子宮頸がん 子宮頸部異形成と言われたら・・ | 鳥取イヌイ薬局乾マリコ薬剤師の漢方相談ブログ

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情報発信していきたいと思います。

こんにちは

鳥取 イヌイ薬局の乾マリコです。

お久しぶりのブログで恐縮です。

また 学んだことを 少しづつ書いていこうと思います。

 

今回は、「子宮頸がん」 

年間約10000人の女性が子宮頸がんに罹患しています。

そして約2800人が子宮頸がんによって死亡しています。

一生のうちに73人に1人が子宮頸がんになる世の中です。

 

発症年齢のピークは、30~40歳代。

子宮頸がんの原因は、HPV(ヒトパピローマウイルス)の

持続感染が原因。

HPV感染は、性交渉により生じます。

性交渉の経験のある女性であれば80%以上が

生涯で一度は感染するとされています。

 

ウイルスに感染しても、多くの場合は自分の免疫などで

自然に排除されます。

しかし中にはそのままとどまるものもあり、

数年から数十年に渡って長く感染したままでいると。

徐々にがん化する可能性があります。

 

そのため、性交渉の開始年齢が早いほど

子宮頸がんへのリスクが高く

パートナーの数が多いほど

リスクが高くなると言われています。

 

初期症状がないので、

子宮頸がん検診(細胞診)で発見されることが多いのが

検診の受診が大切なところ。

初期としては、

 子宮頸部異形成として

   軽度異形成 

   中等度異形成

   高度異形成・・がんに進行する可能性が高い

   そして 上皮内がんから子宮頸がんとしてガン化します。

   軽度異形成・中等度異形成は、自然に治る可能性が高い

 

そのため子宮頸がんの予防として子宮頸がんワクチンが

推奨されています。

子宮頸がんワクチンは、性交渉を経験する前の

10歳代前半に接種をすることが推奨されており、

定期接種は小学6年生~高校1年生の間に

3回接種するスケジュールで、

標準的には中学生~高校1年生での接種がよいようです。

子宮頸がんのワクチン接種は、副作用の件から

現在は、積極的推奨とされていないため

ご自身で接種を希望されない限りできません。

 

また高校1年生の9月までに接種を開始しないと、

自費になるそうですのでご注意!

ワクチンの接種がいいのか?悪いのか?は、

まだ未確認のことが多いので触れませんが、

子宮頸部異形成として判断されたらどうするか?

高度異形成と診断され組織診で、

悪性の疑いありの0期

がんが留まっているⅠa期の方の場合は、

子宮頸部円錐切除術を行うことによって5年生存率は、

0期の方は100%、Ⅰa期の方は95%となります。

 

では軽度異形成・中等度異形成の方はどうするか?

 西洋医学では、経過観察。

 

 そのため 生活養生・食養生をしっかりしていただくことが大切。

 ・就寝時間をしっかりとる。

  できれば10時から午前2時までの就寝時間をしっかりとる。

  その日じゅうに就寝することがベスト。

 

 ・食事は、不摂生をしない。食べ過ぎない、栄養バランスよく食べる。

  甘い物、辛い物を食べ過ぎない。

 

 ・適度な運動も大切。血流をよくすることが大切。

 ・身体を冷やさない。薄着をしない。

  身体を冷やすことで免疫力が下がります。

 

 以上のことは、異形成だからの特別な養生ではなく

 誰でも、一般的な養生法ではあるのですが、

 これが現代の人たちはできていないのが現実。

 

 HPVの感染も異形成と判断されてからも、

 ご自身の免疫力が正常であれば消失できるのです。

 ガン細胞は、毎日生まれてくると言われています。

 そして毎日、排除されます。

 

 異形成も同じことで、子宮頸部でHPVが

 持続して感染・消失を繰り返されガン化します。

 

 免疫力さえ正常もしくは、強ければ排除できるのです。

 ガンは一夜にしてならず。

 どんながんも10年以上かけて作られています。

 

 免疫力、自然治癒力を高める、落とさない・・

 このことがとても重要です。

 

子宮頸がんの場合、ワクチン接種すれば大丈夫だけでなく

免疫力、自然治癒力を高めていくことを、

伝えていかなくてはいけないと思います。

このことを伝えたうえでのワクチン接種が大切だと思います。

 

もし子宮頸部異形成と診断されたら・・・は、次回に

お伝えしたいと思います。

 

子宮頸がんは、女性特有のガン

そして発症年齢が若いだけに

気をつけましょう。