衝撃的なニュースが飛び込んできましたね。
580億円相当の仮想通貨、不正アクセスで流出
仮想通貨取引所大手の「コインチェック」(本社・東京都渋谷区)は26日、同社が客から預かっていた仮想通貨「NEM」(時価約580億円相当)が不正アクセスによって外部流出したと発表した。
同社は、取り扱う全ての通貨の出金を停止したほか、ビットコインを除く12種類の仮想通貨の売買も停止。この影響で、多くの仮想通貨が値下がりしている。
http://www.yomiuri.co.jp/economy/20180126-OYT1T50121.html

業界用語でこのような事件をGOXした、と言います。2014年に日本にあった世界最大の仮想通貨取引所、マウントゴックスがハッキングを受けてビットコインをほぼ丸ごと取られてしまった事件に由来します。
本日の早朝くらいから、メジャーなアルトコイン(ビットコイン以外のコイン)であるNEMがコインチェックに送ると消失する、という声がTwitter上で交わされていました。会見で分かったのですが、実は深夜3時頃からハッキングを受け既にクラックされた状態だったようです。
原因は主に二つ。マルチシグ対応をしていなかった事と、コールドウォレット保管をしていなかった事です。
マルチシグはNEMという通貨(トークン)にデフォルト設定されたセキュリティ機能で、トークンの送付時に暗号化を行うというもの。このデフォルト設定を何らかの理由で外していたため、NEMの創設者にもハードフォークによる救済(※)を断られています。
(※)ブロックチェーンを分岐させ、ハッキングのあったチェーンと別チェーンを正とする事で実質ハッキングを無かったようにする事。時価総額でアルトコイン#1のイーサリウムが過去にハッキングを受けこの処置を取ったが、反対派は既存チェーンを存続させる道を選びイーサリウムクラッシックが産まれた。
コールドウォレット管理というのは、保有する仮想通貨の大半をオフラインで保管しハッキング被害を最小化する手当です。
マウントゴックス事件後の取引所ではスタンダードなセキュリティ対応であり、会見でビットコイン以外は取引停止という処置を見るに、ビットコインのみコールドウォレット対応を行い、アルトコインでの対応をおざなりにしていたものと想定されます。
更に、こういったある意味当たり前の対応をなぜしていなかったか?ですが会見ではまともに答えていないようです。
金融を何も知らない和田社長は色々オカネ的な詰めがユルそうにも見えますし、ANRIという大株主の意向が強くセキュリティの強化よりも出川哲朗のCMで業容拡大を突っ走ったという声もあります。
いずれにせよ、上記2点の対応は常識であり完全にアウトで、500億円を返す当ても無くこの会社は潰れてしまうのでしょうか。
実は、これほどの規模では無いですが、過去に海外の取引所でGOXした後も代替トークンの配布という手段でで今も運営を続けている所があります。その代替トークンはその後のビットコイン値上がりのおかげでかなりの消失額を返済できたようです。
しかし、私の個人的な予想は、コインチェックは潰れると思います。
マウントゴックスの社長(マーク・カルプレス氏)はハッキング被害者でしたが、ビットコインの意味も分からずハッキングした人間の特定なんて言う事も出来るはずも無い検察は、何とか事件を形にしたいという思いで、彼の過去のビットコイン送付歴に難癖を付け逮捕して牢獄にぶち込もうと起訴しました(その何と3年後にロシアでハッカーが捕まる)。
「社会的責任」にうるさい日本の世論を鑑み、また警察・検察が動くかもしれません。また、こういう人たちが経営を存続する事を許容するキャパは日本の世論には無いと考えています。
どうやってGOXしない取引所、仮にしても自分の資産を減らさずに済む取引所を選ぶのか?はまた今度。。。