何もしたくない時・・・その2 | 精神科医:みえしん院長

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おはようございます(こんにちは)。三重心身クリニックのドクター臼井ですニコニコ


三重心身クリニックでは一般の保険診療とは別に、カウンセリングも行っております。
通常の保険診療に比べて、定期的、継続的に面接の時間・場所・相手が保証されるのが特徴です。
臼井卓士のブログ
カウンセリングとは、話すこと―「対話」によるこころのケアのことです。
私は、メンタルヘルスに対しては、医師による診察・薬の処方だけではなく、カウンセリングも大切だと考えている精神科医です。


前回「何もしたくないときは・・・どうすればいいのかわかりません・・・」というタイトルで投稿させていただいたところ、多くの反響をいただきました(→過去記事 )。
このブログ上ではご質問等はお受けいたしておりませんので改めて御了承願います。


さて、今回も「何もしたくない時」「ウンザリしたとき」のお話です。

カウンセリングの中で良く出てくる話題に、
・仕事、家事、育児・・・生活の中で、「やらないといけない」と思いながらも気力が沸かない
・なにもかも億劫、面倒くさい
 
といった内容があります


だれも億劫な・面倒くさい気分になりたくはないですし、人にその気分を相談したくても「だらしない人間だ」と思われるに違いないから人に言えるようなことではないと感じてしまいますよね。


周りからは「気楽にしか見えない」かもしれません。でも何もしていない状況でも、くつろげなかったり、気分も良くなかったり
一番多いのは、
何もしていないのに、疲労感を感じる
です。


何もできずにいる自分のことを、「自分が弱いからだ」などと責めてしまうことも多いようです。

また
「なぜこんなに憂うつなんだろう・・・」
「休んでいるけど休んだ気がしないし全然元気にならない」
「元気は出ないのにイライラ感ばかりが募る」
などとおっしゃる方は非常に多いですね。


私がよく伝えていたのは、
「億劫感・面倒くさい気分は、あなたが何かを頑張った証拠」
「そんな時は、イライラもするでしょう」


イライラするほど、頑張った結果なのです。それほど頑張ったから疲労感も抜けないのです。


自己肯定というのが大切になるのですが、「何を頑張ってきた」のか?が分からなければ、自分の努力を評価するのも難しいでしょう。


カウンセリングでは、そういったことも一緒に見つめなおしていきます。あなたの人生のこれまでを一緒に振りかえるのです。


カウンセリングを通じて、自分のこころや行動の癖に気づくと、職場などの人間関係のぎくしゃくが改善し、周囲からもストレスではなくサポートを得られるようになってきます。周囲のサポートはあなたのこころや生活へも良い影響を与えます。

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