僕は美しく生きていけるのだろうか | ほんのうみ

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ヱヴァンゲリヲン<破>みにいきました



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一緒にいくひとが予備校があったため開演ぎりぎりになるとのこと

先に行ってチケットを買おうとしたら既に完売してた

しかたなく2時間後の次回公演を待つ

映画館は熱気に包まれていた



シンジ君のエヴァンゲリヲンに乗る葛藤は

同世代の人生に向き合う葛藤に投影出来る



なんでボクが

なんでがんばらなきゃいけないんだ

ボクにはできない

(-だけど、しなくてはいけないのだ-)


なんのために生きるのだ

ボクは存在していいのか

なにが正しいのか

なにが敵だ

愛とはなにか
戦いとはなにか


美しいものとは

儚いものは、なにか



心の中は無限である

この世で一番美しいものも真実も心の中にある

人類が社会という概念で生み出したもので

もっとも尊い法律でさえ唯一関与できないのは心の中


そういう部分を揺さぶる

解明しようとする


チャレンジする者はどこにでもいる

いつくかのひとはそこに近づくことに成功する

この映画も、そんなもののひとつなのだろう


深いメッセージを圧倒的映像美でまとめ上げて、放つ

独自の世界観を造り出し

最強のロボットにはあまりにも不釣り合いな操縦士である脆い青年

戦闘は壮大でかっこよく、人間模様は繊細


リメイク作なのに成功してるのは、すごいことだと思う

女キャラクターの描き方(サービスショット含め)と安易な音楽、マリのシンジへの絡み方、

そこは狙った感が強すぎるのはアニメっぽいけど以外は口を閉じるのも忘れて見入った


テレビ版に強く残った違和感は最後までウジウジするシンジ君が

感情を出さないレイが、気持ちがブレまくるアスカが

最後にいきなり悟るという、唐突な心情変化だったけど

(レイアスカに至っては最後までかききれてないし)

今回は丁寧にキャラクター達のこころの成長が表現できていて感情移入できた


満員の館内はエンドロールになっても誰ひとり席を立たなかった




この作品がすごいというか

この作品をつくったひとがすごいと思った

作品にのめり込むにはちょっとみるのがおそすぎたのかな




屋上駐車場に戻ると

名駅に聳え立つ近未来的なビルが

梅雨のため雲がひくく覆っていた

あまりに幻想的な絵で

まるでさっきの映画世界から抜け出した、ボーナス映像みたいだった





なぜかプレゼントを貰った


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ミニチュアが大好きな私に、そのセットを数個と入れ物

エヴァ誘ったからオタクと認識されたらしい

待ち時間の時もゲームセンターで私のためにレイちゃんのフィギュアを果敢にトライした

相当つぎ込んだけど結局とれなかったのだけどね,,,

嬉しいのは人形じゃなくてその必死なうしろすがただよ


すごくたのしかったといってしまった

たのしかったなんてこころから思えるのは何か月ぶりだろう




ほんのうみ




わたしは強く美しく生きていきたいけど

強いというのはこういう遊を繰り返すことなのだろうか


こんな苦しみは二度とないともがいても

結局また、それ以上に出会い、喜び、愛しあい

そしていつか、きっと苦しむ

絶対苦しむ

誰ともひとつになんてなれるわけないんだから


なんだかひどく寂しい




気づいたことがある


人に忘れられるのがこわいんじゃない

結局わたしだって忘れてしまうことがいちばん怖い


喪失感よりも罪悪感がわたしを苦しめるんだ

ひとの残酷より自分の残酷がなによりも悲しい


絶望してた世界に人間にまた懲りずに

溶け込もうとしてしまう自分の弱さが



とても寂しい





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次の日は豊明の花火みにいきました

とても感動しました


来週は長島スパーランドへいきます

晴れるといいな