スズメバチを捕獲するハニートラップを菜園に設置した記事を10日前に書いた。
その続報を記載する。
トラップを設置したブロ友さんは1週間で8尾の捕獲に成功したそうだが、自分の場合はなんとゼロ。。。
トラップには蜂類の姿はなく、蛾やコバエなどが捕獲されていた。(写真は美しくないので省略)
なぜだろうか?時期?場所?誘引液?とはてなマークが並び、改めて調べてみた。
まず時期については、6月ではちょっと遅いようだ。
活動を始めた女王バチを春先に捕獲することが効果的らしい。
6月になると下っ端の働きバチがかかるらしいが、働きバチがいないのか?
場所については、住宅の軒下や物置などへの設置はかえって蜂を呼び込むことになるらしい。
少し離れた場所が望ましいようだ。
誘引液については様々なことが分かった。
まずは今回はブロ友さんをマネして、酒:酢;砂糖=1:1:1としたが、全国的に様々なバリエーションがあるようだ。
調べた一覧表を示す。
日本酒 (焼酎) | 酢 | 砂糖 | 葡萄やオレンジジュース | 乳酸飲料(カルピス) | 備考 | |
ブロ友さん | 1 | 1 | 1 | |||
屋久島生活の断片 | 2 | 1 | 1 | ◎ | ||
愛川村 | 1 | 1 | 1 | |||
山里の素人農業 | 1 | 1 | ||||
名古屋市/日高市/白老町/苫前町など | 300 | 100 | 125g | |||
大府市 | 300 | 100 | 125g | ぶどうの皮 | ||
熊本 | 220 | 70 | 100g | |||
広島市 | 180 | 60 | 75g | |||
釧路市 | 150 | 50 | 75g | |||
マスタービートン | 250 | 100 | 150g | 500 | 芋焼酎 | |
富士吉田市 | 100 | 50 | 25g | 300 | ||
横須賀 | ◎ | ◎ | 比率不明 | |||
大和ミツバチ研究所 | ◎ | ◎ | 比率不明 | |||
山口宇部新聞 | ◎ | ◎ | ◎ | 比率不明 | ||
札幌市 | はちみつ1:水3 |
配合するものやその比率は色々だ。
地域性があるかと思いきや、例えば名古屋市役所でも日高市役所も苫前町役場でも同じだったりする。
驚きはカルピスにも効果があるということだろうか。
全国に広がってきたこのトラップを、いったい誰が発案したのか?という疑問をもった。
行きついた人は、小野正人氏(玉川大学農学部長、総合農学研究センター長、大学院農学研究科長)だった。
スズメバチの捕獲法のホームページにも小野氏の話があり、要約すると
・1997年6月発行の『スズメバチの科学』(海游舎)でカルピスが誘引効果が高いとしている。
・この本の中で「スズメバチホイホイ」という名称を使っている
・誘引現象には、スズメバチが遺伝的に引き付けられる匂いと連合学習によって成立したものの組み合わ
・効果は地 域ごとに異なる(同じ餌を同じ形状の器に仕掛けても、東京や神奈川と新潟では全く効果が異なる)
など。
なるほど、地域によって誘引剤は変わるということか!
更に小野正人氏は特許出願をしていた。
【公開番号】特開2003-221302
【発明の名称】スズメバチ捕殺用合成誘引剤
【内容】 成分中に脂肪酸のエチルエステルを含有することを特徴とするスズメバチ捕殺用合成誘引剤。
エチルエステルが乳酸エチル、ヘキサン酸エチル、オクタン酸エチル、ノナン酸エチル、デカン酸エチル・・・・
聞いたこともない成分名が並ぶのだが、これがカルピスの組成ということだろう。
ただ特許庁によれば、
『青森営林局業務研究発表集録,1989年 6月,vol.42,p.78-81に
カルピスがスズメバチの捕殺効果を有することが記載されているので、
小野氏の発明は特許にならない』
と検索結果に出ていた。
ということは、トラップは30年前には青森県で使われていたことになる。
いや~、知恵熱が出そう。
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