円安が激しいですね。これは完全にセオリー通りで、驚くことではなく今後も更に円安は進みます。
そのロジックは2日前に書きました。
本日20日が、日銀の指値オペの日です。
つまり、10年国債を0.25%で日銀が買う日です。
マーケットは一時0.27%をつけるなど、日銀を試しに行っています。これだけ円安で政策変更しないの?と。
でも、日銀は総帥・総裁・天皇であるMr.黒田「円安は経済にいい」のすぐ後ですし、変われないでしょう。
アメリカの長期金利(10年国債利回り)は更に上昇、3%を目前にしています。
1ヶ月前は2.2%、昨年末は1.5%です。これが世界的なインフレに連動したマーケットの動きです。
一方で日銀は・・・ずっと0.25%。円安必須
で、本日、(予想通り)2年ぶりの貿易赤字。マーケットは資源高などでこれが続くのではないかと見ています。
世界に先駆けて、無制限緩和という先を全く考えない政策を取り入れた日銀は、当初は嘲笑されたものの、
結果として同様の政策を欧米各国も取り入れることとなり、MMT理論などのトンデモ理論も表舞台に立ちました。
ただ、米国は出口を考えていた一方で、日銀には本当に出口がありません。
更なる世界に先駆けた奇策があるのか?円高修正は、自前で出してる円を売って他人の出しているドルを買うので、
無制限に実行できますが、円安修正は外貨準備の範囲でしかできない。それが尽きたスリランカが中国の支配下に
堕ちたのは見ての通り。
金利を上げずに円安は修正できない。一方で金利を上げるともう発行パンパンの(GDPの200%以上!)政府が
利払できなくなる。それを大量に購入している日銀も評価損で破綻する。。。
他人任せでインフレが沈静化するまで円安は行き着くところまで行く可能性は、政治的、経済的に高い。