おはようございます。三重心身クリニックのドクター臼井です。
先日、いつも仕事でお世話になっている方からバラ―クライミングローズ(ツルバラ)の一種ピエール ド ロンサール―をいただきました。我が家の家庭菜園で初のバラです。ちなみに現在ツルバラとしては、最も人気の高い品種だそうです。
また新たに庭を開墾しました。大きな石などを除去し簡単に施肥しました。
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前回もお伝えしましたが、最近の私は、地域の保険医療機関の医師としてより多くの患者さんにサービス提供をしなくてはならない状況であると同時に、東海地方初の分子整合栄養医学外来を有し、三重県ではおそらく唯一臨床で実践している医療機関の専門家として、より高い健康意識を持たれる方向けに、栄養解析レポート等も頑張っております。
そんな現状で、なかなか私がカウンセリングに従事できる状態ではありませんが、以前の私は県下の様々なメンタルヘルス事例へのカウンセリングを行っておりました。今回もその時の経験から少しお伝えしたいと思います。
よくクライアントの方から、
「自分の言いたいことが、後輩や部下には半分くらいしか伝わっていない気がする」
「後輩や部下、派遣社員の人たちに指導する場合に何か工夫すべき点はありますか?」
といった内容の相談を受けていました。
管理職の方もいらっしゃいましたが、管理職でなくても勤務歴が長くなり、経験を積み、責任が出てきた時期の方にはそういう悩みが多かったように記憶しています。
後輩の指導などをする立場になり、一生懸命自分の仕事ぶりを見せたり、教えたり、注意したりと指導しているのに、後輩の行動には改善が見られない。結果として先輩であるそのクライアント様が自分の上司等に注意されるというパターンが多かったです。また指導した後輩が注意したことが原因で辞めてしまい、先輩や管理職であるクライアント様が後輩の仕事を代行せざるを得なくなりさらに忙しくなる・・・そんなケースも多かったです。
さて、そんな時に抱く感情として「先日指導したばかりなのにまた・・・」「何度言ったらわかるんだろう」といったものがあります。
特定の後輩に限ったことであればともかく、後輩の多くが同じようになると、「自分の指導方法に問題があるのでは・・・」「私の人間的な魅力に問題があるのでは・・・」などと感じてしまいますね。
でもこれは、人格や性格の問題ではなく、伝え方を工夫するだけで、一気に仕事がラクになるのです。
そこで、今回は後輩を指導する際のポイントをお伝えしたいと思います。
理由を伝える
基本的なことですが、なぜ、そうしなくてはならないのか、相手を指導する際に理由をお話しすることが大切です。皆さま自身も自分自身を振り返ってみると、そのはずです。納得していない行動はなかなか継続しません。どうしても説明できないこともあるでしょうが、可能なものも多いはずです。また理由はきれいごとでなくてもいいです。会社や組織の実態にそぐうものであれば良いのです。
感情を伝える
単にマニュアルを読むような指導は熱意も伝わりません。マニュアルや資料も参考にしながら自分の感情を伝えることで、話の熱意が生まれます。それが相手の行動変化につながります。表情も大切ですが、やはり言葉で具体的に伝えることも大切でしょう。また声に抑揚をつけたり、大事なところはゆっくり話したり、少し声を低くしてみたりすることでも感情を伝えやすくなります。工夫してみてください。
短く伝える
一度にたくさん伝えようとすると、全部に集中できなくなり、印象も薄くなります。伝えたいことは簡潔に、少しずつ発信するようにしましょう。
また私自身も実践していることなのですが、やはりメモなどに話す内容は書いておくとよいでしょう。さらに良いのは携帯電話(スマートフォン)の録音機能やボイスレコーダー等を活用し、実際の指導の前にリハーサルとして自分の指導を録音し、内容を自分で確認するとよいでしょう。ちょっと最初は恥ずかしくなることもありますが、是非、試してみてください。
カウンセリングなどを通じて、自分のこころや行動の癖に気づくと、職場の人間関係のぎくしゃくが改善し、周囲からもストレスではなくサポートを得られるようになってきます。周囲のサポートはあなたの仕事の結果へも良い影響を与えます。