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正月気分やっと抜けたかと思ったら、1月の三連休がやってきました。
暖冬とは言え真冬。
頭に浮かんだのは昨年夏にトレッキングした大沼で見かけた『ワカサギ釣り』。
凍った湖面に穴をあけて釣りをするのってなんか面白そう。
ちょっと行ってみましょうか?
20/1/11~13の北関東紀行
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■日光方面に向かう
館林市の多々良沼を出て日光市に向かいます。
日光と言えば2社1寺(二荒山神社/東照宮/輪王寺)に属する103棟の建築物群と周辺の景観遺跡が1999年、世界文化遺産に登録されています。
東照宮は以前見てますので、夏の山歩きに向けて二荒山神社を下見しようかと。
ついでに冬の華厳の滝もどうかなあと思ってナビで設定しました。
途中、カミさんが思い出します。
『以前、冬の華厳の滝を目指したことがあるけどやめなかった?』
『そうだ、冬の華厳の滝の不評をネットでみつけたよな』
じゃあ、行き先を変更しましょう。
旅先候補リストの中に『足尾銅山跡地』がありました。華厳の滝と方角は同じです。
助手席で検索してたカミさん『足尾町って日光市に併合されている、ありゃ!?』と。
出発した館林は●
足尾の場所は●
■足尾銅山とは、、
足尾銅山は、1610年(一説には1550年)に発見され、幕府直轄の銅山として運営されました。
明治になった1877年に古河財閥が経営に着手して、更なる発展を遂げ、産出量はわずか数年で何百倍に膨れ上がり、東アジア一の大銅山となりました。
しかし1885年、渡良瀬川の鮎が大量死したことにより足尾銅山鉱毒事件が表面化します。
鉱毒の影響で上流部の山林は荒廃し、禿山となった土壌から大量の土砂が流出。
土砂は下流部に堆積し、田畑は広範囲にわたって鉱毒に汚染されます。
社会科の教科書にも登場した田中正造。
1890年代田中は反対派リーダーとして足尾銅山の停止を求めて立ち上がります。
天皇直訴も試みています。
田中の尽力で農民の反対運動が盛り上がりついに政府をも動かします。
公害対策の法令が整備され、渡良瀬川遊水池(地図中●)の造成や河川の改修工事などの治水対策もなされました。
しかしその後も半世紀にわたり鉱山の操業が続けられ公害問題の完全解決は先送りにになります。
そして足尾の銅は掘りつくされて1973年に閉山しました。
■第2の世界遺産をめざす
日光市HPより(2018/6/20)
足尾銅山は、明治以降の日本の近代化と産業化に大きく貢献(中略)極めて稀な事例と考えられます。
日光市では『足尾銅山-日本の近代化・産業化と公害対策の起点-』(中略)栃木県と共同で提案書を文化庁へ提出しました。
■足尾散策
足尾銅山観光の隣の案内所で『足尾銅山近代産業遺産MAP』を入手しました。
構成要素は全部で25か所!
いくつかは保存のため立ち入り禁止となっていますが周って見てみましょうか。
まずは渡良瀬鉄道。
鉱山ですので採掘した銅鉱石を運び出す鉄道が早くに整備されました。
白鳥を見た桐生からここ足尾駅、
そしてもう一駅先の間藤駅までが現在第3センターにより運行されています。
営業距離44km。駅舎やトンネルなど37件が国の登録文化財に。
第二渡良瀬橋梁。偶然にも。
この先精錬所への鉄道は閉鎖されています。
本山精錬所。1984年開設。先端技術を導入した精錬所。
平成26年国史跡指定。
近くから。
中々迫力のある廃墟。
精錬所の一部。
コンクリートも100年という時間には勝てない。
古川橋。1900年建設。ドイツハーコート者の鋼製トラスト橋。
きつい錆が歴史を物語っています。
当時の遺構のうち唯一完存するのもの。
平成26年国重要文化財指定。
藤間水力発電所跡。1900年設立。発電用の水のパイプがこれ。
対峙する河川には発電設備の跡が。
激流によって焼失寸前です。
通洞変電所跡。
本山鉱山神社
1899年に造成。
石積みの参道の左右には当時の坑夫の社宅があり500人ほどの居住地となっていそうです。
このすぐ右には公衆浴場跡が。
タイルが浴槽。おおよそ4×6mほどの大きさ。
その近く。
テレビが怖い。この地域は昭和40年代まで人が住んでいたそうです。
本山坑あと。主要な坑道の一つ。
江戸時代からあった旧坑道えお1883年に再開発。
説明なしですが。レンガと木造の当時の建物の残骸。
これも説明なし。
説明なし。
あちこちの山肌に設けられた通路。閉鎖されています。
150年前の明治近代化の多くの施設が放置され廃墟となっています。
近代産業遺産とは廃墟の事。
これらを第2の世界遺産へ登録するようです。
いくつかは立ち入り禁止で見れませんでしたが3時間ほどで半分ほど周れました。
さあ夕方が迫てきました。
あと一泊の旅。
大沼を目指しましょうか。
つづく
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