2025夏 北海道で里山生活 10日目 羅臼岳チャレンジ | レムの里山紀行

レムの里山紀行

時の流れを忘れて土を耕したり野を歩いたり山を観たり

 2025夏 10日目 (25/08/12)

 

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北海道まで出かけてきます。

山歩と星観 と撮影を楽しもうかと。

暑い時期ですから、標高を上げて涼しい山に籠ろうと思います。

自然に囲まれた山が様々な表情を魅せてくれることを期待してます。

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旅ブログは当日更新か後日更新か議論が絶えないところですが、今回は翌朝アップのサイクルを試してます。すると案の定、日によっては時間が足りなくて更新が遅れたりします。


昨日も山歩でヘロヘロとなりブログどころではありませんでした。


昨日8/12の山歩は羅臼岳でした。
羅臼岳は知床横断道路の知床峠から見える山です。
といってもガスが出やすい峠ですので必ずしも見えるとは限りませんが。

羅臼岳は知床半島の中央に位置して知床連山の最高峰、日本百名山の一つ。
標高1638mで道内最高峰の旭岳2291mなどに比べると高くありません。
しかし登山口からの標高差で比べると、後方羊蹄山(標高1551m)の標高差1551に次ぐ1421m(木下小屋から)にもなります。
歩行距離は約14km、標準時間(無休で)8:00であり道内の日帰り登山の中では最難関の一つ。しかもヒグマの密集地。


事前のトレーニングや装備もここに合わせて準備してきました。また今回これまでの雌阿寒岳、雄阿寒岳、斜里岳も徐々に難易度があげるようにして、この羅臼岳に繋げました。



登山コースはこれ。



①の木下小屋から羅臼平を経て羅臼岳山頂を目指すルートをチョイス

ほかにも②の羅臼国設野営場から目指すルート、③のカムイワッカから硫黄山を経て目指すルートがあります。ベースが羅臼国設野営場なので②が手っ取り早いのですが、標高差が1550mを越えますし、前日野営場でのヒヤリングでも登山者が少なくもしもの時の心配がありました。③のルートはこの時期交通規制が入っていて不便ですし距離もさらに伸びますので選択から外しました。

前日から羅臼国設野営場で待機してましたが、夕方になると駐車場がいっぱいになり、早朝にエンジンをかけて木下小屋へ向かうのはヒンシュクを買いそうでした。
せっかく1泊2日の料金をはらってましたが、21時前に野営場の駐車場を出て知床峠を越え、ウトロのビジターCで仮眠。4時起床で登山口入りしました。


登山口の木下小屋。


ヒグマの目撃情報も出ています。


7月は26頭の目撃情報、8月は6頭ですね。
思ったより少ない。

5:28登山開始。安全祈願します。

最初は普通の登山道が続きます。


が普通じゃないのは笹の影にヒグマがいるかもしれないこと。

草花たちが咲く誇ってますが、ゆっくり楽しむ心の余裕がありませんでした。


歩き始めて早々標識を発見。

なんだよ!表札が倒れそうじゃないか!整備されてないなあ!世界遺産のクセして、とその時は思いました。
それとぬかるんだ足元に気を付けて歩いていると、ゴツンと頭をぶつけることが何十回も。

しばらくして、これら2つの事象こそが知床の自然の厳しさを表す羅臼登山道の特徴だということに気が付きました。

どういうことか?
この2枚の写真をご覧ください。




いかがでしょうか?
標高が低い場所でも木々が斜面から横に生えている、とか、枝の生える高さが低いとかいう状況がわかります。

 


知床半島は真冬に深い雪に覆われます。そして山の傾斜に積もった雪が谷へとずり落ちて行く際に植生を引きずり倒していく様子が予想できます。本州の高山部でも見られる現象ですが、北海道の知床では海岸に近い標高が低い場所でもこうした豪雪の影響を夏の時期でも想像することができるのです。


登山道には何合目という表記が多いですが、ここ羅臼岳には見当たりませんでした。
山頂まで○Kmという表記だけでした。
第1チェックポイント、弥三吉水=あと4.3km(6.9km中)ポイント、までは傾斜はあっても比較的歩きやすい道でした。

そのあとは比較的平坦なコースでしたがあと2.5kmの大沢入り口。

以降に標高差250mほどの厩舎の沢登り、といっても今回は水が流れてませんでしたが、結構きつい。



振り返るとこんなところをよくも登ったものだと。


第2チェックポイントの羅臼平です。


羅臼岳山頂はガスってますね。

実は、ここ羅臼平を今回の目標としてました。
ここで疲労感が酷かったり、天候不順だったり、時間が想定よりかかっていたら、登頂を諦めるつもりでした。

でも思ったど疲れもなくいけそう。

残り標高差300m、1時間。
ま、いける所までと行こうと先に進みます。

低背樹が覆った続いてます。

 

ここまでくると下山してくる先行者とすれ違います。
聞くとあと20分。ラストスパートと思ったっら、雰囲気が変わりました。

ほぼほぼロッククライミングです。
疲労困憊ですし、マジで怖かった。



9:44、羅臼岳、登頂!

西の方角にあの知床峠があるはずですが、見えません。
 

東の方がかろうじて。

白い雪渓がわかりますか?
雪が残るほど寒いんですね。
持ってた長袖とヤッケを慌てて着込みました。

10:22分下山開始し13:17木下小屋に無事着。

今回の記録
5:28 登山口(木下小屋)
6:01 オホーツク展望
6:45 弥三吉水
6:58 極楽平
7:20 仙人坂
7:38 羽衣峠
7:54 大沢入り口
8:41 羅臼平
9:44 羅臼岳山頂
10:22 下山開始
11:23 羅臼平
11:24 大沢入り口
11:30 羽衣峠
11:35 仙人坂
12:06 極楽平
12:16 弥三吉水
12:50 オホーツク展望
13:17 登山口(木下小屋)

往復 7時間49分(無休標準時間8:00)

下山時に登山名簿を確認
8/12 27組 
記載時刻から8組抜いて1組抜かれたようです。
少々ハイペースでしたが、自信にもなりました

〇余談1
山頂で記念写真をお願いしたアラフィフの女性。
ちょっと太めのパートナーとお二人。
ほぼほぼ同時下山。その時に見た身のこなしは明らかに上手い。
結局最後はパートナーの方もついていけないスピードに加速していきました。
残されたパートナの方の語ったのですが、彼女は山の専門家で、このお盆休みは毎日登山するハードな旅をされているらしい。
明らかに別世界の女性です。

〇余談2
インバウンド3組とすれ違いました。
3番目の女性4人のグループで仙人坂の少し上で。
タンクトップに短パン、とても涼しそうな服装でした。
ジッと見れなかったけど弾丸登山風には見えなかったし、ザックも背負ってなかった。
無茶とか無謀とかを越えている?
明らかに別世界の女性です。


さて下山後はというと、知床峠を越え羅臼国設野営場に戻り後始末をし、熊の湯でまったりしました。(1泊2日の料金を払ってますので)


夜に備えて。

 

 

 

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