亀田兄が引退宣言ですね。
まだ若いですが、恐らく復帰する事は無いでしょう。

悪童として妙な方向からボクシング界を盛り上げてくれましたが、
マネーにまみれて変なマッチメークやボクシング以外の部分でのゴタゴタで、
結局ボクシングのイメージを悪くしてしまったのは残念です。

幸い現在は私がボクシングを20年以上見て来た中でも本当に強い本物の王者が
次々と誕生する時代になりました。視聴率とか人気はまた別の問題ですが。
井上、内山、山中、この3人は恐ろしく強い歴代最強レベル。先が楽しみです。

亀田弟2人はそこそこの実力はありますが、並の王者レベル。
これからどうしていくか。厳しいですね。




来週久しぶりにムンバイに出張に行く事になりました。

日本人は自分だけで、同行するインド側の人間もインド人、面会する向こうも当然インド人という訳ですが、国際的な金融機関に関しては英語も聞き易いので問題無いです。ローカルバンクはちょっと苦労するかもしれません。

それはさておきシンガポールに来て、身近にインド人を感じる様になり、インドにも何度か出張で行く様になり、結果、インドに対してある意味畏敬の念を持たざるを得ません。この国はどこまで行っても大国であり、この国の人たちの強烈な個性は完全な一ジャンルであると。

正解の主要国でチャイナタウンが無いのはインドだけと言われます。(正確に言うとコルカタに僅かに小さなコミュニティが残っていると言いますが)。アジアの大国中国・中華を一切受け付けない、また受け付けなくてもよい全くの独自路線。

日本だって古くは中国に学び、韓国は常に隷属、東南アジア全域に架橋を巡らし、欧米に進出してはチャイナタウンを作り上げる、あの中国人をあの広大な大地に一切受け付けないというのは信じられない文化的強固さと言えるでしょう。

インド料理を楽しむ中国系はいくらでも居ますが、中華料理を嗜むインド人をほとんど見た事がありません(かろうじてビジネスランチで見るくらいでしょうか)。庶民的な層では皆無に近いでしょう。必ずカレーを食ってます。シンガポールには豊富にカレー料理があるというのもあるでしょうが、周り店が無くてもカレーをランチボックスで持参します。

そしてあの一目で分かる容姿。一発でインド人です。細かく言えばインド人、バングラデシュ人などの新しくできた国境はありますが、他のアジア人が中華が混じったせいか似たところがあるのに対し、全くの別ジャンルを維持し続けている偉大さ。

またインド自身が自負している様に、インドは世界最大の民主主義国です。カースト色を残しながらも一人一票の民主主義を国として保持し、他のアジア諸国の様に独裁的な政権が出来にくい。そして彼らの話が長いのもここと関係があるのでしょう。インドの教育では「長く話す」事も教育されると言います。しっかり主張するためいつまで経っても物事が進まない、それでも民主主義。スゴイ。

こうした結果、植民地時代が長かった歴史を持っていても、発展途上国から抜け出せる道が見えていなくても、基本的に彼らはプライドが高い。日本人に対しても好意的ではありますが尊敬まではしていない。あくまで意識は対等です。

偉大です。この濃さ。今日もフィッシュヘッドカレーを食べてお腹がグルグル言ってます。こんなスパイス毎日食べられるのもすごい。
NHKであの「映像の世紀」が「新・映像の世紀」として新シリーズが始まる。

http://www.nhk.or.jp/special/eizo/

これほどリアルな映像を集めた秀逸なシリーズも無い。音楽もいいし。

なので日本のTVが見られる機器を買おうと思います。
昔から気になりながら読んでいなかったこの本、日本人会の古本市で手に入れてついに読む事が出来た。

告白/文藝春秋

¥1,572
Amazon.co.jp

井口氏は日本の大学受験に失敗した事が契機でアメリカに行きアメリカ人として過ごし、大和銀行に所謂ローカル採用で入った人だ。トレード業務で損失を12年間も隠蔽し続け増やし続け、一千億もの損失を出した。本からは損失を数々の検査から隠蔽する緊張感、苦しさが伝わってくる。

しかし20年も前の本ながら、自分が銀行に勤めて感じる事と共感できる部分が多々ある。つまり日本の銀行の文化は大して変わっていないという事だ。ここでは銀行の体質および銀行員という観点から本を眺めてみよう。

「検査が入りそうな時期になると、航空会社に大和銀行の団体が予約を入れていないかを確認させていた。(中略)まるで学校で抜き打ちテストに備えて駆けずり回る学生同様である」

