前回ブログでは、美味しい野菜を育てる土は食べても美味しくない話をしました。
今回は、土はヤバいから旅は気を付けよう!というお話です。
ヤバいのは北海道、東京、愛知です。
福井や大阪も?
さて、乗り替えたNV350・シロクマの前々車はセレナの特別仕様車『キタキツネ』でした。
『モノより思い出』という宣伝文句が我が家の琴線に触れ、
20年前は小学生だった子供たちを海へ山へと連れて行くために即決購入しました。
おまけでもらったマスコット人形のキタキツネを見ながら、子供が『本物を見たい』
この一言から、北海道への旅はトータル100日を越えました。
最初は右も左もわからず、車にテントを積んでフェリーで渡道しました。
道東を中心に周りましたが、知床半島の五湖の先、カムイワッカへ向かうダートの途中でご対面したキタキツネ。
一応、押さえでルートに組み込んだキタキツネ牧場です。
当時、情報を頂いた現地在住のメル友さん(20年前はメル友さんの時代)からは「エキノコックス」に気をつけろと言われてました。
「エキノコックス」はキタキツネから人へと感染する寄生虫感染症です。
人が感染した場合、治療が遅れると致死性が高く、早めの受診が必要とされています。
しかし、潜伏期間が10年~と長く、北海道特有の病気でもあるので、旅から戻って何年もたってから発症して、中々病名にたどり着かないそうです。(Dr.コトー第4巻でも語られてます)
寄生虫やその卵が口に入るような行動、例えばキツネに直接触る事はもちろん、沢の水を飲むこと・山菜を生で食べることは厳禁ですし、糞を踏んだ靴で車内に持ち込んでしまうようなケースも気を付けなければなりません。
当時は、キッチンハイターを持って行き、キタキツネ牧場を見学後に靴を消毒しました。
また、北海道で山を歩いた後は靴やストックは車内に積み込む前に水で洗うように気を付けてます。
あと厄介なのはエキノコックスは動物にも感染するので、ペットを通じて感染する事態も想定されます。(Dr.コトーでは愛犬から感染が語られてます)
北海道を旅しながら、ペットを載せたキャンカーの方を見ていると、そう言う心配なんてしてないんだろうなと思うこともしばしばでした。
前振りが長くなりました。
北海道以外でもエキノコックスが野良犬から頻繁に発見されている地域が話題になっています。
愛知県です。
愛知県衛生研究所のHPによれば、エキノコックス陽性犬が確認された地域はこのようになっています。
また、同研究所ではエキノコックスについての説明もここでされています。
愛知県での状況を受けて2019年に国立感染症研究所が行った調査結果によれば、1999年から2018年までに国内で確認されたヒトのエキノコックス症は425件。
内訳は
北海道407例
東京都5例,
青森県, 神奈川県, 愛知県各2例,
山形県, 埼玉県, 千葉県, 福井県, 三重県, 大阪府, 山口県各1例
とのこと。
最大感染地の北海道では診断体制が敷かれていますが、他の地域はここまで出来ていません。
未確認はどれくらいあるのでしょうか?
エキノコックスは肝臓で増殖します。
潜伏期は10年~非常に長く、進行すると肝腫大、腹痛、黄疸、肝機能障害を生じ、肝不全などで亡くなる。知見がないと見つけにくいわけです。
ちなみに毎年20数名の新規患者が発生し3-4人死亡とのことなので発症後の致死率は20%とコロナよりもかなり高い。
コロナは、人との接触を避け、車で移動し寝泊まりして、北海道の野山など自然の多い場所ですごす車中泊の旅では安全だと考えられます。
けどエキノコックスは、コロナとは正反対。
車中泊の旅で北海道の野山に住む動物やその糞、山菜や沢の水などから寄生虫や卵を車内に持ち込むと危険性が高まるので注意が必要。
特にペットを連れた旅は要注意です。
ということで
エキノコックスは道のエキでコックする(料理する)車中泊は要注意!と自分は覚えています。
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