プレミアム車両 | デュアルモーターサイクル

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出雲市のデュアルモーターサイクルのブログ。
鈴鹿8耐、全日本ロードレース、team T2y メカニック経験者

先日納車をしたのでようやく公表出来ます。


車検でお預かりした 996R


今や国内に何台生息しているか分からない位、きっと少ないであろうマシン。


中古車サイトども殆ど見かける事がありません。

2001年のみ発売された当時300万のマシン。

新開発のテスタストレッタエンジンを初採用し、ドライカーボン製のサイドフェアリングにクロモリ素材のフレーム。前後オーリングというパッケージ。


それをベースにスタックのメーターやドライカーボンダッシュカバー、ブレンボラジアルレーシングブレーキ、クラッチマスターにCNCブレンボブレーキキャリパーなど。


(写真ない)


エアボックスも純正ドライカーボン


ただでさえプレミアムなマシンにさらにハイグレードなカスタムパーツを身にまとい、預かってるリアルタイムでブログに上げずらい。


盗難とか何かあったらやですやん。



918系はベルトカバー外すのにバッテリーケースを外さないといけません。


後の749/999からはバッテリーケースは左側に移動します。


メンテナンス性を考慮するとバッテリーケースは後の749/999のような左側側にバッテリーケースを持ってくる方が理にかなってますが、わざわざ右側にバッテリーを置いていました。


それにはちゃんと理由があります。


当時916が発売された時はV-MAX1200と同じサイズのバッテリーを搭載していました。900SSも同じですね。



16AL-A2

サイズは206x71x163


その後996だったかな、12B-BS(130x69x150)に小型サイズに変更されました。それでも重量は約4kg位とそれなりにあります。


少し話がそれましたが、それなりの重量を右側に置いていたかと言うと、「バランス」です。


エンジン単体だと左側が重いため、フレームの搭載位置を左側に少しずらし、右に重いバッテリーを載せる事で左右のバランスを合わせていました。


こちらは

DUCATIの片持ちスイングアームの車両のスプロケット側。

モンスターやストリートファイター等いろいろ採用されてます。


一般的にこちらのセンターナットはあまり外したりする事が少ないですから緩んでないと思われがちですが、回り止めのピンを外してナットを緩めてみると思った以上に弱い力で緩みます。


回り止めのピンがあるから外れることはないけど、一度指定トルクで締め直した方がいいと思いますよ。


STMは当時物


当初、エコノミーキットを使われていて、後にフルキットにアップデートされたようです。


プッシュロッドの小さいなOリングも定期的に交換がいいです。

実際、このロッドのOリングも傷みがありましたので、オイル滲みの前に交換しました。




クーラントは熱対策に有効なワコーズのヒートブロックプラスに交換。


その他いろいろ作業を終わらせ

無事に鳥取県の某所へ納車。


916系はやっぱり良いですね〜。


眠ってる996s起こそうかな。