栁に関してはフルマラソンの経験もあり、5000mのPBもまずまず。
長距離砲として覚醒する可能性もなくはないだろう。
十八親和銀行
【 新戦力 】
堤好伽(有明→肥後銀行)
川﨑心(自由ケ丘)
犬塚萌衣(北九州市立)
井上花音(北九州市立)
プリンセス駅伝通過を目標とする界隈の中ではいちばんおもしろそうなのがここ。
まず肥後銀行で安定勢力として活躍してきた堤が移籍加入。
長い距離の区間でも走れないことはなく、主要区間の一角は安心して任せられる。
そして既存勢力のボトムアップも著しい。
特に大卒4年目を迎える平岡が、ここにきてまさかの覚醒中。
一躍チームのエースまで上りつめそうな勢いでタイムを伸ばしている。
昨季のルーキーだった岩井、川原も経験を積んで成長している。
そうなると古本、大村も負けてはいられない。
今まで特にチーム内の競争を経験してこなかった選手たちの目の色が変わってくればおもしろい。
ベアーズ
【 新戦力 】
竹下未悠(都立上水)
清水りの(新島学園)
島野星来(高川学園)
金子聖奈(須磨学園)
櫨元美波(小林)
年初に競技から離れた部分で激震に見舞われていたのでチームの存続も含めてどうなることかと思っていたが、今季も5人もの新人選手を獲得していて安心なんだかどうなんだか…。
そのルーキー5名だが、ほぼ全員が都大路なり都道府県駅伝なりに出場経験がありいわゆる全国区の選手たちなので期待はできそうだ。
特に金子は須磨学園の主力として大舞台の経験も豊富なので即戦力だろう。
相変わらず退部者も多いのだが、主力級の坂口、松井、矢治らは残っている。
またあらためてクイーンズ駅伝出場を狙えるだけの戦力はある。
センコー
【 新戦力 】
松井晶(西脇工→愛媛銀行)
昨季はプリンセス駅伝(24位)の負け方が悪く、気にはなっていたのだが…。
なんとなく感じていた違和感のようなものが、大エースの下田平と長い距離区間要員の竹山が揃って移籍するというまさかの形で表面化してしまった。
しかし愛媛銀行からエース格の松井が移籍加入したのは救いで、ここにきて上昇カーブを描いている不破と移籍2年目の長澤もいるのでなんとかなる。
あとは長らく戦線を離れている朝比奈(亜)の復活を待つばかりで、さらには昨季の高卒ルーキーたちが奮起してくれないと厳しい。
コモディイイダ
【 新戦力 】
札場美桜(仙台育英→関西外国語大)
西山(関野)茜(大原→ホクレン→今治造船→ユニバーサルエンターテインメント)
昨季は2年ぶりにプリンセス駅伝に出場。
出場31チーム中の25位は健闘といえば健闘だが、一度も20位以内にも浮上できなかったのは悔やまれるところ。
今季はコーチ兼任でチームを支えてくれた松村(永田)幸栄および昨季競技復帰したばかりで今後が期待された中川文華が退部したが、西山(関野)茜が産休を挟んで競技復帰の運びとなった。
コモディイイダが唯一クイーンズ駅伝にもっとも近づいた2021年(21位※この年は20位までが予選通過)に3区を走り区間15位に奮闘した選手の復帰はなんとも心強い。
新卒採用の札場は関西外大で主将を務めたように人望もあり、杜の都や富士山女子駅伝で全国舞台での経験も豊富で期待できる。
ダイソー
【 新戦力 】
菅﨑南花(光ヶ丘女子→大阪芸術大)
神林由乃(昌平→順大)
山根優奈(銀河学院)
向井優香(世羅→第一生命G→ベアーズ)
2023年、2024年と2年連続でプリンセス駅伝17位でクイーンズ駅伝出場を逃し、雪辱を誓った昨季だったがプリンセス駅伝26位というまさかの惨敗に泣いた。
正直なところ世羅関係者が毎年同じようなレースをしているようなマンネリ感もあったのだが、今季の新卒採用組は珍しく世羅を経由した選手がいない。(ただし世羅OGの向井が競技復帰で新加入)
チームが変わる転換点となる年度であってほしい。
TOTO
【 新戦力 】
桑原彩(比叡山→佛教大→積水化学→メモリード)
竹山楓菜(浜松湖東→関西外国語大→ダイハツ→センコー)