これは今でもそのまま当てはまる。検査、監査は銀行員にとって外で仕事を取るより重要な一大イベントである。当局の評価、内部の評価が何よりも重要なのである。

「一九七六年入行以来、私の接して来た日本人は銀行員ばかりであったため、消極的で優柔不断な人間の集まりが、日本男子の典型なのかと失望していた(後略)」

これもそのまま当てはまるだろう。失望する必要も何もなく、こういう人間が典型的な銀行員というものだ。ただ、会う日本人が全部銀行員だったら確かに失望してしまうだろう。

「私は入行して数年目に日本人の本音と建前を使い分ける処世術に嫌気がさして、銀行での付き合いはごく浅い表面的なものに限定していた。日本人が皆一皮むけばみどり色の宇宙人のような気がしたのだ。」


宇宙人ではなく銀行員だ。最後に最も典型的な一文を紹介しておこう。

「大体において銀行員として平均残期が恐らく一年半くらいである重役陣が集まって五年、十年先の長期的展望に立った戦略を起草出来るはずがない。副頭取、専務、常務取締役といった重役は、それぞれ自分の命があと数年もてば良いと考えている。いかにしてあと一ランク上で出向するか、その場合、退職金も大きく違ってくるし、出向先の待遇もずっと良くなる。」


はっきり言って部長級以上になるとほとんどこの事しか頭に無い人ばかりだろう。そんな人たちが集まっても回り続ける、それが規制産業の王である銀行というものなのだ。「得したい、損したくない」それが自身、それだけがモチベーションになる人たち、それが銀行員だ。

本自体は獄中でのマフィアとの話しなどそれ以外にも読みどころはたくさんあるノンフィクションだ。むしろ本題は、銀行では落伍者になるくらいであれば損失を隠蔽してしまうのが当然の行動パターンであり誰しもがそうなってしまうので、システムで防がなくてはならないという井口氏の主張であろう。

しかし、どこまで行っても変わらない日本の銀行員の性に暗澹たる気持ちになりながらこの本を読んだ人も私だけではあるまい。
15年ぶりに行ったホーチミンは昔の面影はほとんど無かった。と言っても15年前の記憶はほとんど無いのだが、思ったことはいろいろ。

○アオザイ着ている人がほぼ絶滅していた。
自転車・バイクの後ろに乗ってる女性はみんなアオザイでヒラヒラさせてたイメージがあったが、学生に至るまで誰も着ていなかった。残念。

○パジャマ着ている人もいない。
おじさん、おばさんがパジャマみたいな格好でウロウロしていた気がするのだが今はみんな洋服。

○シクロも中心地では絶滅していた

○相変わらずバイクは多いが車が思ったほど多くない
聞いたところ、関税の影響で車の価格は日本の倍なのだそうだ。ジャカルタやヤンゴンの渋滞っぷりと比べると車がスイスイ進む感覚があった。

○みんなヘルメットかぶるようになってた

○相変わらず物価は安い!飯もウマい!
特に海鮮の豊富さを感じる。カニ玉スープのカニの豪華さにビックリ。シンガポールだと2-5倍の値段を取られそうなモノがいくらでも食べられる!

○WeChatがメジャー
インドネシア、タイ→LINE、シンガポール→Whatsapp、てな感じでベトナムは何とWeChat

○ホーチミンも絶賛開発中
この7月から外国人に一定の条件の元不動産投資が解禁される。その理由もあって街と投資物件を見て来たのだが、政府資本、シンガポール資本、韓国資本がメジャーであちこち開発中。

○ベトナム人は元々漢字を使っていた!!!
らしい。フランスに植民地化されてアルファベットを強制され今の言葉になったとか(ちゃんと調べてません)。言葉は中国語が一番近いが世界で最も習得が難しい言語の一つらしい。

○ホーチミンの地理が少し詳しくなりました
2区、7区、と行った区画ごとに雰囲気が違って住宅需要も変わってくる。要調査・研究。

まだまだあるけど一旦終わり!





今日はいろいろ庶務が片付いた。

ずっと積み残しでいた物事、ToDo、案件を、

①片付けて終わらせる
②進めて次のステップに進むよう流す
③今終わらないものはいつやるか明確にスケジューリングする

のどれかにはめ込んだのでとてもスッキリ。

だからという訳ではないが、誘われてBoart QueyのYakiniquestで焼き肉を食う。
高いけど美味しかった~。上品にでて来るのでガッツリではないけど。

そして、明日からはホーチミンに行ってきます。15年ぶりで楽しみだ。
シンガポールに来て日本に居た時と意識が変わった事は多々あるが、そのうちの一つは「通貨」に対して非常にセンシティブになったという事だろう。悪い意味では無く「敏感」になった感じか。

日本に居た時はほぼ100%日本円で収入を得て日本円で消費して貯蓄・運用していたため、海外投資や運用に興味があっても国内で十分充実した商品があるので、海外に投資する投資信託を日本円で買うか外貨預金くらいしかしなかった。FXはやらないし。

