思春期は身体も悩みも大きくなります | 精神科医:みえしん院長

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おはようございます(こんにちは)。三重心身クリニックのドクター臼井です。


5月18日(水)は良いお天気でした。昼食後10分ほどクリニックの近くを散策しました。
三重心身クリニック 院長 ドクター臼井のブログ
緑がきれいです。桜の木です。新緑から深緑へと移り変わり、緑に力を感じます。

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田んぼの稲も少しずつ育ってきています。

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今日も一日元気に頑張ってまいりましょう。


最近の私の状況ですが、相変わらずの医師不足のためより多くの患者さんにサービス提供をしなくてはならない状況が続いております。一方で東海地方初の分子整合栄養医学外来を有し、三重県ではおそらく唯一臨床で実践している医師であり、より高い健康意識を持たれる方向けに、栄養解析レポート等も頑張っております。


そんな近況ですので、なかなか私がカウンセリングに従事できる状態ではありませんが、以前の私は行政で地域精神保健福祉の仕事をしており、県下の様々なメンタルヘルス事例へのカウンセリングを行っておりました(精神保健福祉相談)。その時の経験から少しお伝えしたいと思います。


テーマにも掲げましたが、思春期のお子さんに関してはご相談をお受けすることが多かったです。


・子どもが言うことをきかない
・子どもが急に反抗的な態度になり、どうすればいいかわからない
もちろん、ひきこもり、暴力、うつ、自傷・・・など重篤な相談もございましたが、実際の相談でお受けできるような内容ではありません

(入院などの集中的な治療が最優先です)。


ともあれお母様方は、皆様似たようなことで悩んでおられました。


・家で宿題もせずネットやゲームをしてばかりいる。
・友達とコンサートにばっかり行っている
・塾をよくサボる
・親の話を聞こうともしない
・話しかけても無視する
・自分の部屋に引きこもっている


でも皆さまなんとか現状を変えようと頑張っていらっしゃいました。
お母様方は子どもたちのそういった態度に対して、

・イライラする
・影響されて振り回される
・怒鳴ってしまう
・子どものいいないところで泣いてしまう

といったことが多いのですが、怒ったところで相手はもっと噛みついてきますし、何の解決になるわけでもありません。


カウンセリングではその、子どもたちのとっている行動の裏にはどんな感情があるのかお母様に本当に求めているのは何なのかなどといったことをよく考えて、目の前の起きている事に振り回されないだけでなく、子どもたちにとってもためになる良いお母様になることを一緒に話し合っていきます。


基本的には子どもさんに「お母さんはあなたが大切でいつも見てるよ」というメッセージを伝えていくことになるのですが、カウンセリングでカウンセラーと相談する時間を持つことで、お母さんの安心感につながりますし、「思春期といっても全然怖がることはないんですね」などとよく言っていただきました。


カウンセリングなどを通じて、子どもさんのこころに気づくと、親子関係のぎくしゃくが改善し、周囲からもストレスではなくサポートを得られるようになってきます。周囲のサポートはお子さんへも良い影響を与えます。

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