今年のコーンは獣にやられて全滅しましたが、
その前の6月下旬に鳥害にもあっていました。
きれいに食い尽くされた獣とは違い、矢印のようにつつかれた跡がありました。
カラスの仕業を疑っていたところ、
黄色いテープでカラス対策をしたとブロ友のたびいくひとさんが記事に書かれていました。
黄色い防虫シートがあったはずで、カラスにも効くんだと思いました。
来年はやってみようと思ってたところ、
先日、黄色いテープが効かなかったとご報告記事がありました。
『カラスと黄色』についてネット上には様々なうわさ話があって、
真相が中々わからず時間がかかりましたが、
解かったことを書き記します。
①カラス対策の黄色のごみ袋
東京杉並区では黄色いごみ袋がカラス対策に役立ったとのこと。
14年前の実験で成果があり区のHPで推奨してます。
区のHPにも明記されていますが、『特殊な材料』で『カラスには見えない』不思議な袋と言われています。
不思議ってなんだ?と思い色々調べてみました。
結論から言うと黄色いごみ袋は『黄色がカラスに効く』のではなく、『紫外線カットの袋は中身がカラスには見えにくい』ようです。
ですが『黄色』がカラス対策になるというイメージが世間に広がってしまっているようです。
例えば、ごみ集荷場に黄色いネットをかければよいという考えた人やネットメーカが現れました。
しかし、ここのように黄色いネットは効果が無いようです。
②カラスが見えないとは
人間の目はR(赤)とG(緑)とB(青)の3色の光に反応する3つのセンサ(錐体)を持っています。
そしてその中で一番よく見えるのはG(緑)です。
一方カラスや猛禽類の目はR(赤)とG(緑)とB(青)に加えて、UV(紫外線)の光に反応する第4のセンサ(錐体)持っているそうです。
しかも、その中で一番よく見えるのがUV(紫外線)とのことです。
これを調べたのはカラス研究の第一人者の杉田名誉教授。
こちらに詳しく書かれています。
また、カラスは臭いの判定する脳が小さく、食べ物を見て判断していることも書かれています。
上記の黄色いごみ袋は、実は『紫外線カット』の材料を使っているため、カラスには中身がよくわからないのです。
例えば、人間が色眼鏡(着色した眼鏡)をかけてると信号の色がよくわからないのと同じことでしょう。
じゃあ、なぜ黄色かというと、人間が中身を判別するために半透明にする必要があったからだそうです。
真っ黒で中身が見えないと、変なものを捨てる人がいるので半透明のごみ袋が登場したのです。
一方カラスもUVだけでなくRGBも見えます。
いろんな色の半透明の袋を試したところ、黄色がカラスには見えにくかったそうです。
その実験は杉田名誉教授の別の研究に書かれています。
③カラスをかく乱する発光材料?
カラスが良く見えるUV(紫外線)を吸収して、青い光を出す物質を使ったカラス忌避剤を販売している会社を見つけました。
シートやテープ、塗料など、様々な形で販売しています。
ネットで検索して仕組みを読んでみました。
確かにカラスの4つのセンサ(錐体)とか紫外線を吸収するというキーワードは書かれています。
しかし、仕組みの説明に曖昧な部分や飛躍があって自分には理解できませんでした。
公共検査機関のデータがいくつか公開されていましたが、そのデータと忌避の関係が不明確です。
有名施設や公共機関への適用例のご紹介がありましたが、効果はどうだったか記載されていません。
信憑性に疑問が残りました。
④カラスが嫌がるテープ
通販サイトの説明では
・国内企業の特許
・商品は、高純度高熱焼成シリカ・チタン・セラミックスを超微粉末
・特許出願中 出願No.2004-144662
・マイナスイオン効果によりカラスやムクドリが近寄りません。
らしいです。
特許は
J-PlatPat 特許情報プラットホームというところで調べてみました。
国内企業は横浜にある企業みたいです。
説明書には『カラスが嫌がる色を色々なテストを行って調査したところ「黄色」と「黒色」だった』と書かれています。
黄色って①のように誤ったイメージで広がったものです。
色々なテストってなんだろ。書いてない。
さらに2010/7/13に『特許にできない』と特許庁にお沙汰を貰ってます。
どうもこの企業が言ってる技術的に正しくなさよさそうです。
以上からカラスは黄色を嫌うわけではなく、
紫外線対策を行ったごみ袋はカラスが中身が見えない、
そのごみ袋はたまたま黄色に色付けされているだけ、、、
という結論になりました。
なので、杉並区のごみ袋を入手できれば、カラス対策に役立てることができそうです。
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