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Drunk on Speech

このサイトは慶應義塾大学英語会Chief of Speechだった作者が、今まで学んできたこと・感じてきたことを公開しているものです。

大学生向けのエッセイを次々と公開していく予定です。どうかみなさんのSpeech作りの参考にしていただければと思います。




みなさん信じられないと思うかもしれませんが、審査終了後にジャッジフィーを払ってこない大会というのが意外と多くあるのです。やっとの思いで予選審査を終え、いつになったらFeeが届くのかと心待ちにしていても、1ヶ月たってもFeeを振り込んでこない。こっちも「はやく金をくれ」とは非常に言いにくいのですが、ここまで遅れるとさすがに堪忍袋の緒が切れて主催者に電話することになります。まあ、こういう大会は論外なので、よほどのことがない限り、次年度も審査の依頼があっても断りますね。

もうひとつ不思議なのが、Feeを現金書留で送ってくる大会が非常に多いということです。これはいったいどういう理由なのでしょう。現金書留の料金は高いし、Judgeからしてみたら、書留便を受け取らなくてはならないという手間が発生します。これが結構面倒くさいのですよ。

そもそも社会人のJudgeなどは平日家にいることはほとんどありません。そうすると必然的に郵便ポストに不在通知が入っている。それを受け取るのは家にいる週末なのです。しかも、現金書留は朝・昼・夜と3つの大区分しか到着を指定できないので、その間の時間はまだかまだかと家で待っていなくてはなりません。現金書留でFeeを送ることは、平日死ぬほど働かされている社会人の貴重な週末の時間を奪うことになるのです。

私はFeeの支払いは銀行振り込みを使ったほうがいいと思います。メールで銀行の口座情報をやり取りするのが危なければ、Profileや写真を送付してもらうときにでも、一緒に口座情報を紙に書いて送ってもらえばいいのです。そして、審査終了後にFeeを遅滞なく振り込んだことを連絡し、あとは振込みの有無を審査員に確認してもらえばもう終わり。銀行振り込みなら料金も安いし、審査員の時間を奪うこともありません。




多くの大会でジャッジフィーは予選審査員よりも本選審査員のほうが高くなっています。これはどういう理由によるものなのでしょうか。そもそも、予選審査員のほうが本選審査員よりも時間的な拘束ははるかに大きいのです。

皆さんおわかりのとおり、予選審査員はすべての応募者の原稿を審査しなくてはなりません。大きな大会になると、それこそ50通あまりの原稿に目を通してテープを聞かなくてはならないのです。予選審査員はまさに「原稿の山」の前で途方にくれているのです。

また、真面目な予選審査員であれば、自分の審査のスタンス・総括コメント・個別コメント等を一個一個丁寧に書面で書いてくれます。これは本当に骨が折れるのです。本選審査員が大会出場者のSpeechのみを審査し、個別のコメントは口頭で伝えることができることを考えれば、予選審査員の苦労は計り知れないと思いませんか。

各大会では、素晴らしい本選審査員を揃えることはもちろん、有能な予選審査員も揃えなくてはなりません。なぜなら、本選に出てくるSpeechにコメントを送り、それを洗練していくアドバイスを送ることができるのが予選審査員だからです。そして、洗練されたSpeechを多くするということがその大会のレベルを向上していくことに直結するのです。

ですから、もっと予選審査員を大事に扱い、Feeに関しても本選審査員と同等かそれ以上を設定してくれるような素敵な大会があっても良いのになといつも思っています。




大会シーズンになると、各ESSの掲示板に大会のお知らせがたくさん書き込まれるようになります。気合の入った大会実行委員は、全国津々浦々、ほとんどすべてのESSの掲示板に情報を書き込むようです。

しかし、見ていると一つ気になる点があります。それは、多くの大会の宣伝において、参加予定大学のみがぽつんと書いてあって、参加予定者が誰であるかが明記されていないことです。別に参加予定者が誰かを隠す理由など何もないと思うのですが、その真意はどこにあるのでしょう。

