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Drunk on Speech

このサイトは慶應義塾大学英語会Chief of Speechだった作者が、今まで学んできたこと・感じてきたことを公開しているものです。

大学生向けのエッセイを次々と公開していく予定です。どうかみなさんのSpeech作りの参考にしていただければと思います。




Judgeを引き受けた身からしてみたら信じられないことなのですが、大会当日に待ち合わせの改札口を出ても誰も声をかけてくれないということがよくあるのです。自分の目の前にはそれらしき集団がいる。でもみんなおしゃべりに夢中で私の存在には一向に気がつかない。こっちは彼らの周囲をふらふらと歩き回ってみる。それでもだめ。結局いつもこちらから声をかけることになるのです。これほど腹が立つことはありません。

出だしからこういう仕打ちを受けた大会にはもう二度と行きません。こんな無礼な運営者が運営をしている大会に時間をつぶされたことに腹が立つからです。

Judgeを迎える係りの人間は、Judgeの顔を入念に記憶し、集合時間の30分前から現場で待ち構えていなくてはなりません。そして、Judgeが改札口から現れた瞬間に駆け寄り、大きな声で挨拶をするのです。集合の合間はJudgeと軽快に話を進め、気持ちよく会場に入ってもらう。そうすればJudgeにも自然と力が入り、審査に対する気合もぐんと大きくなるのです。



このページでは、今まで私がSpeakerとして、そしてJudgeとしてSpeech大会に関わってきた経験を生かして、いかにして自分たちの大会を最高の大会に育て上げるかについて、その方法論をエッセイとして公開していきます。

まだ歴史が浅く大会運営のノウハウが蓄積していないESS、これから未来に向けて大会を開催していこうという強い意志を持ったESSのみなさんの参考になればと思います。


なお、この原稿に対する著作権はすべて作者であるナカオシュンスケが所有しています。各ESSの教育活動などでこちらの内容を使う場合は、事前に一声かけていただければ幸いです。



記憶に残る大会へ01 Judgeが改札口を出た瞬間に声をかける
記憶に残る大会へ02 場外案内に見苦しい学生を使ってはいけない
記憶に残る大会へ03 なぜえこひいきJudgeを呼ぶのか1
記憶に残る大会へ04 出場者名をなぜ掲示板に書き込まないのか
記憶に残る大会へ05 ジャッジフィーにまつわる話1
記憶に残る大会へ06 ジャッジフィーにまつわる話2
記憶に残る大会へ07 予選審査員は予選で終わりではない
記憶に残る大会へ08 Judgeを勧誘する時にすべきこと
記憶に残る大会へ09 なぜえこひいきJudgeを呼ぶのか2
記憶に残る大会へ10 Judgeの能力を何を基準に測っているのか
記憶に残る大会へ11 自分が担当するSpeakerのSpeechを読んでいるか
記憶に残る大会へ12 マニュアルをはみ出したサービスをする
記憶に残る大会へ13 やる気のないヘルパーは呼ばない
記憶に残る大会へ14 大会が終わった後もアンケートを受け付ける
記憶に残る大会へ15 アンケート結果を分析して実行する
記憶に残る大会へ16 Main Claimをパンフレットに載せる愚
記憶に残る大会へ17 Speech大会のお知らせには必ず返事をする
記憶に残る大会へ18 参加者のご両親にもパンフレットを送る
記憶に残る大会へ19 Judgeのお土産を工夫する
記憶に残る大会へ20 制限時間オーバーに対する公平なペナルティーとは?
記憶に残る大会へ21 予選審査員にも制限時間オーバーの罰則を説明する
記憶に残る大会へ22 自校の出場者にも予選審査を受けさせる
記憶に残る大会へ23 公平な審査を行うために1
記憶に残る大会へ24 公平な審査を行うために2
記憶に残る大会へ25 Judgeの寡占化を防ぐために
記憶に残る大会へ26 公平な審査を行うために3
記憶に残る大会へ27 公平な審査を行うために4
記憶に残る大会へ28 大会の格は有名Judgeが決めるものではない
記憶に残る大会へ29 大会の企画は学生が考えなくては意味がない
記憶に残る大会へ30 不公平の連鎖を絶て
記憶に残る大会へ31 公平な審査を行うために5
記憶に残る大会へ32 大会終了後の対応にこそ真価が問われる

記憶に残る大会へ33 新しい大会を開いた後輩達

記憶に残る大会へ34 今こそ大会のコンセプトを見直すべきだ


Win


先日、現役生から驚くようなことを相談されました。とある女性ジャッジから、「毎回黒のスーツを着てくれば良いわけではない。夏場は暑苦しい。黒ならおしゃれという既成概念が気に入らない」と言われたらしいのです。まったく、どうしてこういう知的レベルを疑いたくなるような人を数多くの大会がジャッジとして招聘するのでしょうか。

前にも書きましたが、Speech大会はSpeechの中身で勝負する場であって、それ以外の要素である服装や容姿で判断されるような場であってはなりません。
ですから、誰もがいぶかしがるような突飛な格好をしていない限り、服装がSpeechの評価を左右することなどないはずです。そういう大原則を忘れて(元々知らないのかもしれません)いる人がジャッジとして招かれているのを見ると、Speech界の未来も危ういなと感じてしまいます。

私は仕事の関係でアメリカ人の投資銀行マンや弁護士と日頃からよく接していますが、スーパーエリートと称される彼らのほぼ全てが、例外なく黒のスーツを着て公の場に出てきます。それは夏場だろうと冬場だろうと関係ありません。フォーマルな黒のスーツではなく場違いな色のスーツなど着てくるのは、トレーダーなど投資銀行内でもどちらかというと服装の趣味の悪いと噂される人達です。