下田平渚(小林→ダイハツ→センコー)
大久保菜々(佐賀清和→メモリード)
宮原なな佳(福大若葉→福岡大)
清水杏夏(昌平→新潟医療福祉大)
昨季は大卒ルーキー2人(谷口、石松)が駅伝メンバーに名を連ね奮闘したが、終わってみればプリンセス駅伝27位というほぼ定位置のような順位に終わった。
今季はいよいよ最後の背水の陣と腹を括ったかのように大物(下田平)を移籍獲得してきた。
下田平とセットで竹山も獲得できたことで、少なくとも主要区間の2つは埋まった。
加えて新卒でも実力者の宮原を獲得できたので、もう主要区間は安泰である。
メモリードから救済的に獲得した桑原ももともとは積水化学でも主要区間を走っていたほどの実力者。
競技復帰2シーズン目で力を戻せばいつでも主要区間に割り込むだけの力も経験もある。
こうやって見ると今季はプリンセス駅伝突破も夢ではないが、逆にいうともしこれで今年もダメだったら・・・ということにはなるだろう。
ワコール
【 新戦力 】
な し
昨季は部員数を増やして仕切り直しのシーズンとなったが、まだチームとして噛み合うまでには時間が足りずプリンセス駅伝は28位と名門として屈辱的な順位を2年連続で味わうこととなってしまった。
しかし移籍組の若井、久木、そして古参の坪倉を中心にしたチーム作りはうまくいっているように見え、昨季の大卒ルーキーたち(小林、坂牧、本庄)も今季は巻き返してきそうな雰囲気を出している。
今季の新卒採用はないようだが、昨季途中に加入した猿見田も力を戻してくれば大きな戦力となる。
鹿児島銀行
【 新戦力 】
手島凛花(鹿児島女子)
昨季から一気に若返ったチームだが、プリンセス駅伝はその若さ、経験のなさだけが際立つ結果(29位)となった。
若手の中でも最もチームの中心としての活躍が期待されていた野村眞央が退部した今季は、ますますやりくりが厳しくなってくる。
もうベテランとなった倉岡がすべてを背負って頑張ってくれてはいるが、昨季の高卒ルーキーたち(上、嶋田、田川)の中から奇跡的な成長を見せる長距離砲でも現れないかぎりクイーンズ駅伝出場を狙う展望は見えてこないだろう。
埼玉医科大学グループ
【 新戦力 】
小澤心羽(日大三島→ルートインホテルズ)
古澤日菜向(佐賀清和→拓殖大)
橘山煌良(仙台育英)
昨季のプリンセス駅伝は、懸念された長い距離の区間が・・・云々以前に1区から大きく離れた最下位争いを強いられる厳しいレースとなった。
今季もまず長距離砲の育成に力を注ぐことが先決だろうが、その点では移籍加入の小澤には秘めたポテンシャルが感じられる。
そして長い長い故障期間から空けて2シーズン目となる宮内になんとしても再び輝いてほしい。
新日本住設グループ
【 新戦力 】
松本夢佳(北九州市立→デンソー→九電工)
伊東夕波(成田→東洋大)
原田萌花(松山北→佛教大→スターツ)
永田幸栄(須磨学園→豊田自動織機→ラフィネ→コモディイイダ)
今のところ2年連続で、プリンセス駅伝では1区から6区までずっと最下位という潔い結果を残している。
今季はメンバーが大きく入れ替わったが、新卒1名(伊東)以外は元実業団ランナーが集まってきた。
その中では、元スターツの原田が中心の戦力になってくれそう。
もう3年前にはなるが、プリンセス駅伝で6区10位という好走を見せている。
愛知電機
【 新戦力 】
藤村晴菜(桂→京都光華大→ノーリツ)
中馬蘭奈(豊田大谷→しまむら)
林千遥(鳥取城北)
竜田ふわり(鳴門)
昨季はプリンセス駅伝には出場さえ叶わず、仕切り直しの今季。
新戦力4名はそれぞれ魅力的で、全員即戦力になり得る。
中でも中馬は、積極的な走りでしまむらの中でも頭角を現しかけていた。
まだここからの伸びしろも感じられるので期待したい。
そして藤村晴菜は、津崎監督ゆかりのノーリツからの移籍だけになんとしても結果を残したいところ。
高卒ルーキーの林、竜田はどちらも都大路での経験も豊富。駅伝力はある。