理由として、海外出張が多く日常的に両替をしているというのもあるけれども、日常生活での買い物が通貨のボラティリティによって変わってくるというのがある。それはシンガポーリアンにとってもそうなのだ。

例えば、マレーシアリンギはシンガポールドルに対して歴史的に安値圏にあったりする。
http://www.xe.com/ja/currencycharts/?from=SGD&to=MYR&view=10Y
そうすると、橋で渡れるJohor Bahruに買い物に行けば非常に安い買い物ができる。

もう一つ。D氏の場合はどうしても日本円とシンガポールドルの間が気になる所。こちらに来た2年半前は1SGD = JPY65だったのが、今や1SGD = JPY92!なんと41.5%もの値上がり。

さて、例えば今新Macbookが欲しいとしよう。両国のAppleのWebsiteで最安機の値段を確認すると・・・


日本: 148,800円 (プラス消費税8%)
シンガポール: S$ 1,788 (excl. VAT 7%)

単純に割り算すると1SGD = JPY83でプライシングされているとも言える。今日本にいる人がシンガポールでMacbookを買ってしまうと164,500円払う計算になる。逆にD氏の場合、日本に行って購入する事で15,700円 = SGD170得することになる。

更に言うと、国外で購入した場合には免税措置があるため、消費税約12,000円 (=SGD130)は払わずに済む。為替の歪みによって27,700円もしくはSGD300を浮かす事ができるということだ。

為替の変動はモノの輸出入のスピードと常に誤差があり、それが大きく動いた時にプライシングの歪みがでる。この通貨アービトラージを利用すればお得な買い物も出来るってわけだ。

ちなみに、自分はあまりモノ買わないから机上の話しに近いんだけど・・・。
(Macbook買おうかな・・・)
恐らく日本では大した話題になっていないだろうこのボクシングの一戦。凄いイベントだ。

一試合で2億ドルが動き、一晩で両ボクサーが数十億円を稼ぐこの試合。レフリーが最大1時間で2.5万ドル稼ぐのが安く感じてしまうほど。世界のスポーツ選手の中で最も稼ぐ男メイウェザーとフィリピンの伝説パッキャオ(それでもトップ10には入る)。待ちきれない。

まぁ、知らない人はこれでも見て・・・。このおじさんがパッキャオです。英雄です。
https://youtu.be/GWH4-bjrcxc
これがメイウェザー
https://youtu.be/biB-uIj8nIk

チケットは最低1万ドルのチケットが2時間で完売。それもそう、ほとんどが売り出されなかったからだ。ほとんどがセレブに売られてしまった。このチケットを手に入れる事が米国のセレブリティの証になっている。当日のリングに近い席はハリウッドからスポーツ界から凄い事になる。

ここからはボクシング好きな方へ。

メイウェザー有利の声が圧倒的だが、期待も込めてパッキャオの判定勝ちを予想したい。

メイウェザーから見ると、こんなに足が早くかつ手も早くパンチが強いサウスポーは初めて。そして心身のタフネス、パンチの正確さ。ただこれはメイウェザーが早々に慣れてしまいアウトボックスするのではという予想が大半だ。

違う観点からは、ビッグイベントにつきものの長期間に渡る全米ツアーやTV撮影、カンファレンス、インタビュー、大衆に囲まれる、、、に慣れていた相手は居なかったため、相手がそういった試合以外の対応が初で疲れるとともにメイウェザーを尊敬してしまう仕掛けになっていたと見る。

しかしパッキャオは自分がビッグイベントを持ちメイウェザー以上にそう言った場に慣れている。つまり試合以外の過程でアドバンテージはメイウェザーには無い。これも大きいと思う。

パッキャオに前半から圧倒的な手数でパンチが当たらなくても攻勢点を稼いで欲しい。これは実は他のコットやマイダナもある程度出来ていた事なので出来る事ではないか。ポイントを先行すれば、後半打ち合いのシーンが増えてくる。そこで被弾しながらも手数を継続して数発当たれば。。。逃げ切り。メイウェザーのKOは厳しいだろうが是非「勝利」を得て欲しい。

5月3日が待ちきれない。私は川沿いのスポーツバーで盛り上がるつもりだ。予約は2ヶ月前に入れてあるからね。
リークアンユーの死去があって、改めてシンガポールの歴史について読み直してみた。
そのままのタイトルのこの新書がベストだ。非常によく纏まっていて読み易い。

