#麻雀 #山登り #太鼓 #認知症予防 #白文 #篆刻 #北アルプス #祝詞 #カジノ #甲骨 | 音型(おんけい)が彫る

音型(おんけい)が彫る

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甲骨文字百顆印 第七十二顆 / 白文・7mm角・新疆彩凍石


01 「喜」という文字について

     
意 味 よろこぶ
成り立ち 会意文字。太鼓の象形(壴)と神への祈りの言葉を入れる器(口)の組み合わせ。神に太鼓を鳴らし祝詞を捧げる祭りの樣子から「よろこぶ」を意味するようになったとされる。
部 首
現代漢字の畫數 12畫

「鼓」の回でも太鼓の象形が登場したが、あちらは鼓を打ち鳴らす動作そのものが字になっていた。今囘の「喜」では、太鼓を鳴らすことが神への祈りと結びついて、喜びという感情につながっている。音を出すことと喜びが繋がっていたというのは、「樂」の回で音樂と楽しさが同じ字から生まれたという話と通じる部分がある。


02 成り立ちの「ストーリー」について

成り立ちの説明に「ストーリー」という言葉があった。

神様に太鼓を鳴らして祝詞を捧げ、人々も心が満たされて盛り上がる樣子が「喜」の起源だ、という話だ。なるほど、とは思う。でも同時に、これは誰が確認したのか、いつの話なのか、そもそも確かめる方法があるのかという疑問が湧いてくる。

「鑄」の回で一次情報まで遡ることの大切さを書いたが、漢字の成り立ちについても同じ問いが繰り返し出てくる。定説として広まっている説明が、実際にどこまで検証されているのかは、調べてみると意外と曖昧なことが多い。そういう目で見ることも、このシリーズを続けてきて身についたことの一つだ。


03 喜壽はスリーセブン

喜壽は七十七歳の長壽を祝う節目だ。

なぜ喜なのかというと、「喜」を草書で書くと「㐂」という形になるからだ。七が三つ縦に重なって、七十七を表す。スリーセブンだ。カジノのスロットマシンみたいだが、これが長壽のお祝いの名前になっている。縁起が良いということだろう。

「萬」の回でサソリが一万になったという仮借の話を書いたが、今囘は草書の字形から数字を読み取るという、また別のアプローチだ。漢字の世界では、こういう遊びのような発想が各所に潜んでいる。


04 母が西穂獨標の少し先まで登った

母がもうすぐ喜壽だ。

去年の夏、西穂獨標の少し先まで登ったという話を聞いた。西穂獨標は標高2701メートル、北アルプスの岩稜帶に位置する場所で、ここまでたどり着くだけでもかなりの体力と氣力が必要だ。その少し先というのだから、相当なものだ。

何歳であろうと、やってみたいという氣持ちがあれば実現できるということを、母は行動で示してくれている。言葉で伝えられるより、実際に山に登っている姿を見せてもらう方が、よほど説得力がある。指標と言えば大げさかもしれないが、そういうことなのだと思っている。


05 健康麻雀にハマっている

最近、母が健康麻雀にハマっているらしい。

健康麻雀というのは、吸わない、飲まない、賭けないというルールでやる麻雀だ。普通の麻雀と遊び方は同じだが、煙草もアルコールも賭け事もない、という設定になっている。主に高齢者の認知症予防や社交の場として普及しているようだ。

喜壽前にして新しいゲームを覚えようと思い立って、実際に楽しんでいるというのが、素直に凄いと思う。覚えようとすること自體がすでに頭を使う作業だし、対局中の思考量も相当なものだ。


06 全自動雀卓がある

いつか三世代麻雀をやってみたいと思っている。

ちなみに、なぜか自宅に全自動雀卓がある。自動で牌を積み上げてくれるタイプだ。なぜあるのかについては、長い話になるので省略する。とにかくある。

三世代が同じ卓を囲んで麻雀を打つ。勝ち負けより、その時間そのものが楽しそうだ。「席」の回で全席自由でいいんじゃないかという話を書いたが、雀卓は四人分の席がきっちり決まっている。でも、誰と座るかを選ぶ自由はある。


07 山で足腰、麻雀で頭

山登りで足腰を鍛えて、麻雀で頭を鍛える。

この組み合わせはなかなか理にかなっていると思う。体を動かすことと頭を使うことの両方を続けていれば、それぞれが補い合って、全體的に元氣でいられる可能性が高い。

「齒」の回でよく噛むことから始まる体の循環の話を書いたが、体と頭を動かし続けることも同じような循環の一部だと思う。どちらかだけに偏らず、両方を使い続ける。それが喜ばしい状態を長く保つ秘訣なのかもしれない。


08 制作について

今囘も白文。字體は甲骨文字風で仕上げた。擊邊は入れた。彫る前に研いだ。

制作メモ

  • 印 式:白文
  • 字 體:甲骨文字風
  • 印 材:新疆彩凍石(7mm角)
  • 印 刀:刀匠印刀 三號(彫前に研磨)
  • 擊 邊:あり
  •  

     

太鼓の象形と口という二要素を7mm角に收めた。「鼓」の回の太鼓と形が重なる部分があり、彫りながら両者の違いを意識した。神に捧げる喜びと、鼓を打ち鳴らす動作は、同じ太鼓を使いながら方向が違う。


09 甲骨文字百顆印 これから

七十二顆目で「喜」が加わった。

スリーセブンという名前の秘密、西穂獨標に登る母、健康麻雀、三世代の卓を囲む未来。今囘は身近な家族の話がたくさん出てきた。喜という字を彫りながら、喜ばしいことがたくさんある、と改めて感じた一顆だった。

 

 

 

生成AIさんに作成いただいた画像はこちら、


よろこんで、、、います?、、、(;^ω^)

 


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