中場利一さんの作品は初めて。
「岸和田少年愚連隊」シリーズで有名らしい。
野山課長、由佐直子、田口昇が登場する物語が3編あるけれど、8編の短編集。
暴力シーンが数多く登場し、ちょっと私好みではなかった。
暴力で痛めつけられる人達のことを考えると、いい気持ちがしない。
この話の場合、痛めつけられる相手もそれなりの人達ばかりなのが救いかもしれないが。
中場さんも工業高校中退とある。
中場さんも、ここに登場する人達のように突っ張って生きてきた感がある人なのだろうか。
最後の「指輪 市川健の選択」が唯一ちょっとほのぼのとする。