デュアルモーターサイクル

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出雲市のデュアルモーターサイクルのブログ。
鈴鹿8耐、全日本ロードレース、team T2y メカニック経験者



以前お伝えしたとおり今週末は岡山国際サーキットにて、全日本ロードレース岡山大会が開催されますので私も土曜日、日曜日と不在となります。


ご理解の程宜しくお願いいたします。


全日本が開催される、スポーツランドSUGO、ツインリンクもてぎ、鈴鹿サーキット、筑波サーキット、岡山国際サーキット、オートポリスとありますが、恐らく岡山が一番コースに近い所で観戦出来るのでかなりの迫力で見ることが出来ます。


映像のカメラアングルではけして分からないマシンの細かな挙動とかが見ることが出来るので、改めて全日本を走る選手はとんでもない技術を駆使して走らせているんだなと関心させられます。


この週末、そんな日本のトップレベルの走りを見てみるのもいいんじゃないかなと思います。


ローソンチケットで購入出来ます。


ST600 ゼッケン18 Team T2Y TOHO  山口辰也選手の応援お願いします。






以前お伝えした通り、今週末は九州は熊本県にあるオートポリスへ向かいます。


全日本ロードレース選手権


ST1000クラス (ダンロップワンメイク)

チーム名:Yamashima Kawasaki Ken Racing

ライダー:可部谷雄矢選手


メカ要員として参加してきます。


土日はYouTubeでLIVE配信が行われるので是非ご覧下さい。

motoバトルはこちら

ST1000とJSB1000は土曜日にレース1、日曜日にレース2があります。


面白いから見てね。


では行ってきます。




3つくらい前の記事のTZR250Rの続き。


ひとまずエンジン組み上げまして、

前回のオーバーホールの時はピストン変えてなかったとの事だったので、今回変えましょうという話になったものの、純正部品ではピストンリングは出るけどピストンは廃盤。

なので、社外品を組み付けました。

ボアは変更せず。


そして本来の目的だったキャブレター

この頃のTZR250Rのキャブレターは年式で微妙に仕様が異なるので、フレーム番号から年式を拾いだし、パーツリストでキャブ内部のバーツの確認。


と、その前にオーナー様のコメントを踏まえると、季節でキャブレターの雰囲気が変わると。

ちなみに普通にエアクリーナーも付いているので、多少秋口では良く回るとか夏場は重く回るとかはあるけど、それとは違う感じになると。


という話しからキャブレターの内部のパーツの組み合わせや他に原因あるかも?という話から、キャブレターを。という流れ。


結論から言うとボディに問題がありました。

二次空気吸ってました。

この別パーツがネジ止めされている合わせ目に紙パッキンが使われているけど、それが劣化していて、


周辺をパーツクリーナーを吹き付けて軽くエアーを吹きかけると隙間からパーツクリーナーが染み込んで来るのを確認しました。

(写真だとわからんけど)


一般的には速乾性のパーツクリーナーを使う人が多いと思いますが、こういうテストの際直ぐに乾かず液体として周辺に残るので中速タイプを好んで使っています。

あとはホイールバランスのウエイト取ったあとの「ノリ」を取る時やグリス系の汚れなどに乾かず浸透してくれるので必要以上に吹き付けなくても汚れが取れるので、個人的には中速タイプしか勝たんです。


話が反れましたが、


ここのパッキンは純正部品で設定がありませんので、キースター のキャブレターオーバーホールパッキン付きセットをチョイス。


左右で内部の品番等違うので間違えないように。


パーツを組んでいきます。

スロー、メイン、ニードルが何種類付属しているので、一旦標準で。


付いてるジェット何番か見えんから写真撮って確認。



フロートも汚れが蓄積していたのでクリーニング


クリーニング後



油面ズレていたので修正して基準値内に。


ほぼ組み付け完了。


もう一つも組み付けていきます。


車体に取り付け。



組み付けたら、使ってアイドリングの同調合わせ、アクセル開けた時の同調を調整します。

一般的な負圧計と呼ばれるものは使えないので、




シンクロメーター

こういった物を使います。


エンジン掛ける前にエアスクリュー(パイロットスクリュー)の戻し回転を合わせてからエンジン掛けてタコメーターでおおよそのアイドリング回転数に合わせてからキャブの吸口に当てて負圧を測定しますが、当て方で数値が変わるので何回か当て方を変えて負圧の最大値を確認します。


タコテスターで正確なエンジン回転数を合わせるというのが本来でしょうが、オーナー様が乗って車体のタコメーターを見た時に直感的に回転数が高いとか低いと感じてしまう為、車体のタコメーターで合わせます。


アイドリングスクリューを回して左右の負圧を合わせます。且、アイドリングの回転数も基準値になるよう微調整します。

(写真撮ってない)


次はアクセル開け始めや全開の時のスロットルバルブの高さをワイヤーで微調整します。


合わせマークあるけど分かりにくいので、独自の確認方向で。


もう一度エンジン掛けてアイドリングやブリッピングして音のバラつきが無いか確認してOKならエアボックスを取り付けます。


エンジンに当たりが出てないので、当たりが出るとまた感じが変わってくるので、ひとまず今の段階で乗ってみて様子を確認していきます。


ひとまず終わり。



今週末のオートポリスのテストは台風のせいで中止になりました。


せっかく行く気マンマンだったのに。


こればっかりは仕方ないですね。


台風の今後の動きに注視しながら気を付けたいですね。



なので、この週末は台風の様子見ながら仕事しようと思います。

残暑というより盆過ぎてから暑くなってない?


さて、


今週は28日、29日、30日。(28日は移動日)

来週は4日から8日まで。(4日は移動日)

概要はこちら


熊本にあるオートポリスにて全日本ロードレース選手権、ST1000クラスのメカ要因で仕事がある為、上記のように移動日を含め不在の日が多くなります。

大変ご迷惑をお掛けいたしますが、これも私の仕事ですので何卒ご理解の程宜しくお願い致します。


ちなみに今週は公式テスト、来週はレースウィークとなります。


あと、9月の26日、27日、28日は岡山国際サーキットにて同じく全日本ロードレースが開催されまして、ST600クラスのメカ要員での予定があるのでその際はこちらも不在となります。

レーススケジュール

岡山はまだ概要が出てないので、スケジュールページを載せときます。


9月はご不便ご面倒お掛けしますが、改めてご理解の程宜しくお願いいたします。



さて、告知を終えたところで。


本日25日は国内のロードレースの歴史か動いた日になりました。

今年からドゥカティコルセからワークスマシンでトップカデコリーのJSB1000クラスにパニガーレV4RでエントリーしているteamKAGAYAMA の水野選手が優勝しました。



詳細はこちら


ポールトゥウィンと言う文句なしの勝ち方で初優勝。


これは日本のロードレースの歴史で外国車が優勝したのは初の快挙。(のはず)


今年初乗りでシーズン当初からトップ争いをして8耐も初出場で表彰台まであと一歩の4位、そして8耐後の レースでの優勝と、レース毎に速くなっていってるような気がします。

去年までワールドスーパーバイク(WSBK)で使われていたワークスマシンとは言え、それにぼっと乗ってトップ争いのポテンシャルを発揮している水野選手が凄いなと。


残り、オートポリス、岡山、鈴鹿(JSBは2レース)と行方が楽しみですね。