久々に投資銀行ネタです。欧州・ユーロ危機の影響をもろに受けて欧州の銀行が大リストラ中です。
まずは英国いきましょう。
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英RBS、投資銀行部門で3000─4000人の削減を計画か[ロンドン 9日 ロイター] 英ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS)が、今週発表する投資銀行部門の改革の一環として、同部門で
3000─4000人の人員削減を実施する見通しであることが関係筋の話で分かった。(中略)
RBSは、2008年の信用危機時に英政府に救済され、同政府が83%出資している。
RBSは過去3年間でGBMをほぼ半分の規模へと縮小しているが、オズボーン財務相は先月、同行はGBMをさらに縮小する必要があると指摘していた。
GBMとはRBSの投資銀行部門グローバル・バンキング・アンド・マーケッツ(GBM)のこと。「投資銀行部門」は壊滅的ですね。一部はフロントからバックオフィスに送られたようです。
続いてフランス。BNPパリバ、ソジェン、アグリコルです。一部イタリアの情報も。
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仏BNPパリバ、投資銀行部門で1396人を削減へ [パリ 16日 ロイター] フランスの銀行最大手BNPパリバは、
コーポレートバンキング・投資銀行部門(CIB)で、部門従業員の約6.5%に当たる1396人を削減する計画を明らかにした。
労組関係者は先に、
同社が海外で1023人、国内で373人の削減を目指していると明らかにしていた。同部門は競合他社同様、金融市場の混乱への対応に苦慮しており、削減は同部門に限られるという。(中略)
BNPパリバのスポークスマンは「
フランスでの強制解雇は行わない。海外については法律と規則による。われわれはそれらを尊重する」と述べた。
欧州では、ユーロ圏の債務危機悪化に伴い、コストや人員削減により収支改善を図る動きが広がっている。
イタリアのウニクレディトとインテサ・サンパオロも、それぞれ6150人と5000人、スイスのクレディ・スイスとUBSもそれぞれ数千人の削減を予定している。
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仏ソジェン、投資銀行部門の仏拠点で880人削減を計画[パリ 4日 ロイター] 仏金融大手ソシエテ・ジェネラル(ソジェン)は4日、
投資銀行部門の仏拠点で約880人を削減する計画を発表した。
削減は「自発的な退職」によるものになるという。仏拠点で削減する人員は、投資銀行部門全体の約7.3%に当たる。
ソジェンは先月、最高財務責任者(CFO)と投資銀行部門の責任者を交代。
アジアや米国部門でもすでに700人の削減を計画している。(後略)
「自発的」という名の退職強要。日本企業と似たようなこと言いますね。フランスの労働慣行が少し見える気がします。あとクレディ・アグリコル。
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仏クレディ・アグリコルが評価損25億ユーロ計上、人員削減も実施[パリ 14日 ロイター] 仏金融大手クレディ・アグリコルは14日、約25億ユーロ(32億ドル)の資産評価損を計上すると発表した。また
投資銀行部門などで2350人の人員削減を行うことも明らかにした。(中略)
また、
業務を展開している55カ国のうち21カ国から撤退。株式デリバティブや商品(コモディティ)などの事業からも撤退する。
人員削減のうち、1750人は現在1万3000人を雇用する投資銀行部門などが対象。残る600人は消費者金融部門などが対象となる。フランス国内での削減は、投資銀行部門が550人、消費者金融部門が300人。その他は国外での削減となる。(後略)
上記にあったウニクレディトの詳細が以下。
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伊ウニクレディト、株主割当増資のディスカウント幅は30―40%に[ミラノ 3日 ロイター] イタリアの大手銀行ウニクレディトは計画している75億ユーロの株主割当増資を、30―40%のディスカウント価格で実施する見通し。関係筋が3日、ロイターに明らかにした。(中略)
ウニクレディトは昨年11月、バランスシート健全化を目指し、
6150人の人員削減や主要事業からの撤退に合わせ、株主割当増資を実施する方針を明らかにしていた。
スイスも行きましょう。
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UBS、投資銀行部門さらに縮小へ 2013年ROE目標を引き下げ
[ニューヨーク/チューリヒ 17日 ロイター] スイスの金融大手UBSは、投資銀行部門のリスク資産をほぼ半分にし、人員も追加削減する一方、富裕層向け事業に再び軸足を移す方針を明らかにした。また、金融危機以来初めて、配当を宣言した。(中略)
UBSは、
現在1万8000人いる投資銀行部門の従業員について、採用抑制などによる自然減とリストラを通じて2013年末までに1万6500人に、2016年末までに1万6000人に削減すると発表。
広報担当者は、
8月に発表した3500人の削減計画に加え、400─500人の追加削減となると説明した。(後略)
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クレディ・スイス、台湾の債券部門を閉鎖へ=関係筋 [香港 17日 ロイター] 関係筋によると、スイスの金融大手クレディ・スイス(CS)が台湾の債券部門を閉鎖する。世界的なコスト削減策の一環。 この関係筋は雇用への影響については明らかにしなかったが、ブルームバーグによると、従業員約20人が削減される見込み。(中略)
CSは今月1日、従業員1500人を追加削減し、投資銀行部門を縮小すると発表。第3・四半期に同部門の業績がさえなかったことを受け、他行に先駆けて厳しい新資本規制を満たす姿勢を示している。7月にも
グループ全体の従業員約5万700人のうち、2000人を削減すると発表していた。
大幅な人員削減を発表していないのはドイツ銀行くらいでしょうか。そんなドイツ銀行も実は超高レバレッジ経営。投資銀行部門の強化が裏目に出た形になっています。不動産投資ファンドRREEFを丸ごと売却等言う報道もありましたね。
米系も負けず劣らず。でもイメージと違い欧州の銀行ほどの派手さはありません。欧州がやっぱり今一番厳しいんですね。
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米シティグループが4500人の人員削減、4億ドルの関連費用計上へ [ニューヨーク 6日 ロイター] 米金融サービス大手シティグループのビクラム・パンディット最高経営責任者(CEO)は6日、ゴールドマン・サックス主催の会議で講演し、
世界全体で4500人の雇用を削減する方針を明らかにした。退職金その他の関連費用4億ドルを今期の決算に計上するという。 4500人は、今年第3・四半期末のシティの従業員数26万7000人の約2%に相当する。 パンディットCEOは今回の削減が閉鎖される自己勘定取引部門を含む広範な部門で行われ、「今後数四半期」に完了すると語った。
銀行に対する規制強化や景気低迷を背景に、世界の金融機関はこれまでに12万人以上の雇用を削減している。
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米JPモルガンの第3四半期は減益、投資銀行部門が不振 投資銀行部門が低調だったにもかかわらず、JPモルガンは第3・四半期中に、同四半期の純利益を超える44億ドルの自社株買いを行った。これにより、希薄化後の発行済み株式数は約3%減少した。(中略)
ただ、株式・債券・社債市場の世界的な低迷を受け大手金融機関が人員削減を進めるなか、JPモルガンも投資銀行部門で1000人の削減を行う。(後略)
他の米大手金融機関、モルガン・スタンレー、ゴールドマン・サックスに関してはもう疲れたので興味のある方はぐぐってください。
ではさようなら。