𢢫(たまつばき)— 心に咲く、舞台だけの椿
「𢢫」は「ことぶき」「たまつばき」とも読み、
歌舞伎や浄瑠璃のために生まれた舞台専用の字。
普段の生活ではまず出会わない、
文字そのものが劇の装置のような一字です。
字面に「椿」と「たま」が合わさった響きが既に美しく、
想像を掻き立てられます。
調べると「睦月連理𢢫」は、
遊郭の花魁と博打打ちの無理心中を描く筋。
- 「睦月」=1月、寒の季節に咲く椿。
- 「連理」=深く結ばれたふたり。
- 「たまつばき」=命を賭した美しさ。
舞台の上でしか咲けない、
儚く強い花の物語です。
彫作中の覚書
補刀しているはずの箇所に印刀が入らず、
見えている線と違うところに刃が走る瞬間がありました。
心で描く物語と手先の動きがずれる感覚——たぶん刃が少し鈍っていたのだと思いますが、
そのズレ自体がこの字の持つ「劇のずれ」や「運命の狂い」を映しているようで、
逆にらしく感じられました。
・作品情報
- 印影:
- サイズ:6mm、白文
- 書体:金文風
- 動画:
- 通販サイト:「繪驗房」音型の通販サイト
生成AIさんにイメージを作ってもらいました。



