物語 シンガポールの歴史 (中公新書)/中央公論新社

¥929
Amazon.co.jp

日本であまり感じなかったがアジアに来て感じる事の一つは「植民地時代の歴史と名残」だ。
アジアはことごとく欧米列強の支配下に入り、植民地化されなかったのは日本とタイだけだ。
そして帝国主義時代に植民地を保有するまでに至ったのは日本だけ。

アジアは欧米と日本で植民地支配していた。そして第二次大戦で一時的には日本がほとんどを奪って植民地化したのだが、それは数年間だけの出来事で、シンガポールを140年間支配したイギリスの様に(日本は3年8ヶ月)、長期間の支配で国の形そのものを作ってしまったのが欧米、その支配を破壊しそして散って行ったのが日本なのだ。

本に戻るとこの辺の記述が非常に面白い。リークアンユーは日本軍に殺されそうになった事もあり日本が好きな訳では無い。現実主義者なのでアジア随一の先進国日本を見習おうとしただけだ。発展する中国に近づき過ぎないのはインドネシアとの関係のバランスを取っての事だと言う。

イギリス植民地時代の社会序列はこうだ。
イギリス人(支配者)>クイーンズ・チャイニーズ(英語話者)>中国人>マレー・インド人

しかし日本が占領すると「神」であったはずのイギリス人はビルマ送りとなり旧序列が崩壊した。
日本人(支配者)>マレー・インド人(親日)>中国人(反日・抑圧対象)>>クイーンズ・チャイニーズ(非アジア人・粛正対象)

中国植民地化の過程で猛烈な反日運動に合い危機感を抱いていた日本軍はシンガポールの中国人を抑圧・粛正した。クイーンズ・チャイニーズであるエリート、リークアンユーも危機一髪であった。また永遠の支配者と思われたイギリス人が日本軍に捕虜として命令される姿は衝撃的だったろう。

リークアンユーも他の中華系エリート層もこの占領過程でイギリスが住民を守るどころかイギリス人民間人を退避させ彼らを置き去りにした現実を見て、リークアンユーは「イギリスからも日本からも自立した国を創る事を固く決心した」と述べている。

シンガポールだけでも植民地と欧米、そして第二次大戦と日本との関わり合いで歴史が十分に興味深いが、アジア全体ではもっとドラマチックなので、また搔い摘んで紹介できればと思う。
本日、シンガポールを創り上げた初代首相リークアンユーが91歳で亡くなった。
シンガポールに来てからその歴史を学ぶに、まさにこの人が国を「創り上げた」事実に驚愕する。
奇しくも今年が独立・建国50周年に当たる年に大往生を遂げた。



日本では自国を資源も無い国と評するが、シンガポールこそ何も無い、全く何も無い漁村だった。
この「国」では水すら自給できない。意外と思うかもしれないが、降雨量があっても島が狭く平坦なため貯水が効かずマレーシアに供給してもらわないと水も足りないのだ。

そこに一人当たりGDPで世界の10指に入る先進国が出来るとは、マレーシアの一州だったこの島が1965年に分離された時に想像した人はほとんど居なかっただろう。

華人の理想を体現したと言われるこの国は、中国人が来たとすればまさに夢の国だろう。何と言っても中華系の人々がルールを守り、清潔な環境を維持し、他の民族と共存している。経済的に豊かであるばかりか全員が英語を話し、全員が家を持て(国民保有率92%)、国家運営の年金がある。

街は整備され道路は広く、空気はきれいで、緑と水に溢れている。そして水道水が飲める!面倒な仕事は外国人にやらせる事ができる(建設作業員はバングラ人、メイドはフィリピン人、風俗はタイ人など)し、一応民主主義国家だからいきなり資産没収の危険も少ない。夜も歩ける。天国だろう。

リークアンユーはこの国を強権を持って創り上げた。その過程で自分の政敵を牢獄にぶち込んだ事も数知れず。一族が間接的に国を支配する事を批判するマスメディアすら許さない。この国が「明るい北朝鮮」と揶揄される理由でもある。

それにも関わらず世界のリーダーからリークアンユーが敬愛される理由は、絶対的な権力を握りながらも決して腐敗しなかった自律性にあるのだと思う。弁護士でもある彼は、強権的手段を取る時も常に法的手続の形を取った。そして公と私を決して混同しなかったのである。

この点は発展途上国で腐敗してしまうアジア・アフリカの権力者と明確に一線を画している。先進国でも腐敗とは無縁でいられないのは周知の事実だ。

建国の父でありこの国の「創業者」であるリークアンユーを失ったこの国がこれまでと違う形になって行く事は確実だ。リーが全ての役職から降り完全に退陣したのはわずか3年前の2008年。やはり仕事人間が仕事を止めるとあっという間なのだろうか。。。

この国の3年後がどうなっているのか、移住した身としては非常に興味深く楽しみである。