とても1年のリリーフでは終わりそうに無い高支持率で発信した菅政権、安倍首相より隙が無く「地味で」「仕事をしそう」な叩き上げが好感を持って受け止められているように見えます。
そこで、唯一の自著であり、元々は2012年に刊行された以下の書を読んでみました。シンガポールの紀伊國屋ですと4割増しくらいの価格です。
(ここにAmazonのリンクを入れたのですがAmebaの規則改定で入りませんでした)
元々の副題に「官僚を動かせ」とあったように、官僚をうまく活用して成果を出すことにフォーカスされた構成ですが、首相になって強く推進している事の原点がこの本にあります。ここから菅さんが何がやりたいのかが見えてくる。
地方分権、地方の発展
「ふるさと納税」の創設、地方への配分には秋田出身の首相の強い思いが感じられます。「Go To」のようなバラマキも含め今後益々地方への配分が考慮されるでしょう。
拉致被害者、北朝鮮対策
派手さが無く外交に強く無いと見られる首相ですが、万景峰号入港禁止や朝鮮総連の固定資産税減免廃止を成果としてこの本で強調しています。拉致問題担当大臣も担当した首相は、ここは妥協なくやるはずです。
節約・値下げ
総務副大臣、総務大臣、郵政民営化担当大臣を歴任した首相は、総務省に強い影響力を持ちます。今話題の携帯料金値下げに加え、NHK料金値下げ、アクアライン値下げ、首長の高給・退職金の是正などが過去の成果。得意技として次々と「国民目線の」値下げ策が打ち出されるでしょう。
IT化、デジタル化
今のハンコ廃止なども急な思い付きではなく、総務大臣の頃から菅さんのデジタル化への思いは強い。やり切ってくれるはずと期待。この分野でITゼネコンを含む既得権益層がぬくぬくしているが故に国際競争力を失ってきた。これは単なる効率化ではなく、国際競争力を高めるための前提なのだ。大いに期待している。
重要視している国
もちろん米国が一番なのだが、首相になって最初の訪問先がベトナム、インドネシアだったのに「え?」と思ったが、実は総務大臣の時の最初の訪問先もベトナム、インドネシア、インドだった。これらの国とのビジネスには追い風が吹くだろう。
加えて南米に日本方式のデジタル放送を売り込んだ事が成功体験になっている首相。今はコロナでとても行けないが、南米も注視されるようになっていくだろう。
目線が低く、国民のニーズに近い政策が重要視される一方、実務的でない将来構想のようなものは優先順位が下がるのではないか。例えば宇宙政策とか。
地方でビジネスをやろうという人には追い風の政権になりそうだ。


