近年、栄養の偏りや食生活、社会生活の変化などから、病気の種類(疾病構造)が変わってきています。WHOの統計でも、栄養状態の過剰(脂質異常症や糖尿病など)による死亡が、全世界の死亡の半数を超えるようです。
2006年に発表された日本肥満学会による「肥満症治療ガイドライン」では、日本人は白人に比べて軽度の肥満で代謝異常を起こすことがわかっているので、肥満の判定基準は欧米人のBody Mass Index(BMI)30以上と異なり、日本人では25以上とし、健康障害を伴う肥満を肥満症としています。ガイドラインによるとBMIが30以上の肥満では、体重を減らすことを推奨しています。ちなみに日本でも肥満は増加しており、成人男性の約30%がBMIが25以上の肥満だそうです。
肥満症の治療ですが、食事、運動療法がやはり基本ですが、お薬が有効な場合もあります。でもその前に肥満症による合併症などの検査も必要です。長くなるので今日はこのくらいで失礼します。
これは食欲抑制剤のマジンドール(サノレックスR)です。
高度肥満の場合は、保険も適応されますのでご相談ください。
最後までありがとうございました。
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