ほとんど需要の無さそうなネタをお送りします。
カジバ Vラプトール1000
このモデルのエンジンは当時スズキのTL1000Sを採用。
で、クラッチワイヤーが切れかかったとの事。
外す時に更に数本きれて波平の頭の毛みたいになった。
ちなみに波平の年齢は54歳。
まさかの同い年に色んな意味でビビる。
部品交換しようにも、カジバというメーカーはもうありません。
厳密に言うとメーカーは残ってるらしい?けど活動はしてないとか。
2012年に33年続いた歴史に幕を閉じた。
メーカー無いので部品注文出来ません。
どーしましょーかねー。
方法としては、
1.合いそうな他のメーカーやモデルのクラッチワイヤーを探す。
2.作ってくれるメーカーを探して送って同じものを作ってもらう。
3.その他
これらをオーナーさんに伝えたら、その他ってなんですか?と。
そらあ気になるよね。その他って。
調べたところ、このエンジンを使ったTL1000Sはワイヤー式だけど、その後発売されたTL1000RやSV1000は油圧クラッチ式を採用していた。
油圧に変更というのはどうだろ?
と提案。
そうすると、油圧で。と回答があったので、部品をチョイスすることに。
ひとまず、スプロケットカバーの形状が違うようなので、油圧用を用意。
純正のクラッチレリーズピストンも用意して、仮組み。
のはずが、スプロケットカバーが収まらない。
よくよく見比べると微妙に形状が違う。
左、油圧用。 右ラプトール
仕方ないのでフレームに当たる部分をカット。
それでも収まらない。
他に当たるのか?
よーくよく見比べると、上の写真でもわかるようにセンサーの取り付け位置が違う。
あと、スプロケットカバーそもそものサイズが違う。
下の写真で言う上と下のボルト取り付け位置が違ってた。
つまり、エンジンのクランクケースそのものが作りが違うみたい。
せっかく用意したこの油圧用のスプロケットカバーは、みごとゴミとなりました。
仕方ないので、元々付いているスプロケットカバーを加工することにした。
油圧レリーズ部分をカット
ビフォー
アフター
カット面を微調整して油圧レリーズを仮付け。
収まりよさそう。
では次にクラッチマスター側に行きましょう。
収まりますように。と思いながら用意したのはデイトナ社が扱っている、ニッシンのクラッチマスターのブラックボディ/ポリッシュレバーのインナー14mmのモデル。
https://www.daytona.co.jp/products/detail/61750/
ブレーキ側と色合いを合わせた。
仮付けしてみた
当たるなぁ。
ロッシグリップは他のグリップと比べて5mm短いので、少し端が余っていたから、その分外にずらしたら収まりそう。
この隙間分外にずらします。
グリップをエンドキャップまでずらして、スイッチボックスも穴の位置ずらしてセット。
ギリギリ収まった。
どや。
ホースをフィッティングして、エア抜きしてからあとはクラッチスイッチのカプラーと配線加工して完了。
クラッチマスターのクラッチスイッチは3P(3極)
純正側は2P(2極)なので、配線を作ることに。
カプラ付いてないでしょ。
あちこち探したけど、2Pカプラは売れてるけど、3極カプラがどこにも売れてない。
これ以上探し回るのは時間のムダなので、ネットで購入。
今日完成させたかったけどなあ。
なのて、ひとまず乗れるように3P側のコネクタを付けて、収縮チューブで一応絶縁処理して差し込みして配線が動かないように固定。
電装系もスズキなので、クラッチレバーを握らないとセルが回らないので、この配線処理は必要。
オーナーに連絡したらこの連休は乗れないらしいので、カプラが入荷してから納車かな。