あえて物議をかもすようなことを言えば、私は現役生の頃、女性ジャッジでおしゃれだと思わせるような着こなしをしている人に会ったことがありません。最近の女性ジャッジ(とはいってもメンバーは昔からほとんど変わっていないと思いますが)はみんなおしゃれなのでしょうか?私は近頃大会に行ったことがほとんど無いのでわかりませんが、黒のスーツをまじめに着ている現役生に文句をいう前に、自分の服装の方がもしかしたら趣味が悪いかもしれないということを省みるべきだと思います。

他にも、ジャッジの中には年長者であるにもかかわらず、女性出場者はスカートを短くすればするほど点数が高くなる、といったような品性を疑いたくなるような発言を繰り返す人もいます。

審査員であるならば、冗談でもそのような下品なことは言うべきではありません。


洋服を選んでいる暇などがあるならSpeechの改良に取り組むべきです。上品な服装であるにもかかわらず、そのことをとやかく言うジャッジのことなど気にする必要はありません。こうした一連の笑えない事象を目の当たりにすると、
Speech大会の正常化には、Speechの中身だけを判断基準として公平に評価を行う審査員だけを招き、出場者に安心してSpeechを発表できる場を整えることが絶対に必要であるということを改めて感じてしまいます。


Win


Speechセクションのホームページに関していつも不思議に思うのは、どうして各ESSのホームページのアドレスが毎年変更され、せっかく作った前年のホームページが消滅してしまうのかということです。私のホームページにもリンク集のページがありますが、毎年毎年リンクしてもらっているESSのアドレスが変わるので管理が大変です。また、これまで各ESSのサイトを定期的に訪問していた人が、アドレスが変わってしまったことで、もう訪問してくれなくなることもかなりあるのではないでしょうか。こんなもったいない話はないと思います。

毎年毎年、新ホームページ管理人が新しいアドレスを取得するのではなく、各ESSのセクションが一つのアドレスを毎年引き継いでいけばよいのではないでしょうか。
管理人にIDとパスワードを引き継ぐだけなので、何も難しいことはないと思います。

そして、Topページは半永久的に変えずに、そこから「2007年度スピーチセクションのページ」などとリンクを張ればよいのです。
そして、前年のページは、例えば「2006年度スピーチセクションのページ」というリンクを残して、中身はしっかり残していくことが大切だと思います。

この方法の主なメリットは、
1. アドレスが固定化されて訪問客に分かりやすい。
2. 相互リンクをしてもらっているサイトの管理人に不毛な手間をかけることがない。
3. 歴代のスピーチセクションの思い出を残すことができる。
といったところでしょうか。

この方法を採れば、過去の先輩たちが作ってきたコンテンツを残すことができ、その先輩たちとの交流を深めることもできると思います。昔は頻繁に訪問してくれていた固定客を逃すこともなくなるでしょう。これだけのメリットがあり、かつ実行するのにほとんど労力をかけることがないのですから、全国のESSの皆さんに是非採用してもらいたいと思います。


Win


ホームページに載せるメンバー紹介も色々と工夫できると思います。紹介する時のポイントは、単に2・3項目のどうでもいい情報でメンバーを紹介するのではなく、そのメンバー自身がどのようにSpeechに取り組みたいと思っているのか等の意気込みを載せることが重要です。そうすることで、メンバー紹介が、各メンバーがSpeechを通して何をやりたいかを真剣に考える良いきっかけになるのです。

例えば、以下のような情報を載せるとよいのではないでしょうか。
① 氏名・学年・役職
② 過去の出場大会
③ 今年の目標
 (ア) どんなSpeechを発表したいか。
 (イ) どんな大会で優勝したいか。
 (ウ) Speechセクションにどのように貢献したいか。
④ 自分が持つSpeech観、理想のSpeech。
⑤ 趣味などの活動以外の自己紹介
⑥ 他己紹介

ここで重要なのは、決してふざけた内容や表現を載せないということです。そういうものを掲載すると、ESSの品格が無くなり、ひいては各メンバーの中に「Speechはふざけて取り組んでもよい」という意識が備わってしまいます。特に、リーダーたるチーフがふざけた内容を載せた時など目もあてられません。自己紹介は決意表明でもある点をしっかり認識して、自分が何を成し遂げたいのかを真剣に考えることが必要です。

このようなまじめな自己紹介を作成しようとすると、何人かのメンバーが必ず脱落します。自分が何をやりたいかを考えるのは思いのほか難しいからです。別の言葉で言えば、ほとんど大半の人が、主体的な目的を持たないで、ただ流されるままにSpeech活動に取り組んでいるのです。

そうならないためにも、一人一人に自分の自己紹介を作らせるのではなく、メンバーをすべて集めて全員参加で内容を練っていくことが必要です。まずは手始めにリーダーであるチーフが、「自分はこう思っている」という模範を示し、それに3年生が呼応して自分たちの考え方を発表していくのです。そうやってヒントを与えていくことで、2年生も1年生も、自分がSpeechを通して何を達成できそうかということが分かってくるでしょう。

このような活動を通じて、メンバー各自が意識を高め、メンバー全員が他のメンバーのSpeechに対する考え方を共有することは非常に大切です。
惰性に任せてSpeech活動を行うのではなく、自ら主体的に動くことで、自分にとって、またチームにとって、自分は何が達成できるのかが分かるようになるからです。Speechセクションを盛り上げて行くのは参加者全員の意識です。自分は何をしたいのかを、自己紹介を通じて真剣に考えることが、全員の意識を高める大きな一歩となることが、きっと分かると思います。