うつ病 | 精神科医:みえしん院長

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当院は外来専門の精神科・心療内科クリニックですが、80%以上が、うつ病、うつ状態、不安障害(パニック障など)の患者さんで占められます。病気で悩んでおられるご本人や、ご家族のために当院がお役にたてれば幸いと思い、スタッフ一同日々診療に取り組んでおります。
時代の変化に伴い、生活環境も変化しています。従来、うつ病といえば、生真面目で責任感の強い人に多く見られました。自らを責め、抜けだせない不安が強く、中高年に多いなどという特徴がありました。しかし、最近ではうつ病も多様化し、20~30代の若い年代に多く、ストレスの原因となっている職場など他者を責める傾向が強かったり、慢性化したり、一方、うつ病の認識が広がったことにより、全体として軽症の方が増えてきています。
よく、「うつ病になった原因」を尋ねられるのですが、うつ病は脳の病気ですから、脳の機能に関わる遺伝的な要因や、神経伝達物質などの合成に必要な栄養素の欠損などが原因として考えられます。また性格傾向(几帳面、仕事熱心すぎるなど)、ストレス(過労、人間関係、経済的な問題など)が発症の要因になるといわれています。