東野圭吾さんの「虚ろな十字架」は少年法だったけれど、久坂部さんの「無痛」では刑法39条の精神疾患を扱っていた。
少年法も難しいけれど、刑法39条の精神疾患も難しい。
外観だけ見て病名がわかる医師為頼、精神障害者施設で臨床心理士として働く菜見子、無痛病かつ精神疾患を持つイバラを中心に物語が展開していく。
精神疾患と言うことで起る犯罪の質も極めて残酷この上ない。
正直、私好みのお話ではなかったが、ぐいぐい引き込められて読み進んでしまった。
心の病は良くなって寛解することはあっても、完治は難しいとか。
イバラ君、大丈夫かな?