コウノトリが運ぶもの | レムの里山紀行

レムの里山紀行

時の流れを忘れて土を耕したり野を歩いたり山を観たり

半年前のコメの収穫期に年間分を親戚農家さんから買い付けました。

この週末、預けてあった後半分を農家さんの所から回収してきました。

 

農家さん宅に行く前に立ち寄った湿地帯が今回の話題です。

 

 

以前に農家さんから、車で20分ほどの所に珍しい野鳥がやってくるようになったと聞いてました。見るなら春の方が良いとの事で、今回はタイミングを見計らって早朝に湿地帯に赴きました。

 

湿地帯は渡良瀬遊水地。ラムサール条約の登録湿地です。

全国を車で旅する人なら、立ち寄ったことがあるはずの『三県境のある道の駅』、その隣に広がった湿地帯です。

湿地帯自体は栃木・群馬・埼玉・茨城の4県にまたがっています。

 

日の出の少し前に現地入りしました。

 

広大な湿地帯はこの時期枯れたヨシが至る所に広がっています。

3月初は環境保全のために『ヨシ焼き』が行われます。

ちなみに左手に見えるのが筑波山、北関東を代表する百名山です。

 

 

この小川には何が来るのでしょう?大型レンズを設置して待ってる方が複数いました。

 

 

事前調査が不十分で道に迷ってしまいましたが、はばたく姿が向こうの方に見えました。

 

近づくと数名の方がその様子を見ておられました。

あれですね。

初めて見るコウノトリです。

白と黒の羽は丹頂に似てますが、分類上は全く別の種族になります。

 

こちらが丹頂。

(25/2/11北海道にて)

コウノトリをツルと見間違えた話はよくあるようです

 

超望遠に急ぎ切り替えますと、、

何やら咥えて戻ってきました。

 

別の場所に移動して撮った写真ですが、運んでいる先はこんなところです。

造巣しています。

ちなみに背景に見える山は、筑波山と同じく北関東を代表する山の日光男体山です。

 

しばらく見てますと相方が登場してきました。

一緒に巣作りしてるようです。

この場所、人工巣塔というものらしい。

本来は松の大木のてっぺんに営巣するようです。

桜の咲くころに産卵?

 

 

自分は最近までコウノトリについてはよく知りませんでした。

 

コウノトリは丹頂などと同じく絶滅危惧種に指定されてます。。

正しく言うと1971年に日本産の個体群は野生絶滅しています。

その後、ロシアや中国から譲り受けたコウノトリの人工繁殖を各地で試みたようです。

そして昭和最後の1988年に東京の多摩動物園では初めて人工繁殖に成功しました。

また、2005年に世界初の放鳥を実施。

朝日新聞(24/8/31記事)

によれば、24年7月末現在で国内に476羽、12都府県に生息しているとのこと。

 

コウノトリは肉食、湿地帯の食物連鎖の頂点に立つ王者。

その地位から消えたのは人間による乱獲や環境破壊が要因とされています。

 

コウノトリが運ぶものってなんでしょうか?

 

出来れば通って観察してみたいですね。

 

 

 

 

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