今日はこちらのメンテナンス内容をチラホラと。
1994 Monster900 キャブ車
今回はタイヤが心配という事でタイヤ交換と、数年前にキャブレターの調子が悪くなったので内部パーツを交換してバイクもオーナーさんもご機嫌になったのですが、その後またバイクがご機嫌ナナメになったのでそこも見てほしいという依頼。
頼まれてないけどお約束のチェックポイント。
クラッチのプッシュロッド
ロッドに付いてるOリング
前回預かった時より滲みが多くなってる、
ここが劣化し経たるとエンジンオイルの漏れが発生します。
スプロケットカバー外してチェーングリスとは違う液体の垂れがあればここのOリングです。
ご機嫌ナナメを探します。
聞けば調子悪くなれば定期的にスパークプラグを交換しているとの事。
プラグの種類を聞くとNGKのイリジウムプラグ。
あー。なるほど。
DUCATIにNGKのイリジウムプラグってあまり相性は良くありません。
イリジウムならDENSOの方が相性いいです。
理由は定かではありませんが、NGKのイリジウム付けるならDENSOのイリジウムにするか、NGKのノーマルタイプが良いです。
今回はNGKのイリジウムからのNGKのノーマルタイプに交換。
品番はDCPR8E
頭が一体式とネジ式があるので、プラグキャップに合わせて選びます。
今回はプラグコード&キャップも交換しました。
こちらもNGKの製品を選びますが、パワーケーブルとレーシングケーブルの2種類がありますが、パワーケーブルの方を付けます。
モンスターとスーパースポーツ(SS)はほぼ同じ作り
なので、イグニッションコイルからプラグコードを外します。
差し込みの中はネジになっているので、反時計回りに回してやれば抜けます。
純正とレーシングケーブルは太さが同じです。
パワーケーブルは太いのでコイルに入りません。
今回はプラグキャップ90度、頭は一体式をチョイスしました。
合わせてバッテリーのマイナスに繋ぐ配線のボディ側の腐食錆び取りしときました。
クラッチカバーのゴムパッキンも傷んでるから交換してほしいという事でカバーを外すと下側にオイルの滲みがあったので、これは… と思いクラッチディスク、ハウジング外すと案の定。
オイル漏れです。
裏側もびっしりですね。
外してみるとハウジングの固定ボルトはネジロック使ってないですね。
恐らくどっかのタイミングでクラッチハウジング外した後、ネジロック剤付けずに付け直したみたい。
ネジ穴は貫通しているのでエンジン室からオイルの侵入を防ぐ為にも、ここのボルトはネジロック必須です。
ネジロック剤でオイルの滲みを止めます。
全体オイルまみれですし年式と走行距離からしても傷んでる可能性高いので、合わせてシールも交換します。
洗浄してシール打ち替えて組み直し。
(写真忘れ)クラッチも元に組み直し。
ひとまず今回はこのまま。
また先でクラッチ回り交換ですかね。
あとは、いつ交換したか分からないタイミングベルト交換
基準のテンション(張り)に合わせて完了。
アクセルが重くてロング走ると疲れるのでアクセルワイヤーも交換して欲しいと言われてたので、確認すると確かに重い。
でもこのレベルなら給油で改善するだろうと思い、アクセルホルダー外してワイヤーインジェクター使って給油。
するとどうだろう、さっきまでの重さが嘘のように軽くなった。
これならロングでも疲れないと思う。
勿論、ワイヤーとタイコの痛みも確認済
あと、意外と気付かないと思いますがグリップを定期的に新品に交換するとグローブが滑りにくくなり、こちらも必要以上に力を入れなくていいので、疲れが減ります。
純正はdomino
まだ新品が出るのが素晴らしい。
今後はチェーンやクラッチですかね。
オーナーさんと話をしてたんですが、メンテナンス費用がかさむなら手放した方がいいんじゃないか?と思ったり、家族に言われたりしたことがあったそう。
じゃあ乗り換えようと考えた時、乗りたいバイクが無いと。
無理に乗り換える必要もないしトコトン付き合ってあげたらいいと思います。