今回はちょっと小ネタをお届けします。
へぇ〜って思ってもらえたらいいです。
気が向いた人はやってみて。人に何か言われた時は「オカブロで見た」と言ってもらえたらいいです。
先日、クロスカブがパンクで入庫したんですね。
(写真忘れたからイメージ写真で)
見たらフロントはまだ空気入ってそうな感じでリヤは完全に潰れてる状態。
タイヤを見ると何か刺さっさような形跡は無し。
となると、高い確率で
空気少ない状態で走ったが為にパンクした。
と考えられます。
一応現状確認で空気を入れてみるんです。
フロント。 プシューって入れてみるとタイヤが膨らみ、チューブに穴が空いてたら「シューー」と言うけど、耳を澄ます限りだと音しない。
これ、たぶんパンクしてなさそう。
リヤ。プシューーって入れてみてもタイヤが全く膨らむ気配なし。
大穴があいてますね。
この場合はチューブ交換になる事が多い。
フロントはエア圧を合わせておいて様子見します。
リヤはチューブ外します。
外したチューブ。
チューブからバルブが取れかけるように裂けてます。
予想してた通りチューブ交換になります。
何故このような壊れ方するか?
これ実は一般的な常識がこうさせるんです。
どういう事か?
定期的にタイヤの空気圧をチェックしてたらこんな壊れ方はしません。
チューブタイプはエア圧が少ない状態で走ると、タイヤとチューブが擦れて段々とチューブがズレてきます。
バルブを固定してるナットを緩めると
このように斜めになってきます。
これがズレた証拠
このままエア入れてもバルブの付け根に負担掛かってますから、あまりいい状態とは言えない。
どうするか?
一度完全にエアを抜いてバルブをコネコネしてやると真っ直ぐに戻るので、その状態でエアを入れなおしてやるとバルブの付け根の負担は減ります。
バルブの付け根ってここね。
バルブの付け根はそれなりに強度を持たせてあるけど、限界があります。
限界超えたらこうなる。
ここで疑問が出てきますよね。
「定期的にバルブのナット緩めて確認するの?」
そんなことしなくて済む方法がこちら
キャップにナットを固定しておく。
そうすればチューブがズレてきてバルブが斜めになっても、先程紹介した方法でバルブ位置を元に戻せます。
バルブが斜めになる原因はエア圧不足で乗り続ける事で起きるので、月一でいいのでエア圧チェックしてあげてください。
空気入れると言えば、四輪用の空気入れを使われる方も多いみたいですね。
でもバイクのバルブは真っ直ぐなのが多い。
こんな物があります。
空気入れる時に使うアタッチメント。
これは空気入れる時に付けて使い物。
あるいは、タイヤ交換のついでに
ノーマルホイール用の横からエアが入れれるバルブに交換するとか。
それで自宅にある四輪用でも楽にエアが入れれるようになります。
話を戻して。
今回のパンクは防げた案件です。
一般常識に合わせてるのは他にもありますよ。
今回のチューブ交換に関して言えば、
エアバルブプーラー
これ使われる方も多いと思いますが、30年の整備歴で一度も使った事ありません。
使わなくても楽に組める方法でやってるので。
このツールが生まれた背景は、やはり一般常識ありきで生まれたんでしょう。
多くの人が楽に作業出来るようになったから、これはこれで良かったんだと思います。
どの業界にもあるんでしょうね。Aが本当は良いけど、一般的にBだからBにしとくか。みたいな。
そんな一例の紹介でした。