そもそも、大会に行こうか行かないか迷っている人の多くは、「どの人がSpeakerとして壇上に上がるのか」ということに一番の関心を寄せているはずです。現役の他セクションの人間やOBの多くは、誰がどの大会に出るかまでいちいち把握していません。だからこそ、大会のお知らせを掲示板で見た上で、「あいつが出るのなら行ってみようかな」と思わせることが重要なのです。

ついでにSpeaking Orderも載せておいてくれれば、時間が十分に取れない人でも、目当てのSpeakerが壇上に上がる頃合を見計らって足を運んでくれるかもしれません。せっかくお知らせを載せるからには、いかにして聴衆を集めることが出来るのか、もっと工夫を凝らしても良いと思います。




審査員たるもの、自分の審査には責任を持ち、Speech以外の要素でランキングを決めるべきではありません。特定のSpeakerやESSに肩入れし、Speech以外の何かによって順位を上につけたり下につけたりしているようでは、そもそも審査員としての見識がないのです。通常であればこうした審査員には悪評がはびこり、大会から締め出されてしかるべきです。多くのESSがそのような選別をまともに行っていれば、各審査員は自己の評判を気にして正当な審査を行うようになるのですが、現実はそうなっていません。

ひどい例だと、Speechの良し悪しにかかわらず、自分が教鞭をとる大学のESSのSpeakerを毎回一位にし、特定の大学のESS出身者を毎回下位につけるような愚かなJudgeがいます。無論、審査基準は個々人が独自に持つものなので、各々の大会のランキング自体にけちをつけることはできません。しかし、「何度も」そうした結果を平気な顔をして出している審査員に対しては、審査員としての能力に疑問を持ち、疑念に一定の正当性が認められるようなときは、次回からは呼ばないという措置に出ることが必要なのです。そのような「えこひいき審査員」を呼ぶような大会はまともな大会だとは外部の人間は誰も思っていませんから、変な審査員を呼ぶことで大会自体の風格に傷がついてしまうのです。

もっとも滑稽なのは、そのJudgeを呼ぶと毎回下位につけられる大学自身が、何を好き好んでかは知りませんが、自分が開催している大会にそのJudgeを呼ぶというケースが少なからずあるということです。これはまさに自殺行為です。そのようなJudgeを何も考えずに呼んでしまう運営委員長というのは、自校の出場者に「どうしても優勝してほしくない」のでしょうか。不思議でたまりません。

「他に呼ぶ人がいない」というのは言い訳以外のなにものでもありません。審査で極度のえこひいきする人間は、そもそも審査員としての資格がないのですから、呼ぶ呼ばない以前の問題として、審査員の候補リストに載っていること自体がおかしいのです。もう少し各Judgeの審査基準について研究してみてください。変なJudgeを呼んでいると、大会の評判もどこかに吹き飛んでしまいますよ。




多くの大会で共通していることだと思いますが、場外で会場までの案内をしている係りは、大会運営の中でも下働きの要素が強く、主要な人物が任されているケースはほとんどありません。どんな大会に行っても、茶髪で汚らしい長髪のむさ苦しい男が、ただぼんやりと「○○杯の会場はこちらです」というペラペラの紙を一枚持って突っ立っています

Judgeとして大会に行くときも観客として大会に行くときも、まずこのむさくるしい男がその大会の第一印象になってしまうのです。そして不思議なことに、そういう変な男を場外案内に使っている大会ほどマネージのレベルは恐ろしく低いのです。

場外案内も立派な大会運営のひとつです。しかも彼らは大会の案内役として外の世界の目に触れます。何も知らない人からしてみたら、「○○大学にもあんな見苦しい奴がいるんだな」というイメージを持ってしまいます。そういうリスクに気づかない運営者が運営をしている大会のレベルが低くなるのは、むしろ当然のことかもしれません。

場外案内だからといってどうでもいい人物を使うのではなく、少なくとも身だしなみのしっかりした人を採用しなくてはなりません。そして、ペラペラの紙を使うのはやめましょう。しっかりとしたプラカードを作って彼らに持たせてあげるのです。大会の風格は、場外にいる彼らが作り出しているのですよ。